「パパ」川内優輝、ベビーカーを押して練習サポートした妻や子どもと表彰台…「勝って感謝を伝えたかった」
山口県防府市で3日に開催された第54回防府読売マラソン大会の男子で、大会最多となる5度目の優勝を果たした川内優輝選手(36)(あいおいニッセイ同和損保)。自身も実業団で長距離ランナーとして活躍してきた妻の侑子さん(38)が長男の渉夢(あゆむ)ちゃん(1)と応援し、5年ぶりの栄冠を手にした川内選手と喜びを分かち合った。侑子さんはかつてデンソー女子陸上部に所属し、2013~15年の全日本実業団対抗女子駅伝で3連覇に貢献した。19年に川内選手と結婚し、現在は夫と同じ実業団で競技を続けている。昨年の前回大会直前に出産。その後は川内選手の個人練習に付き添い、渉夢ちゃんを乗せたベビーカーを押しながら一緒にジョギングしたり、タイムを計測したりして夫の競技生活を支えてきた。この日は渉夢ちゃんをベビーカーに乗せて沿道に立ち、「頑張れー」と声をかけ続けた。レース後、川内選手が優勝者に贈られるオリーブの冠を池田豊・防府市長から受け取ると、侑子さんもはにかみながら表彰台に上がり、家族3人で並んだ。防府読売に13年連続で出場し、今大会でも地元市民らから大きな声援を受けた川内選手。その中でも「妻の声ははっきり聞こえた」と振り返り、「普段本当に助けられている。この大会で勝って感謝を伝えたかった」と笑顔を見せた。侑子さんは「家族にとって競技は生活の一部。今回の優勝は自分のことのようにうれしい」と喜びをかみしめた。【読売新聞】より
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