【フランス生活】研究者ビザ取得から現地役所手続きの全て(2020年)
こんにちは!
フランス留学が決まり今から事務手続きをたくさんしないといけないと思います。しかし、フランス語の難しさやフランス留学の情報が少ないために何をすればよいのか分からない人も多くいると思います。私もそうでした。
そこでこの記事では、フランス留学が決まった後、出発前と到着後の現地で行わなければいけない役所手続きをすべて記載していまので、何かのお役に立てればと思います。書類もほとんど全て原本のまま写真で載せていますので参考になるかと思います。
私のビザの種類は研究者ビザですが、それ以外の手続きに関してはどんなビザもほとんど同じはずです。一部、学生ビザの初年度の滞在許可証申請に関しては研究者ビザと異なることがあります。
具体的に、様々な手続きの申請から受け取りまでの情報をやるべき順番に従って載せています。
注意してほしいのはこの申請手順は2020年夏のものです。フランスは頻繁に手続きのやり方が変わったりするので注意してください。
フランス到着前にやること
・研究者ビザ申請(博士後期課程留学・研究者として勤務の場合は通常研究者ビザを取得するのが普通です。)
・日本国内からフランスに持ってきておいた方がよい書類の準備
フランス到着後にやること
・フランスのSIMカードの取得
・フランスの銀行口座の開設と住宅保険の加入(フランスでは住宅保険の加入は義務です。)
・滞在許可証の申請(今回は研究者ビザの取得方法です。通常3カ月以上かかるので早急にやりましょう。)
・社会保障の申請(これも通常3カ月以上かかるの早急にやりましょう。)
・家賃補助の申請(社会保障番号がなくても申し込むことができます。)
・フランスAmazonのアカウント作りから購入までの流れ(フランスAmazonはすぐにアカウント停止させられるので、その解除方法も記載しています。)
やること1:フランスの研究者ビザを取得する
まずはこれが一番大事ですね。これができないと留学が開始できませんね。ここからは研究者ビザの申請から受け取りまでの情報です。学生ビザの場合も似たような手続きを踏みますが、学生ビザの場合は軽い面接などもあるようですね。学生ビザに関しては情報はたくさんあるので探してみてください。
本題の前に、これから博士後期課程入学をする人・研究者として渡仏する人に良いお知らせです。研究者ビザは申請から受け取りまでが他のフランスのビザに比べて圧倒的にスムーズだと言われています。実際僕も大使館に書類を提出してから1週間以内には手元にビザが届きました。それではその手順を見ていきましょう。
Step1:フランス大使館のビザ申請のためのアカウントを作成する
下記のURLにアクセスし、右上の「My account」からアカウントを作成しましょう。
Step2:申請用紙を完成させる
アカウント作成後にログインし「Create a new application or a new group of applications」→「Access the Visa application」をクリックして、申請を始めていきましょう。
「Access the Visa application」をクリックした後は、自分の情報を入力していきましょう。注意しないといけないのは「Your travel document」は普通の人は基本的には「Ordinary passport」を選択しましょう。Ordinary passportは一般の人たちが持っている普通のパスポートのことです。
さらに研究者ビザを申請する上で最も重要なことは「Your plans」は「Talent Passport - international talents」を選択し、「Main purpose of stay」は「Scientist - Researcher/Talent」を選択する必要があります。研究者以外のアーティストの人や、会社のプロジェクトでの赴任の人も「Talent Passport - international talents」を選択することになるのではないかと思います。ただし、その場合は「Main purpose of stay」は適したものをタブから選ぶことになります。詳しくは下の画像を見てください。
入力後に「Verify」を押すと下記のような画像が出てくると思いますが、基本的には皆さんはビザは必要だと思うので、「Next」を押して次に進みましょう。
