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いえながのやくそく vo.21

8月23日2020年

久しぶりに涼しい朝。
今日は過ごしやすい日になりそうだと思ったら一転して豪雨。

夏いのぅ。



それにしても怒涛の一週間でした。



19日のGolden High Pine Houseの配信ライブもあったし、そのためのリハーサルとアルバム制作も重なって、時間を急流下りをしている気分。


そう、5月から始めたアルバム制作もいよいよ今月末で完成!(予定)

そのへんの振り返りを続き物でいってみようかと。

名付けて「ソロアルバムへの道」
今回は第1話。


最初は全部一人で作ろうとした。


12年振りにAKAI MPC2500XL(リズムマシンのようなもの)を引っ張り出し、ZIPドライブ(懐かしい!)からデータを読み込み、リズムトラックを打ち込んだ。


10年以上前にバンドで自分達のスタジオを持っていてマイクなどの機材を買い込み、いつでも自分たちで録音できるようにしていた。

その頃の僕は宅録系の本を読みまくり、スタジオでマイクをいろいろ試したりして録音し、機材を弄り倒してトライ&エラーを朝から晩まで繰り返し、たくさんの曲を録ってリリースした。


それからバンドはアナログテープでの録音が一番向いていると感じたので、状態のいいテープマシンがある外のスタジオに移行していったけど、自分たちのスタジオは7年間続けていたので、宅録修行はここでいっぱいした。


今回の制作のために、長らく友達の家に置いてもらっていた機材を取りに行って持ち帰り、アナログミキサーやコンプ、EQなどのアウトボードを結線したら部屋中にケーブルが溢れた。
ケーブルはまるで血管のように機材の周りで複雑に絡み合っている。

しかしこうやってケーブルで音を繋いでる感じがいい。
パソコンの中だけで作ってるより音も存在感がある。
このケーブルの中をグイ〜ン!って感じで信号が走っているのかと、パソコンの中で完結する作業に馴れた感覚に新鮮。




そして曲を書き始めた。


コロナ禍の真っ只中で作り出したアルバムだし、今の気分を孕んだものにしたかったので、今まで書きためた曲より新曲を書きたかった。



サックス以外の楽器はできないので、リズムマシンにドラムを打ち込んで、ベースやキーボードもパソコンで打ち込んでいく。

でも打ち込み部分は極力減らしたい。

打ち込んだキーボードのパートもシンプルなLoopっぽいフレーズで、動きがあるハーモニーはサックスを重ねて作ることにした。


打ち込みで作ったトラックにソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4管のサックスを被せ、曲によってはフルートも入れる。
HIPHOPなリズムトラックの上でサックスアンサンブルが蠢いている。


進めていくうちにあまり聴いたことのないサウンドになってきた。

これは果たして、このままいっちゃっていいのか?と疑問に思うこともあった。


これまでにアルバムは20枚以上作ってきたが、全部バンドで作っていた。
バンドでは曲を書いたら、それをみんなで音を出す。

そして生まれるその場の空気やみんなの反応で「この曲はいけそうだ」とか
手応えを確認していた。

ソロで作るということは、その誰かがいないのだから自分で判断していくしかない。
その違いってすごい違いがあった。

ソロって孤独だなと痛感し自分を客観視することに慣れないと、と思った。



録音する場所も問題だった。

自粛期間中で外のスタジオも使えないし、家では思い切りは吹けない。

そう思ってるとひょんなことで、息子の友達のおばあちゃんがやってるお店が今は自粛で閉めてるので、空いてる時間に使ってもいいという話をもらい、早速そこに機材を持ち込んでせっせと録音を始めた。


録音してると子どもたちが遊びに来たりして楽しい作業場だったなぁ。


そこで録音するまではパソコンで譜面を書き、ベーシックトラックを打ち込んでいたけれど、まだ生音はなにも入ってなかったんで、実際にはどんなふうになっていくのかわからなかった。

そして録音を始める。


自分でマイクを立てて自分で録音していくのも久しぶりな感じだったが身体はしっかり覚えていて、自然にマイクセッティングして録り始めていた。

何も構えることもなかったのだ。

そして録ってみたが、一人だとなにかしっくりこない。

曲に力がないのか、なにか必要なピースが揃ってないのかわからないのだ。
相談する相手がいないのはこういうものなのか。



そして音質にも問題があった。

いまいち音がグっとこない。
機材のクオリティに一番左右される部分、ここは新しい機材導入も必要なのもわかった。
とにかくわかってることからやっていこうと思い、機材導入。



そして録音作業を進めるが、全部一人でやってることに自信が持てない。

誰かに聴いてもらいたいという気持ちのなかで、これに慣れて乗り越えようとする自分と葛藤の日々。



そして6月になり新しい展開が、、、第2話へつづく



【ライブ告知】

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26日に藤沢Green MangoにてSoul Jazz Sumit開催!

funkyなSoul Jazzを愛するメンバー達による粋な選曲でお送りします。
今回はBogaloo Joe Jonesに焦点をあてていきます。
そんなレアな企画やってるのはここだけ!w
ぜひお見逃しなく。

『8月26日(水)SOUL JAZZ SUMMIT at 藤沢 GREEN MANGO』

●GREEN MANGO(神奈川県藤沢市藤沢1049-10 東ビル1F)

●OP19:00 ST20:00
●charge ¥2,000
●【member】
TOSHIZO SHIRAISHI (guitar)
MONKY (baritone sax)
YOSHIHITO”P"KOIZUMI (bass)
KAORU SUZUKI (drums)

●お問い合わせ
藤沢 green mango
0466-47-8488
http://www.greenmango-fujisawa.com/

●毎回好評のSOUL JAZZ SUMMIT🎵 GREEN MANGOの美味しいご飯とアツアツのLive Musicをお楽しみください。

イベントページ
http://ienaga2020.com/?p=192


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家永 慎也(monky)
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