西武信金ビジネスフェア 参加レポート
皆さん、こんにちは! ifLinkオープンコミュニティ会員の濱@ISEです。
今回は、11/14に行われた西武信金ビジネスフェアの参加レポートです。
イベント自体はifLinkとは関係ないのですが、ご紹介も兼ねて書かせていただきます。
西武信金ビジネスフェアとは
正式には、「第23回ビジネスフェア」といい、渋谷ヒカリエのヒカリエホール(9階)にて開催されました。
イベントとしては、2000年から継続的に開催されているそうで、西武信金と取引のある企業・団体と、地域の中小企業を結びつけることで地域の活性化を図るビジネスマッチングの場とでも言えばよいでしょうか。
「競争」ではなく「協創」を意識し、「サステナブル」な社会の実現への第一歩となるようなイベントを目指しているということです。
出展について
西武信金と取引のある企業としての出展となりますが、実はイベントに出展するからブース対応よろしく、といつもの感じで出展が決まってから話を受けたので、経緯はまったく知りません。
ブース形態として、「動画モニター設置ブース」と「実機展示ブース」の2形態があり、弊社は「動画モニター設置ブース」に出展しました。
出展内容
ビジネスフェアには、ISEの独自製品として開発したRight4T®(ライトフォータスク)を出展しました。
展示スペースには、Right4T®の機材一式と、スペースに空きがあったのでISE×ifLinkで広告記事を出したWebDesigning誌3回分を置かせていただきました。
Right4T®の機材は、ミニPC(サーバー兼アクセスポイント)とスマホで構成しています。
出展内容:Right4T®(ライトフォータスク)
Right4T®(以下、R4T)は、「ベテラン不在でも、未経験者だけで定型業務を完遂」できるようにするための「画像判定型情報提示システム」です。
R4Tの特徴は、以下のようになっています。
目の前の状況をスマホで撮影するだけで解決に向けた必要な情報を取得 現場状況を撮影することで、AIが状況を判断し、適切な情報を提供します。
ベテランのノウハウを共有
ベテランの作業を撮影、AI学習に使用することで、ベテランがどういったときにどんな対応をしているかを可視化します。ドキュメントの作り直し不要、今ある情報資産をそのまま活用
既存の業務マニュアルや報告書などのデータを活用できます。高機密性
AIの学習済みモデルを作成する環境は、セキュアなオンプレミスワークステーションです。
ワークステーションの内部でもお客様ごとに環境を分離するため、他のお客様データとのコンタミを防ぎます。低遅延性
サーバーがアクセスポイントにもなることで専用Wi-Fiのみの通信となり、外部ネットワーク起因の遅延発生を抑えています。
今回展示したデモ機は、R4Tエントリーモデル for アプライアンスという位置づけとなっています。
では、実際にどうやって準備・利用するのか見てみましょう。
前準備
完遂したい定型業務を「タスク」という形で定義します。
「タスク」の「ステップ」(手順)に沿った画像と説明情報をAIに学習させる。
⇒説明情報は既存の業務マニュアルなどの資産を活用「タスク」、「ステップ」、「学習済みモデル」をR4Tソフトに組み込む。
ここまで準備ができれば、R4Tの利用準備は完了です。
利用手順
スマホにインストール済のFindicatorアプリ(R4T専用アプリ)を起動
実行する「タスク」を選択
⇒「タスク」の開始状況が提示されます。現場の状況を撮影
⇒AIがマッチングを行い、現場の状況に応じたもっともらしい「ステップ」をレコメンド提示します。「ステップ」を選択
⇒「ステップ」の作業内容が表示されます。作業実施
作業結果の記録
⇒「ステップ」の作業内容をレポート用に記録します。次の「ステップ」に進む
⇒「ステップ」の表示を右から左にスワイプすると、回転します。作業完了まで5~7を繰り返し
レポートを確認し、送信
⇒サーバーにレポートデータ(PDF)が送信されます。作業終了
⇒お疲れ様でした。
Right4T®の製品情報はこちら
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実際にやってみよう
展示では、前準備をしておいて、Findicatorで操作する現場での利用想定デモを実施しました。