「Next」を押すと色々と個人情報を打ち込む画面になると思います。ここは各人ですべて埋めてください。情報の入力が終わると下記のような画面になると思います。
この画面には、フランス大使館に申請に行くときに必要な書類と金額が書いてある重要な画面ですの一応スクショなどはしておきましょう。(後でPDFでファイルが出力されると思いまずが念のために。)ただ、ここで重要なのが必要書類の中に「Agreement (Convention d'accueil) to host a researcher or teacher-researcher issued by an accredited organization. (研究者または先生-研究者をフランスで受入れる公認機関からの受け入れ協定書 )(Convention d'accueil).」とありますよね。こちらに関しては詳しく後述します。一旦ここは「Continue」を押して次に進みましょう。次に進むとチェックを入れることろがありますので、チェックを入れて続けると、先ほどの情報をもとにビザ申請用紙が完成します。一度、画面右上の自分の名前が書いてある青いタブをクリックしてください。そしたら下記の画面となり赤線で囲んであるところをクリックすることで、完成されたPDFの申請用紙をダウンロードできます。ほとんど空白だと思いますがそれで大丈夫です。また、確認のメールも届いているかと思います。
一応僕が適当に作ってみたPDFファイルも載せておきます。こちらの申請用紙を下にスクロールしていくと、大使館での申請時に必要な書類がすべて乗っていると思います。当日は申請書類に証明写真を貼り忘れずに行きましょう。
さて、上記のPDFファイルの後半にある申請時に必要な書類として
・パスポート
・証明写真
・(あなたが日本人ではない場合は)滞在許可証
・受け入れ協定書
・修士課程の修了証(または修了見込み証明書)
・12,453円(変動あり)
さらに上記のファイルに書いてありませんが必要なものとして
・赤のレターパック(後日郵送でビザを受け取るために必須です)
・申請用紙を印刷したもの
・(後述しますが)大使館予約をしたときに出力される予約受理のPDFを印刷したもの
・申請書類チェックリストを印刷したもの(申請用紙完成後のPDFを下にスクロールしていけばいいとあると思います)
があります。さてこの中で一番大事かつ入手するのに一番時間がかかるのは何でしょうか。そう「受け入れ協定書」です。これはフランスでの大学や研究機関があなたを受け入れますよという証明書です。過去のいくつかのブログを見てみますと、これの入手に数カ月かかる人がほとんどです。(奇跡的に僕の場合は3日でしたが、これは事務手続きが神がかり的に遅いフランスでは奇跡です。)それでは下記で詳しく見ていきましょう。
また、数年前までは「移民局(OFII)提出フォーム」が必要でしたが、2020年以降は必要ではなくなったみたいです。渡仏後の移民局手続きはすべて現地でやるということですね。
Step3:Convention d'accueil(受け入れ協定書)の入手
このConvention d'accueil(以下CDという)を入手できないとビザを取得できません。これをいつ入手できるか分からないと思いますが、適当に3週間後ぐらいには手に入るだろうと適当に決めて、ビザ申請の予約は先にしておくことをお勧めします。申請日の予約方法に関しては詳しく後述します。
さて本題ですが、CDの入手のためにはフランスの大学または研究所でお世話になる指導教員なやラボのボスの人に連絡し、作成をメールや電話などでお願いするだけです。あとはひたすら待ちます。ですので、フランスに行くことが決まった時点で先にCDの作成を依頼しておきましょう。ただ、フランスは7月に1~2カ月のとんでもない長いバカンスに入り、その間あらゆる機関(大学や市役所など含めてほとんど全て)がストップするので絶対に6月中に作成をお願いしてください。
Step4:大使館のビザセクションで予約をする
さて、書類がそろったら(そろってなくても先に書類がそろう目星をつけて予約することをお勧めします。)大使館に行く日を予約しましょう。
下記のURLでフランス大使館サイトに行き「予約を取るにはこちらをクリック」をクリックしましょう。
