【02世代最強伝説】2歳-壱- "良血と地方馬"【season①】
はじめに
これは特に何の根拠もソースもほとんど無い、
主観満載な 感 想 文 で す 。
チマチマ改変や修正、追加する事もあるので、次に見た時は全然違うこと書いてる可能性もあります。
間違っている点、疑問点、追加して欲しい馬やレース等あればコメントやツイッターにでも教えていただければ幸いです。
当時、競馬雑誌等で有力馬のチェックをし重賞レースは大体見ていたのですが、条件戦等は見ていなかったり忘れていたり、特にレース内容は記憶からほとんど消えています。
今、調べ直して自分も初めて知った馬や当時知らなかった事もかなり沢山あります。
今ではあまり名前を聞かないけど、当時騒がれた馬、話題になっていた馬、良血馬を紹介し、これを見てる人に1頭でも興味を惹く馬が見つかれば良いなと思います。
ひとまず3歳終了までを目標に2歳3歳の世代限定戦メインです。
2002年クラシック世代
98世代や01世代のように派手で目立つ世代はメディア等に持ち上げられる事があった。リアルタイムでは知らないが72世代や76世代、88世代も恐らくそうだろう。
しかし自分は98世代だとウンス、99世代だとトプロ、01世代だとクロフネのように単体で応援する馬はいても、その同期のライバル達(スペオペタキオンら)を含め世代まるごと応援するなんて考えもしなかった。
世代の”箱推し”概念が浸透した今では当たり前だと思われるかもしれないが、2002年当時はまだ少数派だったと思う。
馬1頭を応援するのではなく、”世代”という括りで同期全員を追っかけて応援するという競馬オタク概念に自分が初めて出会ったのが晩年の02世代だった。これはそんな個性豊かな02世代のお話。
season① 2歳-壱-
"良血と地方馬"
2001年 夏~初秋
後にクラシック戦線を騒がせる馬。
意外と夏から騒がせていた馬がチラホラ居た気がするし名前だけは今でも覚えている馬が結構いる。頑張って思い出していこう。
毎年必ずと言って良い程出てくる、クラシック候補とまではいかないが大物と呼ばれ、2歳夏にやたら評価が高く過剰人気している早熟系の短距離馬。
02世代では良血マル外の2頭がそのポジションだった。
(外)スターエルドラード
父:ダンチヒ
母:エレクトリックソサイエティ
母父:ローソサイエティ
2歳夏はこの馬の話題が多かった。良血、大物、凄い2歳がいるみたいな話を雑誌や新聞で多く見かけ、恐らく02世代で1番最初に持ち上げられまくった馬であろう。
どうせ恒例の藤沢和雄厩舎の(カズヲ)馬でしょ?と思うかもしれないがこの馬は森秀行厩舎(森ハゲ)所属であり、同じく同期で同厩舎の良血(外)スターキングマンと共にクローバークラブのクラブ馬である。
クラブが問題を起こしクラブ名と勝負服が現役中に変更されるが詳しくは【クローバークラブ ゴールドホースクラブ】でググってね。
変更前は”ノボ”に似ているが腕の色が白と青が逆である、ノボと連携してた云々の話を見かけたが詳しくは分からない。
(外)アグネスソニック
父:アンブライドルズソング
母:シェリアデイカー
母父:ヌレイエフ
エルドラさん程では無いが、夏に良く名前を聞いた良血マル外のもう1頭でこっちも森ハゲ馬である。フライト、デジタル、タキオン等、近年絶好調のアグネス軍団の一番槍と言った所だろうか。
02世代も上の世代と同じく期待の良血アグネスが多数控えており、この頃のアグネスの勢いは目を見張るモノがあった。エルドラ&ソニック両方とも横山典が主戦を務める。
この2頭だけじゃ物足りないと思う人がいるかもしれない、だが心配しないで欲しい。02世代にも2歳夏にやたら評判だけは良い将来大物になる”予定”のカズヲ馬も当然オプションとして完備している。
マチカネアカツキ
父:サンデーサイレンス
母:ノースオブダンジグ(ダンチヒ)
姉:ノースサンデー(96世代)
この良血馬がチーム藤沢カズヲの主人公。
姉ノースサンデーと同期のオークス馬の弟がこの02世代にいるのでアカツキは姉のライバルの弟と戦う事になるのだ。
アカツキは短距離馬では無いが、この上記3頭が2歳夏の前評判人気3強と言ったところだろうか。
2001/06/09(土)
2歳新馬(函館5R) 函館:ダ1000m
記念すべき21世紀で最初の、そして02世代最初のJRA2歳新馬戦が行われる。この日は2歳の新馬戦が2レース開催され1レース目(5R)はダート1000m。
①人気(2.4倍) フェスティバル (小野)
父:アサティス
母:ノースケープ(クラウンドプリンス)
