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昔話🕯️三つの願い あなたは何を願いますか?

昔話で「三つだけ願いをかなえましょう」というのがよくあります。
妖精を助けたり、打ち出の小づちろ拾ったり、仙人に願ったり・・日本や世界で色々なシチュエーションはありますが、共通していることは
三つだけ願いをかなえてあげましょう
というところ。

母親の見えない目を治す方法を聞きたくて旅に出た若者が、途中で助けてもらった人の願いを三つきいてもらって自分の願いは言えずに帰ったけれど、大蛇から出てきた珠を触って母親の目が治った、という日本昔話。
(子どもに語る日本の昔話③ こぐま社)

グリムの昔話では、
お腹がすいた旦那さんが「大きいソーセージ出ろ」と願って、そんなもの願ってと怒るおかみさんに「ソーセージがお前の鼻にくっつけ」と願い、三つ目の願いでは「ソーセージが鼻から外れるように」と三つの願いを使い果たして、二人で美味しいソーセージを食べました、といい夫婦の話。
(グリムのほかにもフランスなどの昔話にも似たようなものがあります)

これを思い出したのは、先日、車で走っていてうっすらと虹が見えたとき。
山間の虹。
虹のふもとまで写真に写るかしら?

虹の根っこには宝物があるという。
アイルランド・ドイツ、各地にあるようだけど、この間日本の昔話で「虹のふもとにある宝」の話を聞いたばかり。

残念ながら虹は映る前に消えました

『虹の根っこ掘り』という日本の昔話では、
老人ばかりの村で虹のふもとにある宝を目指してみんなで虹を追いかけ、根本にある宝を掘り出す。三つ願いをかなえてくれるというから何にしようか考えながら帰っているうちにお腹がすいて思わず「あわがゆ出ろ」と言ってしまう。あれもったいないと思ったけれどもお腹いっぱい食べてから「あわがゆ止まれ」と言う。最後の一つはよーく考えてと皆で知恵をしぼっているとかぶきわらしが「金やコメは使えばなくなる。それより若返ってもう一旗あげようや」と提案する。
そこで、「うちらだけじゃなくみんなでがんばろうや」と最後の願いで国中の年寄りを若返るようにして、みんなでせっせと働いていい暮らしをしたそうな、と結ぶ。

車中で消える虹を見ながらこの話をしていると
「わしだったら何を願うかなぁ」と夫がぽつり言う。

昔話は多々読んで、聞いてきたけれども、自分が何を願おうか、と考えたことがなかった。

若返ってやり直す?・・いやいやアラ還の私は自分の人生だけでもう十分。
お金?・・いやいや手元にある分以上は使い方がわからん、よう使わん。
美貌?・・いやいや美人は手入れが大変そう。
健康?・・うん、それはいいな。でもいつまでも健康も疲れそう。

あなたなら、三つの願い、何を願いますか?

これを考え始めてnote更新が途絶えた。
私が本当に願う事って何だろう?

・私が悲しい思いをすることがないように

家族が病気やケガで健康を損わないように
仕事やトラブルでしんどい思いをしないように
経済的に困って暮らし向きに困ることがないように。

・私が嫌な思いをすることがないように

戦争で人が死んでいく、人を殺していくニュースは見たくない
飢えや病気で子どもが亡くなるニュースは見たくない
政治と金など言ったことをなかったことにする政治家も、政治家に期待できないようになってくる世相が嫌
男女平等と言いながら望まない人には全く関わりない選択的夫婦別姓制度が30年たってもずっと反対されているのを見るのが嫌
セクハラ、パワハラ、いじめ、人権侵害が当たり前のようにされているのを見るのも、やるのも、ニュースで毎日目にするのも嫌
自分が差別されるのも、差別されている人がいるという現状も嫌

・美しいものがずっと美しくあるように

今年のように長い夏とあっという間の冬でなく、四季を楽しめるように
山肌が崩れた土砂でなく緑が愛でられるように
クーラーの効いた室内から一歩も出れない夏でなく、団扇片手に夕涼みのできる夏であるように

私が気持ちよく過ごすために、世界がよいものであって欲しい。
とても贅沢な、私の三つの願い。

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いふ!
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