あとは画面左上の「Booking an appointment」を押して予約を取ってください。詳しくは下記のPDFファイルを参考にしてください。
最終的には予約受理の書類が出力されますので、大使館に行く当日はこれも印刷してもっていきましょう。予約受理の書類は下記です。
Step5:予約日に大使館に行く
これで研究者ビザ取得の手続きは終わりになります。忘れものは絶対ないようにしましょう。証明写真は大使館内でも取れるので万が一忘れても大丈夫です。また、当日はビザに乗せる写真をとるので、気になる人はしっかり顔や服装を整えていきましょう。大使館の申請を受理する人は高圧的な人が多いですが、手際よくすればすぐに機嫌がよくなります。
Step6:ビザが貼られたパスポートが郵送されてくる
届いたらパスポートの中身を確認してビザが貼ってあるか確認しましょう。
以上でビザに関しては終了です。
やること2:日本国内からフランスに持ってきておいた方がよい書類の準備
渡仏する際にあとあと現地で必要になりそうな書類は先に準備して持って行っておきましょう。とくにフランス国内で必要になってくる書類は出生証明書です。出生証明書という書類自体はありません。ですので、まず日本で戸籍謄本・戸籍妙本を手に入れたあとに、外務省にアポスティーユ付きの出生証明書の仏語翻訳をお願いしてフランスに持ってきておきましょう。また、フランス到着後に日本大使館でも出生証明書の仏語翻訳をお願いすることになると思うので、必ず日本から戸籍謄本・戸籍妙本を市役所で手に入れて持ってきておきましょう!ということでフランスに持ってきた方がよい書類は
・戸籍謄本・戸籍妙本
・アポスティーユ付きの出生証明書
・証明写真(パスポートの写真サイズがいいです。背景は白にしましょう。)
・銀行の残高証明書(数部持っておきましょう)
・クレジットカード(学生にはライフカードがお勧めです。デビットカードではフランスAmazonでアカウント停止になったときに、解除が大変です。三井住友のクレジットカードもおすすめです。)
やること3:フランスのSIMカードの取得
フランスにきて最初にやることとしてSIMカードを入手してフランスの電話番号を入手しましょう。僕がおすすめするのは「free」というSIMカードです。2ユーロでデータ通信のみのプラン、10ユーロで電話番号(SMS付)と毎月50ギガのデータプラン、20ユーロで電話番号(SMS付)と毎月100ギガのデータプランがあります。僕のおすすめは20ユーロのプランです。なぜかというとこのプラン、日本の固定電話への通話、日本の固定電話からの通話が無料という奇跡のプランです。もちろん毎月100ギガまで使用できるので、データ容量は心配無料です。なんならWi-Fiなしでも生きていけるぐらいです。
ただし、一つ注意してほしいのは、freeは地方の田舎すぎる場所では電波が届かなかったりします。また、建物内に入っても同様のことが起こります。ですので、もしfreeで契約するのが怖ければ契約期間を1カ月にできるので、初月だけそれで試してみるのもありかもしれません。
freeのお店やSIMカードの自動販売機は街中にたくさんあります。SIMカードの詳しい購入手順についてはこちらのブログに書いてあるので参考にしてみてください。ただし、微妙に購入画面が変わっている可能性もありますが、基本的には同じだと思います。
やること4:フランスの銀行口座の開設と住宅保険の加入
パリやパリ近辺在住の人はパリの日本人がいる銀行支店がたくさんあるので、そちらで口座開設をしましょう。口座開設はまず店舗に電話をして予約し、予約日に申し込みにいき、申し込み後1週間ほどで口座開設とカルトブルーというデビットカードができますので店舗に直接とりにいきましょう。予約の電話の際に必要な書類を聞いておきましょう。ただ、口座開設に必ず必要になってくる書類は住居証明です。これは入居後、大家さんに作成を依頼してください。大まかにですが、銀行口座開設に必要な書類は
・パスポート
・滞在許可証(まだ持っていない場合はビザでいけます)
・住居証明
・博士契約の学生や研究者の方は大学や研究機関の雇用契約書、学生の方は学生証
・給与証明書(すでに給与が支払われている場合)
・入金のためのお金(一般的にフランスでは入金のためには、そのお金の出どころを証明できる書類が必要です。日本で両替した際の両替の証明書は捨てずに持っておきましょう)
