施主支給。結構大変なの知ってますか?
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今回は施主支給について解説をしていきたいと思います。
施主支給って?
➡言葉通り、住設や照明などお施主様の方が安く仕入れられる場合があります。そういった時はすべて住宅会社に仕入れを任せるのではなくお施主様が自分で買ってそれを工事費だけ払って取り付けてもらうことを言います。
なんで施主支給という言葉が生まれたかというと、それはコストに関係してきます。
注文住宅を建てるにあたって、工務店と打合せをしますよね。どうせなら満足のいく家づくりが完成すればベストですが、なかなかそうはいきません。
そこの壁となるのがやはり、建築コストです。満足のいく家づくりをすればするほど、コストは上がり自分の予算を越えてしまう。
逆に、コストを気にしすぎていて設備や仕様を落としすぎるのもかえって逆効果です。
そんなときに使えるのが先ほど説明した施主支給なんです‼
今は家づくりに使われる色々な設備や材料はネットなどで自分で安く買ったりすることができるので、設備や材料を妥協せずにコストを安くすることができます。
施主支給は一見、材料は自分で買って工事は施工会社に任せてと考えるとメリットだらけって感じませんか?
実はデメリットもたくさんあるんです。
今回はそういった公開ポイントやデメリットについて書いていこうと思いますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
施主支給の注意ポイント
1.保証
2.品質
3.工期
になります。
一つずつ解説をしていきます。
保証
1つ目は保証についてです。
キッチンとか照明とか家に付帯する設備関係は、建築する住宅会社が設備本体含めて設置まで一緒に引き受けてくれます。
万が一、設備本体に問題があったり施工に不備があった場合には当たり前ですが全て住宅会社の責任になるのが一般的です。
ですが、今回のように施主支給の設備で例えばIKEAなどのキッチンを自分自身で買ったり友達の会社から直販で照明を買って設置だけ住宅会社にお願いする場合は後から何かしらの不具合が起きた場合、責任の所在をはっきりさせるのが難しいケースが非常に多いです。
どういうことかというと、元々設備本体に問題があったのかもしくは施工に問題があったのかお互いの責任の擦り付け合いになってしまいます。
そうなると施工した住宅会社にも設備を購入したところに取り合ってもらえなかったり仮に対応してもらった場合にも保証を使うことが出来ず無駄に費用が掛かってしまったり、その他のやり取りも全て自分自身でやらなくてはいけない可能性も出てきますので、手間や段取りでとても大変です。
冷蔵庫や洗濯機など基本的に自分たちで設置したり買うものに関しては特に問題が起きることはないですが、施工をするのに住宅会社が絡んでくるものに関しては注意が必要です。
あとはよく最近ネットで安く仕入れられるサイトがたくさん出てきていますが、そういったサイトに関してはそもそもの保証がついていないという可能性も出てきますので、もし仮に施主支給を考えているのであればそういったリスクや手間が必ず増えるということを認識したうえで行ってください。
品質
2つ目は品質についてです。
住宅会社が使っている設備の場合は何十年と暮らす中で出来るだけ不具合が起きないように基本的には品質や保証面も含めてメーカー選定や製品選定を行っているし、納品された設備を検品して問題があれば交換してくれます。施工要領もしっかり把握して健全に設置をしていきます。
ですが、施主支給の場合はデザインは確かにかわいいけどそれが、聞いたことないメーカーだったり、見るからに質が悪そうな設備であっても何も言えない場合があります。
なのでいくら丁寧に工事してもすぐ壊れてしまったり、そもそも普段使わない仕様のものだったりすると施工要領もわからず適切に設置できているかも判断ができません。
なので結果的に不具合が起きる可能性も高まります。
仮にネットで買ったりしたら尚更です。照明の明るさがイメージと違って暗いとか使い始めてすぐに金具が取れちゃったとなっても責任を取ることができずに結果的にお客様に迷惑をかけて負担を大きくしてしまう可能性があります。
知らないメーカーなどの設備を購入する場合は、本当に注意が必要です。
工期
3つ目は工期です。
住宅会社に設備を含めて材工でお願いする場合は、住宅会社がスケジュールに遅れないようにゆとりをもって設備を発注してくれます。
さらに検品して問題がなければ職人さんに依頼して施工をしてもらいますので特にお施主様が手間になることはありません。
ですが、施主支給になる場合は住宅会社側からこの日までに納品してくださいと言われ、それに合わせてお施主様の方でその日までに自分で購入して品質に問題がないか検品して必要な時期まで保管をしてスケジュールに合うように現場まで運ぶ必要が出てきます。(めんどくさいですよね・・・)
万が一、取り付けのタイミングになって「この部品が足りない」と発覚したらその後の工程の工事も全部リスケジュールをしないといけなくなってしまうので、家の引き渡しが遅れるのは当然、職人さんもその日にスケジュールを合わせて動いてくれているので、無駄に少し高く請求をされてしまうかもしれません。
さらには工期が伸びることによって、アパート家賃が余分に発生してしまう可能性もありますので注意が必要です。
以上、施主支給三つのリスクになります。
まとめ
繰り返しになりますが、施主支給においてのデメリットポイントは以下の通りです。
保証の後悔
品質の後悔
工期の後悔
です。
よくインスタグラムなどのSNSで「実際に家を建てた方」が施主支給にすべき!などの投稿をよく目にしますが、必ずしもいいとは限りません。
あくまでその人の性格が合っていたことなどが理由で、全ての方に当てはまるかというとそうではないということですね。
ただ一つ言えるのは、お客様自身で施主支給を行うことは仮に欠品や納期が遅れる、設備が故障しているとなっても住宅会社の責任にはできないということです。
そこの部分で不具合や遅延が起きても責められないということを肝に銘じておいてください。
せっかく信頼が出来る住宅会社を見つけたのに、関係性が悪くなってしまったら元も子もありませんからね。
もしかしたら、そういった意味ではトータル的に考えても住宅会社に全て依頼した方が最終的には安くなるかもしれないし、めんどくさがりの方にとっては住宅会社に任せた方がおススメです。