記念すべき02世代で1番最初にJRA新馬を勝ち上がった馬、そして牝馬である。アサティス産駒は見事なまでにダート馬ばかりだが、この馬も例に漏れずダートで活躍をする。デビューから無傷の4連勝を果たすが、3歳以降は惨敗の繰り返し、4歳で大井へ移籍するが早熟なのは明らかだった為全く通用しなかった。
しかし馬主は何を思ったのか引退させずにアメリカへ移籍、2戦目でアメリカのダートG3ダリアHを6馬身差で圧勝してしまう。日本で走った日本産馬でアメリカ重賞を勝つのは”あの”ハクチカラ(56世代)以来45年ぶりらしい。
引退後は日本に帰国し子供も日本で走っている。
実は凄い記録を持った02世代の馬フェスティバル(優駿たちの蹄跡)。
【元JRA馬フェスティバルが米国G3に出走】
【米移籍のフェスティバル、米G3制覇】
⑤人気(10.8倍) サダムブルースカイ (木幡)
父:ラストタイクーン
母:セレクトレモン(プルラリズム)
02世代最初のJRA重賞を勝つ馬だが、この馬も最初の新馬戦組。伝説の08世代サダムイダテンと同じ馬主×調教師コンビで早熟と思わせて3歳以降も夏になると頑張る夏男である。この新馬戦は5着。
⑫人気(114.6倍) ヤナギムシ (岩部)
父:ジェネラス
母:ピーチブルーム(ディクタス)
主戦の岩部純二とのコンビで有名あり、2ちゃんねる競馬板では個別スレが立ち、AAにもなっている人気者ヤナギムシ。ふざけた名前だが母を遡ると伝説の牝馬最強世代のタカハタ(52世代)にたどり着く。
02世代で最初のJRA新馬戦に出走し、その後も地方へ移籍せず中央所属のまま2008年の9歳まで走り続けるタフガイである。
2004年1月31日、4歳以上500万下(小倉:芝1800m)
アタマ、クビ、アタマ、ハナ、クビ、クビ、クビ、1/2、ハナ、クビ
ヤナギムシ本馬とは全く関係無い競馬板の
お話なので興味ない人はスルー推奨。
【トゥザヤナギムシ】
競馬板で一時期大人気だったライジングヘリオス、ギャンガラスという創作スレにトゥザヤナギムシ(父ヤナギムシ×母トゥザヴィクトリー)という天皇賞春を勝利する架空馬がいる。
ちなみに私はギャンガラス基地でレッドロードスルーのアンチでした。
ライジングヘリオス(理由:かっこいいから)
【 ★ 】
ギャンガラス
【 ★ ★ ★ 】
その後、競馬板で馬名公募するネラー馬主が現れ2ちゃんや競馬板関連の馬名が付けられデビューする事となる。
ライジングヘリオス(09世代)
ワッフルワッフル(09世代)
ネラーズドリーム(10世代)
2001/06/09(土)
2歳新馬(牝)(函館6R) 函館:芝1000m
02世代のJRA2歳新馬戦の初日2レース目は”牝馬限定戦”の芝1000m。
②人気(3.6倍) ヘルスウォール (横山典)
父:エリシオ
母:サラトガフラッシュ(スペクタキュラービッド)
姉:サラトガビューティ(98世代)
新種牡馬エリシオの初年度産駒、サラトガビューティの妹で2歳の夏からそこそこ話題になってた馬。
【姉サラトガビューティ】
2歳夏の時点でクソ強かった早熟馬の代表例として今でも良く名前が挙がる早熟系快速ガール、そしてアグネスワールドの最初のライバル。
97年函館3歳S、1勝馬ばかりが揃う2歳(旧3歳)7月のG3で圧倒的2強オッズになりワンツーを決める。
⑤人気(14.7倍) ベルベットスノー (木幡)
父:スキーキャプテン
母:ベルベットハニー(ウインザーノット)
フジキセキのライバルだった95世代の(外)スキーキャプテン産駒。02世代、JRA芝の新馬戦勝利第1号はこの馬。この勝利が最初で最後の勝ち星となってしまう。
⑥人気(17.5倍) ヘイロンシン (菊沢徳)
父:キョウワアリシバ
母:ハッピーヒエン(マナード)
とても珍しい93世代の(外)キョウワアリシバ産駒。JRA2歳戦初日の新馬戦に出走しているが、この後平地では16戦して未勝利に終わる。しかし障害で2連勝し障害OPを勝っている。
名前と父名を見ただけで分かる人も多いと思うがゴールドアクター(14世代)のカーチャンである。父スクリーンヒーロー×母父キョウワアリシバで有馬記念制覇は間違いなく偉業と言って良いレベル。
2001/07/14(土)
ラベンダー賞(OP) 函館:芝1200m
02世代のJRA最初のオープン特別。早速大物候補の片割れが登場。
①人気(1.5倍) (外)アグネスソニック (横山典)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
森ハゲ2TOPもう片方の良血で大本命のスターエルドラードがデビュー戦から早速やらかしてしまったが、こちらの優等生ソニッくんはデビュー戦で2着を突き放し貫禄の勝利でここも圧倒的1人気。
