見出し画像

悲しみは外からやってくるが、楽しみは内側からしか湧いてこない

ある人が「楽しいことは何もないよ」と平然と言った。
「花見に行こう」と言っても「見てどうなる」
「美味しいもの食べに行こう」と言っても「特に食べたいものはない」
食べに連れ出しても「それほどでもないね」と。

では、外で楽しむよりも家にいる方が好きなのか、と言うと
「特に何をしてるわけでもない」と。
「テレビでも見る?」と言うと「同じことばかり」とつまらなそう。
家で家事をしてしっかり暮らしているのに、「楽しい」とは言わない。

楽しく過ごしてほしいと色々誘ってみるけれど誘われるのもストレスになるようだ。

ああ、楽しみは自分の内側からしか湧いてこないものなんだ。

暑さ、寒さ
熱波、寒波、豪雨、台風、地震、事故
差別、諍い、戦争
悲しみの種になりそうなものは周りにあふれていて、いつやってくるかわからない。
悲しみはある日突然、外からやってくる。

けれど楽しみは、楽しみは自分の中からしか湧いてこない。

カタツムリがのっそり動いて楽しい。
カタツムリが卵を産んでびっくり。
カタツムリの卵から赤ちゃんが孵って可愛い。
宝くじで当たるお金の使い道を考えて楽しい。
空の雲がたくさんの鳥が飛んでいるように見えて面白い。
朝、だんだん明るくなっていくのが綺麗。
(楽しいことを記録したくてnoteに記しているのかも)

楽しい、面白い、綺麗、可愛い・・どれも自分の中から湧いてくるもの。
同じものを見て、同じ体験をしても、同じようには感じない。
それぞれ違って、それがいい。

ただ、楽しいと感じる心は老化していくものらしい。
幼子は本当によく笑う。
カエルが鳴いてもキャッキャキャ。
ダンゴムシをつんつんして丸まってもキャッキャッキャ。
蟻が何かを運んでいるのもじ~と見ている。
十代後半の女性のことを「箸が転んでも可笑しい年ごろ」とはよく言ったものだ。確かにあの頃はよく笑っていた。

経験は驚きを薄めてしまうのかもしれないが、世の中にはまだまだ知らないこと、驚くようなことがいっぱいある。(カタツムリの誕生とか)
楽しみを見出す力が弱ってきたと感じたら、何にでも楽しみを見出す子どもに助けてもらえばいい。
「センス・オブ・ワンダー」
恩師がよく引用していたこの本を思いだす。









いいなと思ったら応援しよう!

いふ!
共感してくださると嬉しいです。宝くじで5億円当たったらカナダに別宅ができますので、ぜひおいでください。犬をお飼いの方は犬オーナー用のマンションも運営する予定なのでご検討ください。