【No.2】計画倒産の疑いがある建築会社を検証
この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。専門的な小難しい内容にはしたくないので、これから注文住宅を検討する方にも、わかるようにしていこうと思います。
今回は、2019年9月に破産手続きの開始決定を受けた建築会社。
この会社を巡っては、建築基準法で定められた申請書類を提出していなかったり、「建築確認済証」を偽造した疑いなどで契約者が刑事告訴をするなど、警察への被害相談が相次いでいます。また、この会社が施工した住宅に住む人によると、新築から約半年で家はボロボロになっているなど、欠陥住宅や建設放棄の問題もあがっています。さらには、計画倒産まで疑いが持ち上がっています。
会社情報としては、2015年創業の若い会社。事業は、新築住宅やリフォームを中心に行っており、格安ローコストのデザイナーズ住宅がウリとのこと。建売や土地の売買は行なっていないようです。ネットでの口コミも問題が起きるまで、良いものも悪いものも見当たりません。
こういった不真面目な建築会社も決算書から読み取れるだろうか?検証していきます。
1.最新データがあるか調べる。
ここから先は
3,738字
/
16画像
¥ 100
サポートしていただける方が増えると、「工務店の倒産事例を検証した記事」をお届けする機会が増えますので、よろしければサポートお願いします。