・場合によっては日本の銀行の残高証明書
また、フランスでは生命保険や住宅保険、盗難保険などは一般的に銀行で申し込むのが普通です。ときにフランスでは住宅保険は加入が義務なので必ず入るようにしましょう。また、口座申し込みの際には小切手帳も無料なので絶対作ってもらいましょう。私はLCLのピラミッド支店で作りましたが、少なくともLCLではオンライン上で口座情報なども確認できます。
詳しくはこちらなどのブログでも乗っています。
やること5:滞在許可証の取得
次は滞在許可証の申請から取得までを見ていきましょう。研究者ビザの人の滞在許可証の申請などに関しては情報がなさ過ぎて本当に困りますよね。特にここ数年で(現在2020年)ビザ申請の際にもらすOFII(移民局)の提出フォームをもらって郵送または直接出すという方法が変わっており、私もなにをどうすればよいのか渡仏後数週間悩みました。しかし安心してください。研究者ビザを持っている場合は実は所属している大学や研究機関の留学生達のお世話をしてくれる事務の部署があり、彼らの言う通りに進めるだけで大丈夫です。ですので、フランスに到着してすぐに指導教員や周りの同僚などに聞いて、滞在許可証の申請を手伝ってくれる部署を探してすぐにメールしましょう!私の場合は下記の部署に連絡を取ったらすべて教えてくれました。
僕がやったことと言えば、必要な書類を集めて、事務員さんがまとめてくれてそれを郵便局に持っていき、後日県庁に滞在許可証の受け取りにいっただけです。ただし、注意してほしいのは、事務員がどこまで手伝ってくれるかは所属機関によるようです。例えば、下記のブログなども事務員が一部手伝ってくれてるようです。
滞在許可証の取得には大きく分けて2つのステップがあります。1つ目は仮滞在許可証の取得、2つ目に仮ではない本物の滞在許可証の取得です。それでは具体的に手順を必要な書類を見ていきましょう。
Step1:レセピセ(仮滞在許可証のの申請と取得)
僕の場合は大学の事務員に連絡をしたら、提出に必要な下記の書類を準備して来てくださいと言われました。
・パスポート
・ビザ
・フランス入国時のパスポートのスタンプのページ
・仏語出生証明書(ベストは在フランス日本で翻訳をお願いしましょう。金額は10ユーロです。ですので日本から必ず戸籍謄本・妙本を持ってきておきましょう。)
・居住証明書(大家さんに書いてもらいましょう)
・Convention d'accueil(受け入れ協定書)
・大学や研究機関の雇用契約書
・修士課程修了証明書
・証明写真3枚(多分35mm×45mmです。これはフランスにきてフランスの証明写真機でとった方が確実だとは思います。)
一応、下記のフランスの公式のサイトにも研究者ビザに必要な書類がかいてあります。他のビザの種類の人も下記のページから自分に適したところを選択すれば、必要な書類が分かるかと思います。
上記の書類を封筒に入れて郵便局から書留めで郵送します。郵送先は自分が住んでいる県の県庁に送ります。自分が住んでいる県は、住んでいることろの郵便番号の頭二桁の数字が県番号なので調べておきましょう。私の場合は郵便番号は77420で県番号77のセーヌ=エ=マルヌ県(Seine-et-Marne)の県庁に送りました。具体的には私が住んでいる県の県庁の住所は
Sous-prefecture de Fontainebleau Pole departemental talents internationaux - 37 rue royale - 77300 fontainebleau
でした。書き留めの書き方と郵便局からの送り方は下記を参考にしてください。ここで大事なことは書き留めで送った場合、数日したら相手に郵送がとどいたことを知らせる受領証明書がとどきます。これは絶対になくさないでください。ビザが切れるまでに滞在許可証が間に合わなかった場合に、この受領証明書が滞在許可証の代わりになります。
https://www.yasuka.xyz/life/procedure/post-3366
上記の書類を郵送したらあとはひたすら、県庁からのメールを待機です。私の場合は1カ月ほど待ったら次のようなメールが届きました。
このメールにはすでに県庁に行く日が書いてあります。上記のメールにも書いてありますが、レセピセの受け取りには下記が必要です。