④人気(11.3倍) (父)サンヴァレー (酒井)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ウイニングチケット
母:ヴァレリー(サンデーサイレンス)
デビュー戦で素質馬スターエルドラードら相手に早速逃げ切る。今後もちょくちょく期待馬&素質馬を翻弄し早い段階からやっかいな逃げ馬と認識されていた為、02世代では最初に”人気薄の逃げ馬”の代名詞となった癖馬では無いだろうか。馬券親父や一部の競馬オタクに意外とファンが多い馬。
母父SSは最速で00世代から登場している。
⑤人気(13.0倍) [地]ミヤマリージェント (松永幹)
成績[1.1.0.1] 前走⇨栄冠賞 4着
父:パークリージェント
母:ブランドシラオキ(ダイコーター)
公営北海道所属の地方馬。2走前に公営北海道のレースでヤマノブリザードに先着している。この後も何度か中央のレースに遠征してくるので、対戦相手を見ると面白いかもしれない。母名から察せると思うが母の祖先はシラオキ(49世代)様。名前が似ているミヤビリージェント(01世代)とは無関係。
2歳から地方で走り、北海道⇨船橋⇨大井⇨宇都宮⇨岩手⇨高知と転籍を繰り返すが、2005年に高知へ移籍して以降は引退まで高知所属。
2014年の15歳まで走り、走った競馬場の数は12、先輩のハルウララ(113連敗)を超える151連敗を記録し第2のハルウララと話題になる。
生涯成績:329戦13勝
2001/07/29(日)
函館2歳S(G3) 函館:芝1200m
記念すべき02世代最初の重賞。このレースはサダムブルースカイが勝ったレースではなく、先述のスターエルドラードが敗退した(もしくはエルドラが勝った)レースて印象の人いるのでは無いだろうか。良くも悪くも目立っていた1人気がいたというレース前だった。
①人気(2.0倍) (外)スターエルドラード (横山典)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
1人気(1.3倍)に推されたデビュー戦の2歳新馬が6着。空気読めないサンヴァレーに早速逃げ切られるという過剰人気馬として最高のスタートを切るエルドラさん。2戦目の折り返し新馬で勝利しここへ登場、3戦連続1人気である。 【 ★ 】
②人気(5.5倍) (父)オメガスターライト (藤田)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ジェニュイン
母:ダイナスターライト(ノーザンテースト)
夏の期待牝馬。同じスターでもエルドラさんとは違いデビュー戦でブルーショットガンを倒しきっちり勝ち上がる。
③人気(5.8倍) サダムブルースカイ (松永幹)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
02世代最初の新馬戦を5着、折り返し新馬1着でここへ。このレースの勝ち馬だが当時はエルドラさんの方が良くも悪くも目立っていて勝ち馬の印象としては薄く、たまにエルドラが函館2歳Sの勝ち馬と記憶が改変されてしまうことすらある。(主観)
しかし来年の夏も意外と頑張るので夏オトコの印象が強い。
⑤人気(12.4倍) (父)ブルーショットガン (武幸)
成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:サクラバクシンオー
母:オギブルービーナス(スーパークリーク)
デビュー戦2着、2戦目の折り返し新馬でマチカネアカツキを2馬身離して圧勝。この馬のハイライトは約5年後に訪れる。
【松永幹夫の引退】
サダムブルースカイで函館2歳Sを勝った鞍上の松永幹夫は数年後、このレース最下位のブルーショットガンに乗って騎手引退日(2006年2月26日)のメインレース阪急杯(G3)を勝つことになる。
この時のショットガンの近走成績は悪く11人気(38.0倍)と全く期待されていなかったが…まさかの激走で実況もファンも度肝を抜かれた。
同期に花を持たせる空気の読める漢ローエングリンのアシスト逃げ、それを追いかけるスナークスズランの直線2頭抜け出しからのショットガンは02基地には恍惚モノかもしれない。
※そして最終レースつまり引退レースも1着、この最後の勝利でぴったり1400勝のおまけ付きという漫画くらいありえない終わり方である。
勝ち馬は後に川崎記念を勝つ05世代のフィールドルージュ。
【競馬界のいい人・松永幹夫を応援しましょう part29】