仮想現場として用意したのは、ArduinoにボタンとLEDを取り付けて、ボタンを押すとLEDが点灯/消灯するというものです。
Arduinoのボードには、あらかじめプログラムを書き込んであるので、回路さえ正しく組めば動作するはずです。
でも、基盤とモジュールだけ渡されて、いきなり回路組んで、と言われても組めませんよね。
そんなときにこそ、R4Tの出番なのです。
Findicatorを起動し、「ボタンを押すとLEDが点灯/消灯する」タスクを選ぶと、作業手順が提示されるわけですね。
Findicatorに表示される指示にしたがって回路を組み上げ、最後に電源を入れると・・・。
ボタンをポチっとするとLEDがぴかー、と点灯しました。
無事作業完了です。
では、正しく動いたことを確認できたので、レポートを送信して・・・と。
これで作業報告までできてしまいました。
こういった経験のない(浅い)作業以外にも、すでに経験のある作業や同じ作業を何度も繰り返すときでも、R4Tを使うことでヒヤリハットみたいな危険を回避することもできるのではないでしょうか。
展示を見に来てくれた方々の反応
ここからは、ブースまで展示を見に来てくれた来場者の方々の反応です。
属人化、ベテラン不在、技術継承に困っているんです、という声もあり、R4Tの思想というか、やろうとしていることは間違っていないんだなと思いました。
展示以外のあれこれ
来場者とのやり取りの中で、こんな話もありました。
ISEが今の本社に移転したときの内装を請け負ってくださった企業様がお見えになり、
展示とは関係ないけど、システム開発・保守できるか(今すぐではないが、ゆくゆくは考えたい)、みたいな話がありました。
板金屋さんで、ケースや筐体設計・製造をされているということで、R4Tの外装もできないですかね。
カラーバリエーションも豊富なので、R4シリーズにあわせて色を変えたりとかちょっと面白そう。
ケースは、3Dプリンターで作ることも視野に入れているのですが、3Dプリンターの導入までもう少し時間かかりそうなのよね。
上にもあるLEDビジョン/ガラスビジョンは、Windowsのみ対応なんだけど、なんかうまくやればifLinkのブカツ(エッセンシャルワーカー部)のTHEN側で使える気がしました。
というわけで、ちょっとだけifLinkの紹介をさせていただきました。
僕は基本、ブースに張り付きだったんですけど、いっしょに行ったマネージャーが西武信金の担当者さんと一緒に目星を付けていたブースを回っていました。
その中に、マッスルスーツの試着機会があったようです。
マッスルスーツを身に付けて重いものを持ち上げてみる、というのを試したそうで、確かに楽に持ち上げることができたと。
ただし、マッスルスーツを使ったあとで、マッスルスーツなしの状態で持ち上げるのを試したところ、腰に来た(やばかった)そうです。
・・・ぎっくり腰にならなくて良かったです。
感想と反省
イベント通しての感想と反省をよかった点と悪かった点としてまとめました。
よかった点
メディカルクリエイションふくしまのときもそうでしたが、展示デモを通じて外視点での意見・コメント(是非を問わず)いただけたのが参加目的かつ最大の収穫でした。
TCシンポジウム、メディカルクリエイションふくしま、ifLink商品showcaseと対応してきたので、説明はスムーズになった気がします。
悪かった点
展示・製品に関して説明をする際に、うまく質問を交えて、相手の意見をもっと引き出せればよかった。
同日にMTGが入っていて、2時間不在となったこと。(調整できませんでした)
しかもMTGのための場所があると思っていたら予約制で使えず、喫茶店でMTGに参加した結果、最後の5分でバッテリー切れ(すぐにスマホに切り替えて難を逃れました)
11月の3週連続展示会の最後を飾る展示会でした。
一番感じたのは、やはり準備は大事、ということですね。
ちゃんとデモが動き続けること、何を説明して、何を見せて、どういったことを来場者から引き出すのか、とても勉強になりました。
ISEの西武信金ビジネスフェアに関するニュースリリースはこちら
Right4T/ライトフォータスク/R4T、Findicatorは株式会社情報システムエンジニアリングの商標および登録商標です。