何もない人間が書く
何かを書きたくて始めた。が、書くことがない。
なぜかって?
何も深く考えずに一日を過ごした。
いつもはこだわること。例えば、朝起きて一番最初に顔を洗うのに今日は歯磨きを先にした、とか。
こんなぐだぐだを書きたかったわけじゃない。
何かタメになること、面白かったこと、ハラハラしたこと、そんなことを書こうと思った。
でも書けない。今日は考えずに過ごした。疲れてた。家からも出たくなかった。
家から出る気力に全部持ってかれた。
今日は朝から何かが違く感じて、ぐだぐだな日だった。
そしてもちろん、ぐだぐだで終わろうとしてる。
そんな日もあっていい。そのくらいが丁度よく心地よい。
毎日一つ気合い入れれば良い。
自分は何もない人間で、今まで何かを続けてきたとか人生が変わったこととか、そういうものとは程遠い。
ただ息をして生きてる。
そんな人間でも、息が詰まると自然に触れることが多い。そしていろんな木を見る。
小さな木、大きな木、地面に広がる様々な形の葉、実をつける木、見分けがつかないシダ植物、木や岩に絡まるツル、岩の上に根を張る大木など。
森と言ってしまえばそうなのだけど、近くに行って森に溶け込むと自分の"無"をより感じる。
何もない人間の自分がその空間でも"無"であることに笑みが溢れる。
こんな、こんっっなちっぽけなんだ…!笑
って。
そこにある、(例えば)木はそこに根を張って育つ。ひたすら、自分が死んでも育つ。そうしてずっとそこで動かずに居続けるという現実は、人間はきっと耐えられないだろう。
そんな浅はかなことを考えて、そこの生きている物を観察して帰る。
なぜかすっきりして頭がリセットされる。人間は単純だなと、何もないくせに思う。
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