⑥人気(21.2倍) ヘルスウォール (勝浦)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳未勝利 1着
芝のデビュー戦を5着し2戦目のダート未勝利で勝ち上がる。ダートの為あまり人気にならずだが、ヘルスウォールが勝った未勝利戦、
1人気(1.8倍)ヘルスウォール
2人気(1.9倍)チアズスピードオー
と2頭が単勝1倍台になる超レアケース。有名なレースだとローレルvsトップガンの96年オールカマー(G2)だろう。
比較的最近、1倍台2頭が飛んだレースがあったらしい。
2001/08/11(土)
2歳500万下 札幌:芝1000m
13頭オール地方馬(岩手2頭、北海道11頭)うち牡2頭、牝11頭の芝レースが開催される。競馬おじさんにはツギタテギャルが人気か…
③人気(5.8倍) [地]アローキャリー (井上)
成績[1.1.2.0] 前走⇨Sチャレンジ1 3着
父:ラストタイクーン
母:アロールーシー(サンキリコ)
公営北海道所属の牝馬。初の芝レースで後の桜花賞馬が2歳コースレコード(0:57.2)でぶっちぎる。このレコードが更新されるのは20年後の2021年6月12日2歳新馬、更新した馬はカイカノキセキ(22世代)。
ハギノトップレディ(82世代)が1979年8月12日の”函館”で出した2歳レコードと同じだがトップレディは今だに破られていない。
2001/08/18(土)
クローバー賞(OP) 札幌:芝1500m
夏の2歳オープン戦なんて地味な馬ばっかでつまんねーてのは良く聞く話だが、リンドシェーバー(91世代)が勝った時の90年クローバー賞は上位3頭が結構凄くてオススメ。
そしてこの年は先述の期待馬2頭が早速ぶつかり一騎討ちムードとなる。
①人気(1.7倍) (外)アグネスソニック (横山典)
成績[2.0.0.0] 前走⇨ラベンダー賞(OP) 1着
デビュー戦⇨ラベンダー賞を連勝し2戦2勝なので当然の1倍台1人気。相方のエルドラさんは既に2敗しているがソニッくんはデビューから堅実に2連勝で優等生ぶりを発揮。
②人気(2.2倍) マチカネアカツキ (岡部)
成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
藤沢カズヲ、夏のメインウェポンとなるアカツキはデビュー戦となった2歳新馬でブルーショットガンに敗れてしまうが、2戦目の折り返し新馬はきっちり勝って2戦1勝。アグネスソニック以外は地方馬や地味な馬しかいないので3人気を引き離しての2人気。
⑧人気(80.9倍) [地]ヤマノブリザード (川島洋)
成績[1.0.2.0] 前走⇨ターフチャレンジ1 3着
父:タイキブリザード
母:モガミオージー(ファルコン)
公営北海道所属の地方馬。ここまで3戦は全てダート、しかも1勝のみなのでこのオッズも当然と言えるだろう。前走3着の勝ち馬は全日本2歳優駿を勝つプリンシパルリバー。
3人気が14倍で完全な2強状態だが地方馬ブリザードがアカツキをクビ差抑えて勝利。2歳夏に公営の馬が参戦しOPや重賞を勝つのは珍しいことでは無いが、今回は倒した相手が期待の良血馬だったのでこの地方馬は注目される事になる。
2001/09/01(土)
コスモス賞(OP) 札幌:芝1800m
毎年札幌2歳Sへの前哨戦のような位置づけのようなレース。
オッズが割れ気味だがアカツキが1人気に応え勝利。
①人気(2.4倍) マチカネアカツキ (岡部)
成績[1.2.0.0] 前走⇨クローバー賞(OP) 2着
前走クビ差でブリザードの2着惜敗、2歳夏の北海道シリーズだけで4戦目と良血のカズヲ馬にしては珍しく酷使されるが、今のとこエースなので已む無し。
②人気(2.9倍) マイネルリバティー (勝浦)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:スターオブコジーン
母:リバーラス(マルゼンスキー)
シーディザーブスやサスガ相手にデビュー戦を4馬身差の圧勝で登場、マチカネアカツキと差の無い2人気に支持される。
02コピペにも登場するシンボリクリスエスを倒した馬”その3”である。
③人気(6.9倍) シーディザーブス (横山典)
成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:サンデーサイレンス
母:ディフェレンテ(プロピシオ)
姉:ディファレント(95世代)
姉:アルゼンチンスター(99世代)
チーム森ハゲの良血牝馬、え?CD the Boothじゃないの?