・パスポート
・証明写真3枚
・黒いペン
注意してほしいのは、県庁は指定された時間よりも早くいっても玄関の外で待たされます。だからなるべくちょうど良い時間に行って、インターホンを押しましょう。たぶん、フランス語で名前とかを聞かれます。
一応、手に入れたレセピセはこのようなものになります。
レセピセの受け取りの際にはフランスの電話番号をすごく慎重にチェックされます。これは滞在許可証ができたときにSMSで連絡がくるからです。
Step2:滞在許可証の受け取り
レセピセを受け取ってから2カ月ぐらいしてSMSが届きます。
そして上記のSMSを受け取ったら、次にやることとして、県庁に受け取りに行く日の予約と、電子決済で収入印紙を購入しないといけません。
予約に関しては下記のサイトから行うことができます。予約後にPDFが出力されるので印刷して当日持っていきましょう。
https://www.seine-et-marne.gouv.fr/booking/create/36061/0
また、電子決済の収入印紙は下記のサイトから、「Acheter des timbres électroniques」→「titres pour étrangers」と選択し下記のようにSMSに記載されている収入印紙代を入力してください。私の場合は225ユーロですね。
あとは予約当日に下記の書類を持って県庁に行くだけです。
・パスポート
・上記の収入印紙を印刷したもの(下記のファイル)
・レセピセ
・予約の確認証(下記のファイル)
上記を持っていけば、なんと1分程度で滞在許可証を渡されて帰ることになります。なんとまあ何カ月もかかったわりに味気ないです。一応、フランスの滞在許可証はこんな感じです。
以上で滞在許可証の受け取りは終了です!!お疲れさまでした。
やること6:社会保障への加入と保険証の取得
そろそろこのブログも疲れてきました。。半日ですべてを一気に書いているので、文章などにたくさんミスがあると思います。すいません。
ここでは社会保障への加入から保険証(Carte Vitale)までの話です。特に日本から来たばかりの人は日本の海外留学保険に加入していると思いますので、フランスでの社会保障を早く取得することで、日本の留学保険を早めに解約でき残りの金額が返金されると思うので、なるべく早めにやった方がお得ですね。私の場合は1年間分の留学保険24万円中の13万円返金されました。社会保障に加入できれば、銀行などでフランスの任意保険に入ることができます。そうすると社会保険で7割、任意保険で残りの金額を保障してくれます。あとあとの住宅補助の申請にも社会保障番号があった方がいいので(なくてもできますが)早めに申し込みましょう。
実は社会保障に加入するためには、県庁ですくなくともレセピセを受け取るという状況までいっていないといけません。要は、滞在許可証を有効化していないと社会保障に加入できません。しかし、レセピセが手に入ってから申請したのでは膨大な時間がかかるので、滞在許可証の申請のときと同時に行いましょう。私もそれでやりました。レセピセを受け取ってから初めて、社会保障で郵送した書類達がチェックされるんだと思います。
社会保障への申請の仕方は2つあります。一つはオンラインでやるもの(これは学生のみできます)、もう一つは郵送で行うものがあります。私は研究者ビザなので郵送でやりましたが、学生はオンラインの方が絶対早いと思います。それではそれぞれ見ていきましょう。(一応、学生も郵送でできます。)
1.郵送での社会保障の申請から保険証の受け取り
Step1.必要書類の郵送
社会保障の申請はいたってシンプルです。必要書類をそろえて自分の住んでいる地区の管轄のAssurance Maladieに郵送するだけです。それでは必要書類を見ていきましょう。ただし注意が必要なのは、必要な書類は人によってことなることが多々あることです。基本的には一緒ですが、どうやら書類をチェックするフランス人によって大きく左右されるらしいです。
1.申請用紙
書き方は下記のブログに詳しく書いてあります。
2.パスポート
3.ビザ
4.Convention d'accueil(受け入れ協定書)
5.仏語出生証明(私はアポスティーユなしの大使館に翻訳してもらったものを出しましたが、人によってアポスティーユでなければダメと言われる人もいるそうです。)
