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下肢装具を上手く活用するためには? 〜各論7 オルトップAFOを1日履いてみた感想〜
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以前、この本の感想を投稿させて頂きました。
この本には、
「医療従事者もできるだけ自分でも体験してから、患者さんに説明してほしい」
とありました。
そこで今回、下肢装具(オルトップAFO)を丸一日装着してみての感想を書きます。オルトップAFOの詳細はこちらでご確認ください↓
普段、学校に勤めている僕ですが、スーツのパンツ、靴下の下に履いてみました。
その写真がこちら↓
左足を矢状面(外側)から撮影しました。
丸で囲っている部分が膨らんでいることがわかります。
靴下の下に装着できますが、少し不格好であることがわかります。
装具は外観性も重要だと思いますのでね。
屋内で使用するような「クロックス」であれば、履くことができました!
スーツ用の靴だと流石に入らなかったですね...
あと、学生にバレるのかな〜と思いながら1日過ごしてみたのだけど、気づかれませんでした(分かっていても言わなかったのかな?)。
僕の身長相応のオルトップAFOを装着したのですが、初めて気づいたことが3つありました↓
1)外果(丸で囲った外くるぶしのところ)のあたりが、とても痛い。
2)長時間装着し、外果が痛かったにも関わらず発赤(赤み)は認めなかった。
3)小趾球(小指側)は覆われていなかったのですが、「ウラ」と書いてある母趾球(母指側)は覆われており、踏み返し(フォアフットロッカー)がしにくい。
(※足の毛が多いのは...醜くてすいません、体質です。笑)
自分の身長に応じた装具だったのに、人によって細かい部分はフィッティングが違うことを実感しました。
特に、左足立脚後期の時に、あたりが強くなり、これでは「2動作前型歩行は無理」だと感じました。
オルトップAFOは既製品であるため、すぐに届けてもらえる下肢装具ですが、やはり細かい部分はトリミング等が必要ですので、そこまで患者さんに確認する心がけは必要だと感じました。
実際、下肢装具を履いた僕は、履いていることも学生にもバレなかったし、歩行FIM6点(装具を履いて歩行自立)でした。しかし、フィッティング不良による痛み(NRS4〜5くらい)が一日中ずっと気になっていて、不快感は消えなかったです。
もし僕を担当して頂いた理学療法士に
「外果に発赤はないので、このままで大丈夫ですよ」
なんて見た目だけの判断で言われたら、正直困ります。本当に痛かったので。
「触ったらわかるくらいに当たっているから、トリミングしてほしいですよ」
と言うでしょう。
そのため、ブレースクリニック(装具検診)の時は、
「患者さんが歩容が改善し、歩行が自立したからといって、患者さんから発した声を蔑ろにならないように本当に気をつけよう」
と思いましたね。
次は、また別の下肢装具の感想を投稿したいと思います🙌