デビュー戦をマイネルリバティーにちぎられるが2戦目の折り返し新馬で勝ち上がる。勝利した2戦目の相手がアルスブランカ、メガスターダム、サスガと強力なメンツであった。
【アルゼンチン血統】
母と日本に来る前の兄弟達はアルゼンチンで走った馬たち。姉のディファレントはアルゼンチンとアメリカでG1を複数勝ちアルゼンチンの最優秀牝馬を貰っている。
日本で1戦1勝で引退したアルゼンチンスターはペルーサ(10世代)の母である。
⑤人気(9.7倍) エリモマキシム (四位)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ブライアンズタイム
母:エリモアメジスト(シアトルスルー)
弟:トウシンイーグル(11世代)
デビュー戦の2歳新馬(札幌:ダ1000m)は2人気で6着、この時の1人気はタニノギムレット(2着)である。
2歳のOP戦に出てきているが、エリモマキシムは02世代が誇る後の平地と障害での二刀流過剰人気馬であり”10歳で初重賞制覇”という大記録持ちである。個人的に平地だとフェリシタル(00世代)に似てる気がする。
⑥人気(14.9倍) (外)カイトヒルウインド (松永幹)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:セイントバラード
母:スローンストリート(トップサイダー)
デビュー戦がダート1000mなので流石に上位人気にはならずだが、金子×国枝のブラックホークコンビで後にダートでそこそこ活躍する馬。
2001/09/02(日)
新潟2歳S(G3) 新潟:芝1400m
新潟競馬場が改修完了し今現在の左回り&直千コースが開始されたのが2001年、つまりこの年。改修後の初年度だけは新潟2歳Sは1400m戦だった。
①人気(1.7倍) (外)スターエルドラード (横山典)
成績[1.1.0.1] 前走⇨函館2歳S(G3) 2着
函館経由、栗東勢で唯一新潟に参戦しに来たエルドラさん。1勝しかしていないのに単勝1倍台、デビューから4戦連続1人気はサスガの一言。
②人気(4.1倍) (外)ダイワフォーチュン (柴田善)
成績[1.0.1.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:マウンテンキャット
母:コンティンジェンシー(アレッジド)
弟:ロックハンドスター(10世代)
ストームキャット系のマル外。エルドラさんに続く2人気だが、この後中央ではあまり活躍できず条件戦止まりに終わってしまう。しかし岩手⇨金沢⇨岩手と転厩し2010年の11歳まで走る超功労馬。
公営岩手の”救世主”にして”スーパーアイドル”のロックハンドスターの兄である。ロック(岩)ハンド(手)スター(星)。
③人気(6.6倍) (父)ハセノコンコルド (柴田大)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:フサイチコンコルド
母:インフルエンス(シンボリルドルフ)
前走デビュー戦を6馬身ぶっちぎり、マル外の良血達に次ぐ3人気に推された。コンコルド産駒はバラゲよりもこっちが推されていたのは覚えている。
⑤人気(19.7倍) (父)バランスオブゲーム (木幡)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:フサイチコンコルド
母:ホールオブフェーム(アレミロード)
弟:トーセンオーパス(09世代)
弟:フェイムゲーム(13世代)
後の02世代どころか歴代日本競馬を代表するG2大将である。
バラゲの馬主はダビスタで有名な薗部博之。スタープログラマー(97世代)やアルゴリズム(99世代)を持っていたが、バラゲはこの2頭に比べると血統的に地味で1400mの新潟2歳を圧勝してもクラシックの有力候補とはあまり言われなかった。弟のフェイムゲームは重賞6勝(ハンデ重賞5勝)。
【バラゲ豆知識】
バラゲは生涯で3人の騎手が乗っている。田中勝春(23回)、木幡初広(5回)、武幸四郎(1回)でほぼカツハルだが、バラゲが初重賞を取ったこの時は木幡初広であり、この勝利がバラゲがカツハル以外で勝った唯一のレース。
バラゲは生涯29戦するが1人気に推されたのはデビュー戦の2歳新馬と4歳の日経賞の2回のみ。
