怪奇大作戦が面白い!!
こないだバンダイチャンネルで何の気なしに一気見したら面白かったので
雑に紹介してみようと思い記事を書くことにしました。
公式予告が無かったので去年発売したBD-BOXの動画を載せておきます。
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怪奇大作戦ってどんな話?
怪奇大作戦は1969年に円谷プロが制作した特撮科学番組です。
『民間組織SRIが世の中の怪事件に立ち向かい科学で謎を解明する』
というのが毎回の大まかな話の流れになっています。
今だと世にも奇妙な物語やXファイルが近い内容と言えますね。
基本的に1話完結なのでどこから見ても大丈夫です。
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怪奇大作戦の魅力
番組最大の魅力は番組のコンセプトが矛盾しているという事です。
お前は何を言ってるんだ?という話ですよね、はい、これから説明します。
基本的な話の流れとして
「事件発生→SRIが捜査→犯人逮捕」というのがあるのですが、
根っこの部分が結局解決できないまま話が終わる事が多く視聴後にモヤモヤすることが多いです。それが番組最大の魅力だと私は思います。
科学の闇は暴けるが人間の闇までは暴けないっていうのが凄く好きなんです(上記のYouTube販促動画では「人間の闇も暴く!」って書いてありますがまぁ暴けてません。答えが出せないってのがまた良いんですよ)
この根っこの部分というのは何ぞやという話なのですが、
それには1969年という時代背景が大きく関係しています。
戦後と高度経済成長期の狭間でもあるこの時代、殺人犯に同情してしまう内容が結構多いです。犯行動機まで遡るとどうやっても白黒つけられない展開が多いんですよね(中にはシンプル畜生回もありますが)
そのため、(子供向け番組なので)そこまで深い知識は必要ないですが
この辺の時代背景を多少なり知っておくとより話を楽しめると思います。
また、当時のブームを取り入れた演出も見どころがあります。
当時はゲゲゲの鬼太郎や妖怪人間ベムが流行っていたりと怪奇ブーム真っ只中だったので結構グロテスクな演出が多くなっています。
(人が溶けるといったショッキングなシーンが多めです)
完全にSFに振り切っていない点も魅力です。
「ちょっとそれはどうなの?」
という感じの科学は度々出てきますが基本的にはリアル思考です。
(怪物っぽいのは出てきますがSRIサイドは弱点突き止めてガンガンにメタってきます)
着ぐるみ怪獣全盛期の時代に極力着ぐるみを使用しないというスタンスもより番組のリアリティを手助けしてくれているように思えました。
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ここは少し残念だった部分
『人間が起こす怪奇』というのがテーマなので犯人は全部人間という部分が良くも悪くも縛られちゃっている部分があります。
回によって当たりはずれがめちゃくちゃ激しい(割と雑な回多いです)
科学部分は基本的に番組独自の謎科学がメインなのでリアルを期待すると肩透かしをくらいます
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以下各話感想(※ネタバレはありません)
本当はもうちょっと細かく書きたいんですが、
書きすぎると本筋のネタバレになってしまうので結構難しいところ。
面白かった回はおススメと書いておきました。
あらすじ部分はバンダイチャンネルさんから引用しています。
1話「壁抜け男」1話はバンダイチャンネルで無料で見れます
キングアラジンという怪盗が壁を抜ける奇術を使い次々とお宝を盗む話。
面白いかどうかは別として怪奇大作戦のコンセプトが結構詰まっている回なので見ておいて損はないかなという回。終わり方はかなり好きな部類です。
2話「人喰い蛾」 おススメ
物凄い勢いで蛾が人を殺しまくるモンスターパニック寄りの話。
緊張感もあってメインの話も面白かったです。
中盤の赤ちゃん救出パートはかなりの出来でした。
元々1話に予定されいたという回なだけあってクオリティは高い方でした。
3話「白い顔」
白い顔の男がレーザー光線で男を殺しまくる話。
まあなんとなく話のオチは見てれば分かります。
話的には全体的に雑でまあ別に見なくてもな回。
特撮部分は結構見れる部分が多くてそっち方面では見ごたえがあります。
4話「恐怖の電話」 おススメ
知ってる人は知っている実相寺監督回、受話器を取った人が次々炎上死する話。所謂実相寺アングルも楽しめるし話の質もかなり高い回です。
怪奇大作戦の中では上位に入るくらい好きです。
5話「死神の子守歌」 おススメ
これも実相寺監督回。全身氷漬けの不審死が多発しSRIが調査する話。
この回も怪奇大作戦の中でトップ5に入るくらいには好きな回ですね。
最後のモヤモヤ感がよりこの回の悲惨さを強調させてくれます。
6話「吸血地獄」
モンスターパニックと思いきや純愛回。
所謂ドラキュラ系の話ですね。話的にはまあ無理して見る必要は無いと思いますが特撮部分はスタッフの拘りを感じるので結構見ごたえはあります。
話も結構面白いです。
7話「青い血の女」
キラードールが暴れまくる話。
チャッキー的なのを想像してもらえると早いかもしれません。
この回、まあ微妙っちゃ微妙なんですが扱うテーマがかんなり素晴いです。
怪奇大作戦特有の視聴後のモヤモヤ度は高め。
8話「光る通り魔」 おススメ
殺人スライムがやってくる話。
怪奇部分はかなりぶっ飛んでいた+話が最後まで読めなくて
全体的に面白い回だったと思います。
