Netflix『梨泰院クラス(前半半分)』を見終えて
先日読み終えた藤野英人さんの著書
『投資家みたいに生きろ(ダイヤモン社)』に書いてあった言葉
流行に敏感になれ。
というものがどこか刺さり、
少しでもいいから流行に乗ってみようということで
Netflixで話題になっていた『梨泰院(イテウォン)クラス』を見てみることにしました。
まだ全体の半分しか見終えていませんが、
ここまでの感想を述べてみようと思います。
※ストーリーの描写が面倒なので
見た人しかわからないような書き方をします。
※軽いネタバレ注意。
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全体
まずは全体を見渡して、
一つ一つのエピソードの長さに驚きました。
ぼくが最近ドラマなどを見ていなかったせいでしょうか、
1エピソード1時間越えはなかなかだなと思いました。
内容
そして内容です。
「とりあえず見てみよう」という感じで見始めたものだったので
ある程度の内容も方向性も、あらすじ含めて一切知らない状態でした。
最初セロイがスアといがみ合い、いざ学校に行ったら隣の席
という日本の昔ながらの漫画にあるような展開には
正直「あれ?」と思いました。笑
「流行っている作品なのにこんな古臭い作りなのか」と感じましたが、
流行っているのにはワケがあるはずだとして通り過ぎました。
時間経過
次に
時間経過の速さにも驚きました。
たった2話で約10年もの時間を進めるというのはなんとも斬新です。
「こんなハイペースであと10エピソード以上残ってるけど大丈夫か?」
と思いましたが、
そんなもの杞憂でした。笑
エピソードの展開の仕方
また
1エピソードの展開の仕方も気になっています。
通常の日本のドラマなどでは、
クライマックスの後に、5分程度の終わりに向かうための平穏なシーンを入れて終了になると思います。
しかし『梨泰院クラス』は
その時間の長さもあってか、クライマックスの後平穏なシーンを入れて、
さらに15分ほど続いて終わりになります。
もちろんその15分の中にも起伏があり、
ただの平穏なシーンの延長ではありませんが
映画やドラマにおいて素人のぼくからすると、
そうすることの意図がわかりません。
新たな映像の技術なのかもしれません。
社会風刺的な描写
さて
もう少し深い内容に入ります。
グンウォンの利権を濫用した乱暴やスアが長家に入ったことなどの
社会風刺的な描写はどこか考えさせられるところがありました。
日本でもN国党が叫ぶように既得権の問題はありますし、
プライベートでは惹かれ合う存在だけど仕事ではライバルというのも
おそらく正解がないのでいつの時代も考えさせられるテーマだと思います。
このことから『パラサイト』や『愛の不時着』など、
韓国は社会の風潮を捉える?描く?のがうまいのかなと感じました。
イソが家を追い出されるシーン
イソの母親はイソが大学を蹴って働いていることに怒ります。
このことは日本でもタイムリーなテーマだと思います。
親の世代はイソの母親同様、
しっかりと大学まで出て企業に就職してほしい
という想いだと思います。
しかし
昨今ではYouTubeをはじめとして、ブログやnoteなどで
個人で稼ぐという人が増えてきています。
このことに
親の世代は気が進まないようですが、
時代の変化であり、進化として受け入れるべきです。
そもそも
大学まで行って大卒の資格を得たとして、
その次に待ち受けているのは「働く」ということです。
それを、大学を飛ばして高卒で「働い」てしまうことに
何の非があるのでしょう。
しかも
前者は半ば強制的に就職しています。
そのため企業に入るのが大半で個人で稼げる力はほぼゼロです。
一方後者は、
進学の選択肢もありながら自ら働くこと選んだ形です。
そのため個人で稼げる場合が多く、イソもその一人です。
最終的には自分で稼ぐ力をつける
ということが必要とされているにも関わらず、
それを早くから身につけるのを嫌がるというのは
なんとも矛盾しています。
上述のように
最近では、もう大卒が全てではありません。
変化の波に乗り、進化していく必要性を改めて感じた
そんなシーンでした。
居酒屋、クラブでの年齢確認のシーン
居酒屋、クラブに行くシーンでは
身分証としてIDというものを提示していました。
このことは
今流行りのコロナウイルスの件で、
日本でも騒がれたことでした。
日本ではIDの代わりにマイナンバーカードというものがあります。
しかし
その普及が進んでおらず、
この国難の対処に時間を要したという批判も上がりました。
その上一方の韓国では
このIDの普及のおかげか、
比較的早く収束に向かっていけたという見方もあります。
この例は結果論で、しょうがないことではありますが
マイナンバーカードの普及はあると便利なのかなと思いました。
これからは、
自動運転技術の発達やミニマリズムの流行も相まって
自動車の免許証を持たない人が増えてくると思います。
そこで
免許証に代わる新たな顔写真つきの身分証として
マイナンバーカードというのは一ついい方法かもしれません。
セロイの人間性
そしてそして極め付けはセロイの人間性です。
現実世界ではなかなかいないくらいの義理堅さや実直さを持っており、
特に仲間を想う気持ちはとても勉強になります。
チャンデヒが金で全てを解決させようとする一方、
セロイは情を大切にし人間(仲間)と一緒に打開策を探る。
どうしても人は目先の利益や自分の利益を優先してしまいがちですが、
セロイのように
人を大切にすれば巡り巡って必ず良い方向に行くのだと思います。
ぼくは今まで人見知りを理由に
あまり多くの人と関わってこなかったため、
このことを身をもって痛感しています。
ですから是非ともセロイを見習いたいものです。
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以上が
『梨泰院クラス』を半分まで見た感想です。
まだ半分残っているので楽しみながらみようと思います。