2001/09/02(日)
小倉2歳S(G3) 小倉:芝1200m
新潟2歳Sと同日に行われたが、新潟とは比較にならないほど地味で空気な面子。しかし結果は度肝を抜かれるレースとなった。
①人気(3.9倍) (父)ロングユウシャ (熊沢)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
父:サクラバクシンオー
母:サンデイリッチ(ノーアテンション)
前走の折り返し新馬はカネトシディザイアやナムラサンクスがいたり、渡辺と和田のワンツーだったり、2着が田原厩舎の馬だったりで興味深い。
02世代のJRA世代限定重賞で1人気になった馬の中では恐らくこのロングユウシャの知名度が一番低いのではないだろうか。自分も忘れていたので、ここで初めて名前を見た人ばかりだろう。沖厩舎所属なので鞍上は前走までトプロ渡辺だったが今回はナベが2人気のエルストに乗るので熊ちゃん。
【バクシンオー産の距離】
ロングユウシャはサクラバクシンオー産で初めて芝2000mを勝った馬であり、2011年にシンボリアニマート(09世代)が勝つまで2頭目は出てこなかったらしい。
ダートでは中山大障害を勝つブランディス(00世代)が2001年にダ2400mを勝っている。
②人気(4.5倍) オースミエルスト (渡辺)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ウォーニング
母:ホッコーオウカ(リンドシェーバー)
妹:オースミハルカ(03世代)
弟:オースミグラスワン(05世代)
ハルカやグラスワンの兄であり、今後も掲示板に載り続けるので知名度はそこそこあると思う。トプロ渡辺の馬が1人気2人気という信じられない事となったがナベはエルストを選択。
個人的にトプロと同じオースミ(ナリタ)×渡辺でちょびっと期待していた。
【ウォーニング産駒】
皆大好きゴドルフィンアラビアン、マッチェム系の種牡馬である。
2000年に亡くなってしまった為、輸入後日本で種付けされ生まれた仔は01世代~04世代の4世代のみ。ウオーニング産のJRA重賞勝利数は計12勝、そのうち7勝を02世代のサニングデールとダンツジャッジで勝っている。
02世代のウォーニング産は他にも今回のオースミエルスト、マヤノシャドー、マサアンビション等いるが…
知名度だけはその辺の重賞勝ち馬よりあるのがウォーニングムスメである。当時はまだまだモー娘。が人気だった時代でネタ的にも競馬雑誌や新聞で取り上げられ、かなり話題になった馬であった。
⑥人気(16.4倍) (父)ユウキャラット (原田)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ウイニングチケット
母:エンポールコメン(ノーザンディクテイター)
後のオークス3着馬だがまだ覚醒前、この後オークスまでに走った重賞はこの小倉2歳Sの1度だけである。前走の折り返し新馬は8人気(93.3倍)で勝利、タムロチェリーが7人気で3着している。
鞍上は初代テイエムオーロラ(98世代)の原田聖二。
⑮人気(107.8倍) タムロチェリー (小池)
成績[1.0.1.1] 前走⇨2歳未勝利 1着
父:セクレト
母:ミスグローリー(サクラユタカオー)
デビュー戦大敗、2戦目ちぎられる、3戦目で初勝利だと流石にこの人気も已む無し。年末にペリエマジックで騒がれるが小倉2歳Sも結構衝撃度は高いと思う。ミラコーは3発屋だがチェリーは2発屋である。
タムロチェリーは抽せん馬であるが、血統はそこまで悪くは無く産駒のタムロスカイ(10世代)はOP勝ちまでいく。グレード制以降では青森産で唯一のG1ホースとなる超偉大な馬。
鞍上の小池隆生はオープニングテーマ(97世代)とタマモストロング(98世代)で有名。
【小倉2歳Sの覇者】
小倉2歳(3歳)Sは1981年に創設されたが、歴代の勝ち馬は02世代のタムロチェリーが阪神JFを勝つまでG1級は未勝利だった。
コレ以降はメイショウボーラー(2着コスモサンビームも)、アストンマーチャン、レーヌミノルがここからG1を勝っている。
2001/09/16(日)
ききょうS(OP) 阪神:芝1400m
書くことが無いので
ここ3年のききょうS勝ち馬
ゴッドインチーフ(99世代)
