株価とは
株価は、企業の価値や期待される将来の収益性などを市場が評価した結果として決まりますが、具体的な計算式は以下のようになります。
### 1. **株価の基本的な計算式**
株価は以下の式で表されます:
\[ \text{株価} = \text{一株あたりの利益 (EPS)} \times \text{株価収益率 (PER)} \]
- **EPS(Earnings Per Share, 一株あたりの利益)**: 企業の純利益を発行済株式数で割ったもの。
- **PER(Price-to-Earnings Ratio, 株価収益率)**: 株価をEPSで割った値で、株価が一株あたりの利益の何倍かを示す。
### 2. **株価の理論値(ディスカウント・キャッシュフロー法)**
企業の将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて計算する方法です。理論株価を求める一つの方法として、以下の式が用いられます。
\[ \text{株価の理論値} = \sum_{t=1}^{n} \frac{\text{将来のキャッシュフロー}_t}{(1 + r)^t} \]
- **将来のキャッシュフロー**: 企業が将来得るキャッシュフロー。
- **r**: 割引率(通常は企業の資本コスト)。
- **t**: 時間(将来の何年目か)。
- **n**: 予測期間。
### 3. **株価=時価総額 ÷ 発行済株式数**
株価は企業の時価総額を発行済株式数で割ることで計算することもできます:
\[ \text{株価} = \frac{\text{時価総額}}{\text{発行済株式数}} \]
- **時価総額**: 株価に発行済株式数をかけたもの。
- **発行済株式数**: 企業が発行している株式の総数。
これらの計算式により、株価がどのようにして決定されるか、また市場の評価がどのように株価に反映されるかを理解できます。