6.RIB
7.雇用契約書(博士契約の学生や研究者の人のみ。学生ビザの人はここで学校への登録証明書を送ります。)
8.給料明細(これは働いている人は必要なのではと思います。正直初月は給料がまだ出ていないと思うので、給料日まで郵送をしなくてもいいかもしれません。僕は最初給与明細なしで送ったら、一カ月して給料明細もおくれと郵送が届いて二度手間でした。)
これらの書類を、滞在許可証のときと同様に書留めで送ってください。後日、数日で相手の受領証明書が届きます。これも大事に保管しておいてください。
書類をすべて提出し終わると数週間後に、封筒が届き「仮社会保障番号」をもらうことができます。これでフランスの社会保険に(仮ですが)加入したことになります。
Step2.保険証(Carte Vitale)の申し込み
ここから待つこと訳2カ月、ついに自宅にAssurance Maladieからの何か封筒が届きます。
ついに保険証の手続きも終了かと思いたいですが、実はこの新しく送られてきたものがCarte Vitaleの申請用紙なんです。一応このCarte Vitaleの申請用紙ですでに社会保障に登録はされているので、書類内には社会保障番号が記載されています。(ついでにCarte Vitaleも送れよと思いますよね。)
Carte Vitaleの申請自体は簡単で、証明写真を貼ってサインをし、身分証明書(パスポート、ビザ、滞在許可証などから1つ)のコピーを同封して、一緒に入っていた返送用封筒に切手を買い貼り付けて、送り返します。
そうすると以外と早いことに訳2週間でCarte Vitaleが届きます。
2.オンラインでの社会保障の申請から保険証の受け取り【学生ビザの人のみ】
オンラインの場合は下記のURLをクリックしてください。
パソコンがマックの人は上記のサイトではエラーがたくさんでることがあるので注意してください。マックの人はまず上記のサイトに行った場合はまずは画面左上の言語を選択しないと、国籍でJapaneseという選択肢が出てこないことがあります。さらに必要書類のアップロードの際にエラーが発生するので、その際はWindowsのパソコンかスマホなどからやってみてください。私はオンラインでやっていませんが、基本はここで情報の入力と書類のアップロードのみなので特に難しいことはないと思います。
やること7:住宅補助の申請
それでは次は家賃補助の申請に行きましょう。毎月数万円もらえるのはかなり大きいですよね。
ではまず下記のURLをクリックしてください。
下記写真のように「My ONLINE SERVICES」→「Make a service request」→「You are not beneficiary」→「Make a request」を選択しましょう。
あとは画面に従って進んでください。いくつか私が入力時に悩んだところを解説します。
まず初っ端から「You are a student, including in the gap year (excluding apprenticeship, work-study)」が意味不明ですが、普通に学生なら「Yes」を選択しても問題ありません。
また、部屋のタイプはもし普通の1Kのアパートに住んでいるなら「Tenant or roommate」を選びましょう。その後は順調に進めていってください。次につまづく可能性があるところとして、その部屋の大家さんの情報について入力しないといけません。もし、個人の大家さんであれば「Un particular」、不動産会社の経営なら「Agence immobiliere, SCI, HLM...」を選択してください。その後その会社の名前やSIRET番号を入力する必要があります。SIRET番号はネットで検索したら出てきます。特に私が勘違いしていたのは。フランス語で「会社名」は「Raison sociale」と言います。これは英語で訳すと「Social reason」となり「社会的理由」となります。なので私はこれの意味が分からずかなり悩みましたが、「会社名」を入力すればよかっただけなんです。