ヤマカツスズラン(00世代)
ダンツフレーム(01世代)
02世代はロマン!地味!良血!ロマン!地味!良血!って感じなメンツ。
①人気(1.9倍) (父)ホーマンウイナー (四位)
成績[1.0.1.0] 前走⇨フェニックス賞(OP) 2着
父:トウカイテイオー
母:リコドミンゴ(ゼダーン)
テイオー産駒の期待馬。母はビューチフルドリーマーへ続く日本の超正統派血統。安田隆行厩舎×トウカイテイオーで現役時代のコンビでもありロマン塊である。今回で3戦目だが全て1人気、内国産型エルドラさんと言ったところか。
②人気(5.6倍) (父)マイネルプレーリー (松永幹)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着
父:タマモクロス
母:グリンビューティ(グリーングラス)
デビュー戦6着だったが前走、折り返し新馬で5馬身差の圧勝。2歳の短距離戦を使っているが、後にミラコーやタテヤマ達と一緒に”史上最高メンバーが揃った2003年天皇賞春”に出走する馬その1。
血統も地味だが鞍上も地味、
派手なのは総帥のビッグマウス! マイネルプレーリー 村本善之
③人気(6.1倍) ヤマニンイデアル (河内)
成績[1.0.2.1] 前走⇨2歳未勝利 1着
父:ダンシングヴレーヴ
母:ティファニーラス(ボールドフォーブス)
姉:ヤマニンアリーナ(95世代)
キングヘイローのような良血だが未勝利脱出に4戦を要す、それぞれ戦ってきた相手がオメガスターライト、マチカネアカツキ、タイガーカフェ、ナムラサンクスと意外と好メンバー。
【母ティファニーラス】
アメリカの最優秀3歳牝馬を取ったティファニーラスだが、仔で大物は誕生しておらず。孫のヤマニンシュクル(04世代)が一番の出世頭だろうか。
ヤマニンアリーナがOPを勝ちその子供にヤマニンメルベイユ(05世代)、ヤマニンキングリー(08世代)がいる。
2001/09/22(土)
札幌2歳S(G3) 札幌:芝1800m
前年がダービー馬や快速牝馬やらを輩出し超ハイレベルなレースとなった事でこの年も注目が集まる。
出走馬の単勝10倍以下が7頭になる大混戦模様となるがブリザードがキッチリと勝ち2連勝、この時点では地方馬ながら世代1番手の評価となる。
①人気(4.2倍) [地]ヤマノブリザード (川島洋)
成績[2.0.2.0] 前走⇨クローバー賞(OP) 1着
前走クローバーで例の期待馬2頭を倒した北海道のブリザードが前回80倍から今回4倍までオッズを下げて1人気で登場。倒したマチカネアカツキがその後コスモス賞を勝ったのでブリザードの期待値はあがる、しかしまだ半信半疑の状態かオッズは高めで2人気と同倍率。【 ★ 】
②人気(4.2倍) (外)カイトヒルウインド (松永幹)
成績[1.1.0.0] 前走⇨コスモス賞(OP) 2着
コスモス賞でアカツキの2着からここへ参戦。今回ブリザードのライバル筆頭でオッズは同率。
③人気(6.5倍) アルスブランカ (蛯名)
成績[1.0.1.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ラストタイクーン
母:チカリー(サドラーズウェルズ)
弟:ディープサマー(05世代)
3着だったデビュー戦は1着シーディザブース、4着メガスターダム、5着サスガと好メンバー。この後も3歳春にはゴールドアリュールやシンボリクリスエス相手に互角の戦いをするくらいには強かった馬で、晩年に白富士S(OP)を勝つ。後に東京競馬場で誘導馬となる真っ白な芦毛馬。
⑥人気(8.5倍) タイガーカフェ (藤田)
成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳未勝利 1着
父:サンデーサイレンス
母:セトフローリアンII(ベロット)
弟:フサイチジャンク(06世代)
デビュー戦で4着⇨未勝利1着からの参戦。
SS×黒い馬体×カフェ×小島太で1個上のマンカフェとキャラが被る。
【セリ取引価格】
タイガーカフェ⇨1億500万円
フサイチジャンク⇨3億4,650万円
【タイガーカフェ豆知識】
2歳時のタイガーカフェが勝利する時は1個上の先輩マンハッタンカフェも同じ日同じ競馬場で勝利する。
2001/08/26札幌1Rの未勝利を勝つタイガーカフェ
