はじめての株式投資~価格の変動~
前回からの続きになります。
https://note.com/iemoto_k/n/n58b098db7cdc
今回は、株価の変動要因について話をします。
これを見ることにより、景気や為替といったよく耳にする単語について
理解が深まります。
株価の変動要因
株価は、市場全体と個別的要因によって変動します。
【市場全体による要因】
市場全体の要因として、景気・金利・為替等の『経済的要因』
政治・国際政治のリスク等の『経済外的要因』
需要供給の変動・裁定取引(アービトラージ)等の『市場内部要因』
【個別要因】
個別要因として、企業業績・M&Aや買い占め・株式分割や有償増資等によって、変動します。
企業業績と株価
企業は株主に対して、業績に応じ配当金を支払います。
一般的に業績が良くなると、配当金が増える他、設備投資・新商品の開発などが積極的に行われ、成績が良くなり、企業としての価値が上がります。
反対に業績が悪くなると、配当金が減ったり、支払いがなくなったりします。また、設備投資・新商品の開発などがあまりできなくなり、企業悪化し、最悪の場合倒産することもあります。
このように、株価は企業業績により株価の変動が行われます。
経済的要因と株価
株価の価値が上がる条件として、好景気・金利低下・円高では輸入企業・円安では輸出企業があります。
※円高・円安は輸入・輸出企業で条件が変わります。詳しくは下に書いてます。
景気と株価
一般的に、景気が良くなるとモノとサービスが売れるようになり、その結果、企業の利益が増え、株価が上昇しやすくなります。
例をあげるとしたら、『バブル時代』です。
金利と株価
一般的に、借入金が多く金利負担の大きい企業は、利益が上がっても金利の支払い利息があるため、利益が増えません。
そのため、低金利になることにより、利息の減少・借入しやすくなる・企業や個人の消費の活発化・景気上昇が見込まれ、株価が上昇しやすくなります。
為替と株価
企業には、自動車メーカーなどの輸出中心の企業と石油会社や食品加工会社などの輸入中心の企業があり、各企業により影響は変わります。
円高/ドル安等になると、一般的に原材料・部品・製品・商品などの円換算した場合、輸入価格は安くなり利益が増えます。
※円の価値が上がり、100円の商品だったのものが、価値の上昇で90円で買えるため。
円安/ドル高等になると、円換算した場合、輸出価格は高くなり利益が増えます。
※円の価値が下がり、100円の商品だったものが、価値の低下で110円になり、輸出では10円の利益になります。
日本の主要企業は円安メリットの輸出企業が多いため、日本の株価は円安になると株価が上がりやすいとされています。
しかし、現在は海外での工場で生産をするため、為替と企業業績の関連性が薄くなってきているとも言えます。
市場内部要因(需要・供給と株価)
需要と供給では、需要が多ければ値上がりし、供給が多ければ値下がりします。
投資家が、一気に購入を行うと需要が高まり、値上がりします。逆に、一気に売ると、供給が高まり、値下がりします。
そのため、信用取引・裁定取引の動向が株価に大きな影響を与えます。
終わりに
以上が株価の変動の要因となります。
以外に書いてみると多くなってしまいました。が、これらをしっかり頭に入れておくことで、世界情勢のニュースを見たときに株価の変動が少しずつですが分かるようになりますので、分からないところがあればコメントのほうを頂ければ、お答えさせていただきます。
では、次ですが少し投資の運用について書いていきます。