「缶」が愛車守ります リレーアタック防止の専用缶、2日で完売
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スマートキーが出す微弱電波を悪用して車を盗む手口「リレーアタック」から愛車を守る缶「AcarN(あかん)」を、愛知県大治町の側島製缶が発売した。鍵を入れることで微弱電波を遮断できる。最初に用意した100缶が17日の発売から2日間で完売する人気ぶりだ。企画した伊東絵美さん(33)は「若い人が初めて手にした愛車を大切にする気持ちを、AcarNを使うことで育んでくれたら」と期待する。スマートキーは、車と鍵の双方から出る電波の信号が一致することでドアを解錠する仕組みだ。本来は車から1メートル程度の距離でしか反応しないが、犯行グループは玄関などに置かれた鍵が出す電波を特殊な機器で増幅し、鍵が近くにあると誤認させて解錠、エンジンを始動させるリレーアタックで車を盗む。 缶を使った対策は以前から知られているが、伊東さんは「若い人に使ってもらえる安価でポップでカワイイものを」と専用缶の開発を開始。名古屋市工業研究所(同市熱田区)に依頼して素材が違う3種類の缶の電波遮断能力を調査し、ブリキの表面に微細な凹凸を付けた「サテン」製を選んだ。蓋(ふた)はマンダリンオレンジ、ハニーイエロー、アイスブルー、サボテングリーンの4色を用意した。石川貴也社長(38)は「新車を買った人へのプレゼントになる商品だと思う。大事な物を買った相手を思いやる文化が広まれば」と話す。
税別1200円。同社のオンラインショップ「側島心具製造所」で販売している。【荒川基従】
【毎日新聞 によるストーリーより引用しました】
発想がすてきです。少しでも盗難防止に貢献することに期待します