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雨は降る そして思い通りには降らない
雨が降っています。
災害級の雨が降っている地域の皆様、お気をつけください。
今朝、ワンコの散歩に出ようとすると、久方ぶりに道が川になっていました。
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もちろんワンコは玄関でくるっと回って家に帰る。
反対側を見てみると、少しマシですね、道路が見えてます。
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水は1時間ほどで引き、いつもの道路が見えてきた。
もしも30年前、この家を買った時にこの状況を見ていたら、この家を買ったかどうかわからない。
水害などは台風などで特定の地域に起こると思っていた30年前。
前よりも多くなったとはいえ、今でも火災保険に水災補償をつける人は多数派ではない。(保険料があがるので)
火災保険の水災補償は、基本、床上浸水からの補償なので躊躇するのもわかる。
保険の補償の対象かどうかに関わらず、水での害はちょっとしたことで起こる。
田んぼを埋め立ててできた造成地。
10軒並びで真ん中あたりがちょい低い。
雨が降ると家のまえのクリーク(蓋をした水路)から水があふれてくる。
ここ最近でひどかったのは12年前。
田んぼに水を入れる時期だったので、元々川に水が多く蓄えられていた。
川や水路に設けられた水を調整する樋門は人力で動かす構造で、大雨の中動かしに行けれなかった。
下流の排水ポンプは容量が足りないことがわかっていて、もうすぐ取替予定だった。
そして雨が降り、家の前は川になった。
家の前は近所の子どもがバシャバシャ遊ぶくらいの長閑なもので終わったが、隣が買ったばかりの新車が浸かっては大変と雨の中を動かして廃車になったが、下流の地域に比べれば大したことないものだ。
下流は車やガスボンベがプカプカ浮く有様だった。
(その後、樋門は自動化され、排水ポンプも更新されて災害は起こりにくくなった)
雨は降る。
けれど、思ったようには降ってくれない。
災害への備え、心構えはもちろん必要。
我が家はワンコを連れて2階に避難、1階や車庫の車などは諦める。
床上浸水は火災保険で直す。
床下浸水は諦めて基礎に穴開けて乾くのを待つ。
大事なものは自分とワンコ、思い出は心の中に。
諦めるものを先に探して対策を考える。
雨は思った通りには降らない。
家の前の道がもう少し高かったら、川にはならなかっただろう。
そのかわり、雨は家に流れ込んでいただろう。
ちょっとしたことでも周りとつなっがっている、影響がある。
変えられるものもあるが、個人では難しいものもある。
(水路の掃除をして流れをよくするはできるが、道の陥没は難しい)
他人事と思っていると、うすくおだおだとヘドロのようにたまっていって自分にも返ってくる。
水路や災害対策だけでなく、政治や経済など人の営みはそんなもの。
みんなでよくしていかなくては解決できないものが多く、もどかしい。
雨は降る。
思い通りに降らないからといって、何もできないわけではない。
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