そしてあのラストシーンの哀愁ったらない・・・・・。
特撮部分もかなり力が入っていて良回でした。
9話「散歩する首」
夜道に首が出てくる回。
個人的には怪奇大作戦ワーストに入るくらいあるかもしれません。
まあ無理してみなくても良いかなと、特に書くこと無いです。
10話「死を呼ぶ電波」
テレビで人が死ぬ話。
メインギミックの説明不足感もあって全体的に雑な回だったけど
特撮部分やチェイス部分が結構面白くて全体的に良くまとまってる印象。
11話「ジャガーの眼は赤い」
VRで人を殺す話。
犯人のやってる事が回りくどすぎて全体的に面白くなかったです。
この時代に立体映像に注目してテーマにしたってのは結構見どころポイントとして高いけど別に無理して見る必要はなかったかなと。
12話「霧の童話」 おススメ
再開発を巡って村人たちが対立する話。
実際怪奇のギミック的には微妙な回なんですが
EDの入り方があまりにも好きだったのでそこで一気に抜けてきた感じです。
高度経済成長期の日本という状況を頭に入れておいたうえで見ておくことをおススメします。
13話「氷の死刑台」
冷凍人間が暴れまくる話。
怪奇というより円谷特撮の恐怖人間シリーズに近い感じがありました。
まあなんというか最後まで力業で乗り切った話です。
14話「オヤスミナサイ」
珍しくSRIが事件に巻き込まれる話。
これも時代を先取りしてる感があってテーマとしては良かったかなと。
ただ11話に続きやってることが回りくどいシリーズその2。
個人的には結構好きな回だったりします。
15話「24年目の復習」
終戦を知らなかった日本兵の話。
話としては結構微妙なんですが、当時の横須賀の街並みや
特撮の聖地猿島の様子が見れる観光資料回としての面はかなり強いです。
この回、何が凄いかって放送当時まだ小野田少尉とか見つかってなかったんですよね。
16話「かまいたち」 おススメ&問題回
バラバラ殺人が多発する回。
おススメとは書きましたが結構賛否両論な回だったりします。
正直怪奇部分はめちゃくちゃ雑でテーマ性にパラメータ全振りした回って感じですね。見終わって???な感想だった方は「金の卵」で調べると少し理解が深まるかもしれません。
17話「幻の死神」
海のとある場所で事故が多発する回。
まあなんというかこれもやってる事回りくどいシリーズです。
これもワースト候補。
18話「死者がささやく」
身に覚えのない死者に苦しめられる話。
あんまり評価が良くない回ですが個人的には結構好きです。
話としてのバランスは結構めちゃくちゃなので言われてる事は分かりますが、最後まで話が見えてこないって意味では結構楽しめました。
ラストシーンが好きなんですよ。
19話「こうもり男」
こうもり男がSRIを襲撃する話。
最後までよく意味が分からないまま終わってしまった感じです。
これも結構ワースト候補かなと
20話「殺人回路」
人工知能に殺される話。話としてはまあ最後まで??な感じなんですけど、パンチカード(分からなけば調べよう)が見れたのは結構貴重だったので当時のPCとかこの時代の人が考えたAIってどんな感じなんやってのが知れるという意味では良かった回です。
21話「美女と花粉」 おススメ
全身が黒く変色する突然死が多発する話。
特撮部分と怪奇部分のバランスが非常に丁度良かった感じがしました。
12話以降イマイチな話が続いていたのですがここで初期のクオリティが
戻ってきたなと思わせてくれた回です。
22話「果てしなき暴走」
ドライバーが暴走してしまう話。
話のテーマとしては結構16話に似てます。
この回の見どころはなんといってもカーチェイス部分ですね。
アクション回として見れば結構上位なんですが全体的に雑でした。
23話「呪いの壺」 おススメ
みんな大好き実相寺監督回京都篇1話。
壺を買った客が次々と謎の死を遂げる話。
完成度がめちゃくちゃ高く怪奇の中ではトップクラスに面白い話でした。
犯人の動機やラストの寺のシーンからエンディングまで見どころが大量に詰まった回でした。
24話「狂鬼人間」
※永久欠番回(細かい事は書きませんが努力次第では見れます)
とある事情でお蔵入りになっている回のため配信はされていません。
機会があってみる事が出来ましたがまあ仕方ないよねな内容でした。
バンダイチャンネルでも24話は抜けています、仕様です。
25話「京都買います」 おススメ
実相寺監督回京都篇2話。消える仏像の話。
怪奇大作戦といえば京都買います。
京都買いますといえば怪奇大作戦と言われるくらいの回です。
ただ怪奇っぽくは無いので批判的意見があるってのも分かります。
26話「ゆきおんな」
なんか最終回っぽくなかったなと思った話。
クオリティ的には13話~20話辺りに入ってそうな感じでした。
かといって25話を最終回にしていいかと言われると、
うーんな感じもしたのでまあSRIの活動はこれからも続くよって意味では良かったのかと。
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まとめ
とりあえず面白い話教えてよと知り合いに言われたので下記の
5話をおススメしておきます。
それ+で余裕があったら上記のおススメ回って感じですかね。
後はまあこれでもっと怪奇の世界に触れてみたいと思ったら他の話も
見て欲しいと思います(本当は1話から見て欲しいですが実際回によって面白さにバラつきがあるから自信をもって勧められないもどかしさもあります)
実際今見ても考えさせられるテーマが多く結構面白かったです。
普通にBD-BOX欲しい・・・・・、買ってしまおうか悩むところ。
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