あとはとくに悩まずに進めていけると思います。分からない場合は大家やフランス人の友達に聞きましょう。最終的にはいろいろな書類をアップロードしないといけません。最後のページにPDFファイルが出力されるので保存を忘れずにしてください。また、CAFのアカウントのパスワードが書かれたメールが送られてきます。(私の場合一回目の申請ではエラーが発生しPDFが出力されませんした。またメールも届きませんでした。しかし。CAFのアカウント上では申し込みできたことになっていましたが、3週間放置しても何も変化がなかったので、別のメールアドレスを使って申請をし直しました。その後はひたすら申請結果を待ちましょう。ここもとんでもなく時間がかかります。定期的にCAFのアカウントにログインして、何かお知らせが来ていないか確認するようにしましょう。「Accueil」→「Mon compte」→「Mes démarches」に行けば、何かお知らせがないか確認できます。
やること8:フランスAmazonでの買い物の注意とアカウント停止の解除方法
フランスはすべての仕事がいい加減というイメージがありますよね。とくに役所の事務手続きはそのような感じがします。しかしアマゾンに関していうと日本と遜色ありません。さすがアマゾン!!という感じです。時にはAmazon Primeでもないのに次の日に商品が届いたりすることもあります。アカウントの作り方から購入の方法は下記のサイトを参考にしてください。
https://unusual-web.com/france/?p=372
しかし、フランスアマゾンを使用するにあたっていくつか注意することがあります。ここではそれらを説明していきます。
1.不在時に荷物が届いたとき
不在のときは大家さんや近所の家の人が荷物を預かってくれることがあります。でも心配はいりません。SMSや不在表で誰が預かってくれているかを知らせてくれます。時間があるときに取りにいきましょう。
2.アカウントがよく停止させられる
フランスは詐欺やクレジットカードの不正利用が非常に多いので、少しでもクレジットカードで怪しいことが起こるとアカウントを一旦停止させられ、その後に解除のためにいろいろ書類を送らないといけなくなります。停止させられるいくつかの理由を見ていきましょう。
・家族名義のクレジットカードを使用したときに、配達先の受取人の名前がクレジットカードに記載されている名前を違うとき。
→これの解決方法は受取人の名前をクレジットカードの名義人の名前にすることです。しかしまれに受け取り時に身分証明書を求められることがあり、そのときに名前が違うと受け取れないのでこれはリスクがあります。この場合はギフトを使って、請求先住所は家族名義ならその家族の名前と住所にしましょう。
・クレカの限度額を超えて使用したとき
→これは気を付けてやるしかありません。特に渡仏初月は家具や飛行機代などクレカの限度額を超えてしまうこともあるかもしれません。
・デビットカードは使えない?
→自分名義のデビットカードで請求先住所や受取人に何も間違いがなかったにも関わらず、初めての使用からアカウントを停止させられた友人がいました。
3.アカウント停止の解除が本当に大変
アカウント停止させられるとアマゾンからメールが届きます。内容はクレジットカードの所有者か判断するために先月の明細を送れとのことです。また、クレジットカード下四桁、氏名、電話番号、請求先住所(フランスの住所でOK)が示されている明細を送れとのことです。正直言ってそのようなものは日本にはありません。例えば、三井住友のクレカでは英文の明細は出せますが、そのような個人情報は乗っていません。博打でクレジットカードやパスポート、明細をセットでスキャンなどして送りましたが、やはり明細の中にそれらの個人情報が必要とのことです。僕はこれで渡仏後一カ月はアマゾンが使えずに本当に困りました。
この問題を解決したくても個人情報が載っている明細は手に入りません。これをどうやって解決したかというと、本当はやってはいけないことですが、私は明細を編集して個人情報を付け足して提出しました。正直、日本のクレジットカードなので請求先住所は本来日本ですが、明細にはフランスの住所を書きました。下記の写真が私が送った個人情報です。みなさんも問題を解決するためには下記のような明細を作って送る必要が出てくるかもしれません。
以上がフランスアマゾンで気を付けることです。
最後に
最後まで閲覧ありがとうございました、訂正や質問があればなんなりとコメントしてください。フランスでよりよい生活ができるようにお互い頑張りましょう。