湘南の女
今日、湘南の女に出会った。
ただ、それだけの話だ。
でも、わたしにとっては、たいそうなことだ。
だって、あの湘南で生まれ、育ち、
湘南から来たというのだから。
サーファーが波に乗りまくってる海を日々眺め、
海岸沿いを犬と歩く。
ザザーっという音が心地よい中で、ちょっと喉が渇いたとスタバのフラペチーノをすする。
そんな日々を送ってきた湘南の女だから、
わたしからしたら、たいそうなことなのだ。
実に、羨ましい。
湘南の女と服が被る
その湘南の女と、着てる服が被った。
「わたしと湘南の女、着てる服が同じ…?」
混乱した。
着てる服が同じということは、
ここまでの過程を共にしているということだからだ。
「あそこに行こう」と同じ店に行き、
「これ良い」と同じ服を手に取りレジに行き、
同じ値段で、購入する。
そして、同じ日にそれを身につける。
軽く4ステップだろうか、共にしている。
わたしももしかしたら、
湘南の女なのではないか、と思えた。
ただ、それだけの話。