ヘーベルハウス(旭化成株式会社)専門のリフォームなのに伸びた理由とは?
この記事では、旭化成株式会社の2019年度第2四半期について、取り上げていきます。
旭化成株式会社は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーである。ヘーベルハウスを扱う旭化成ホームズ株式会社はグループ会社。
2020年3月期(第129期)第2四半期決算 決算説明会資料
住宅事業は一番ではない!?
住宅においては、「ヘーベルハウス」として知られていますが、事業別の売上を見ると、売上高の一番は住宅事業ではなく、マテリアル事業に次ぐ事業となっています。
正確には、「セグメント(領域)」で分けられ、その下層に「事業」があるようです。
この記事では、住宅部分のところだけをお届けしますので、関連して、旭化成ホームズも取り上げます。
住宅事業は前年同時期と比べて増収増益
住宅セグメントの中には、住宅事業と建材事業があります。
19年度上期は、~2019年9月30日までの期間になりますので、増税の駆け込みもあると思いますが、住宅事業においては、増収増益で、営業利益に至っては前年比20%以上と伸びています。
売上高営業利益率も向上しています。
売上高営業利益率
18年度上期:243÷2,718=約8.9%
19年度上期:301÷3,049=約9.9%
また、四半期別の詳しく推移を見ていっても、売上高は、
18年度1Q:1,157 19年度1Q:1,306 前年比:+約12.9%
18年度2Q:1,561 19年度2Q:1,743 前年比:+約11.7%
営業利益の比較も見ていくと、
18年度1Q:71 19年度1Q:88 前年比:+約23.9%
18年度2Q:172 19年度2Q:213 前年比:+約23.8%
前年と比べて、伸びています。
同じように売上高営業利益率も向上しています。
売上高営業利益率
18年度1Q:約6.1% 19年度1Q:約6.7%
18年度2Q:約11.0% 19年度2Q:約12.2%
専門リフォームなのに、伸びた理由とは?
住宅事業は、さらに「建築請負」「不動産」「リフォーム」「その他」の部門別に分かれています。
その中でも、「建築請負部門」と「リフォーム部門」が、前年同時期と比べて、伸びてきています。
特にリフォームは、売上高は前年と比べて+17.5%。営業利益は+54.4%となっています。売上高営業利益率も向上しています。
売上高営業利益率
18年度上期:25÷272=約9.2%
19年度上期:39÷320=約12.2%
ただ、リフォームは、対象を自社商品のヘーベルハウスだけに絞り、ヘーベルハウス専門のリフォーム工事を行っています。ヘーベルハウス以外の建物の場合、マンションやビルの改修といった大型案件のみ対応しているようです。
専門なので、建築請負に比例すると思われますが、建築請負とリフォームとの比率を調べてみましょう。
建築請負売上高÷リフォーム部門売上高
15年通期:4,115÷559=約7.36
16年通期:4,043÷561=約7.21
17年通期:4,068÷552=約7.37
18年通期:4,037÷584=約6.91
19年上期:1,973÷320=約6.17
建築請負売上高はおよそ横ばいで、4年前には建築請負の7分の1だったのが、19年上期には6分の1にまで増えています。上記の数字で比べて見ると、18年から伸びてきています。
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