2001/08/26札幌10Rの阿寒湖特別を勝つマンハッタンカフェ
2001/12/23中山7RホープフルSを勝つタイガーカフェ
2001/12/23中山9R有馬記念を勝つマンハッタンカフェ
2001/09/29(土)
野路菊S(OP) 阪神:芝1600m
書くことが無いので
ここ4年の野路菊S勝ち馬
アインブライド(98世代)
エイシンキャメロン(99世代)
ラガーレグルス(00世代)
ダンツフレーム(01世代)
02世代はとくないです。
①人気(2.7倍) タガノコウテイ (和田)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ロドリゴデトリアーノ
母:ワンスウェド(ブラッシンググルーム)
兄:テイエムオペラオー(99世代)
兄:キャプテンクック(00世代)
あの覇王様の弟君で兄と同様に岩元厩舎×和田竜二である。
デビュー戦が強い勝ち方でそこそこ騒がれここに登場し1人気に。
【どうでもいい豆知識】
1人気タガノコウテイと2人気カゼニフカレテの名前が合体したようなカゼノコウテイという名前の馬が06世代にいる。
(父)カゼノコウテイ
父:テイエムオペラオー
母:シンウインド(87世代)
弟:サマーウインド(08世代)
オペの弟とオペ産駒というのも似ていてややこしく、個人的に今でもどっちがどっちかわからなくなる。
②人気(3.2倍) (父)カゼニフカレテ (四位)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:サニーブライアン
母:マナーリー(ラグビーボール)
姉:マチブセ(99世代)
妹:シアワセノヒビ(03世代)
妹:イカガデスカ(07世代)
妹:キレイナダケデス(12世代)
恒例の小田切馬で兄弟も珍名馬シリーズである。父と違い逃げ馬では無く強烈な末脚が武器の馬で、新潟のデビュー戦を勝って登場。サニブ産駒で一番可能性を感じた馬ではないだろうか
愛知杯が牝馬限定戦になる前、父内国産限定レースだった頃の最後の勝ち馬、つまり愛知杯を牡馬で勝った最後の馬である。
④人気(11.2倍) (外)ダイワファルコン (武幸)
成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ジェネラルミーティング
母:アニュアルリユニオン(クレスタライダー)
シアトルスルー系のマル外。函館のデビュー戦でフォルクローレの2着⇨折り返し新馬1着から2ヶ月ぶりのレース。
【初代と2代目】
02世代のこのマル外が初代ダイワファルコンである。しかし2代目ダイワファルコン(10世代)は重賞戦線で活躍し有馬記念にも出ており、母もダイワルージュ(01世代)なので、2代目の方が確実に認知されているだろう。
2001/10/07(日)
アイビーS(OP) 東京:芝1400m
エイシンコミューンが出走回避、セイコーアカデミーが発走除外となり、4頭立てのオープン特別という超レアなレースが行われる。
JRAでは出馬投票時に4頭以下の場合はレース不成立となるが、競走除外によるケースでは頭数に関わらず行われる(デイリースポーツから引用)。
①人気(1.4倍) (外)アグネスソニック (横山典)
成績[2.0.1.0] 前走⇨クローバー賞(OP) 3着
クローバー賞3着から参戦お馴染みソニッくん。夏が過ぎ10月に入り既に4戦目だがここまで全て1倍台の1人気。ただ貰いレース、というよりもはや公開調教の4頭併せ馬である。
②人気(2.5倍) (外)グラスボランチ (柴田善)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:マリアズモン
母:ラネーラネー(イッツフリージング)
マジェスティックライト系のマリアズモン産駒のマル外。
ダートのデビュー戦を5馬身差で圧勝し、この後も常に人気を被る過剰人気タイプなので名前をちょくちょく聞いた人も多いハズ。
父マリアズモンはケンタッキーダービー馬モナーコスやウェイトアホワイルの父。
③人気(5.7倍) (父)ハセノコンコルド (村田)
成績[1.0.0.2] 前走⇨芙蓉S(OP) 4着
新潟2歳で3人気だった馬、その後芙蓉S4着でここに。
④人気(31.8倍) ベルベットスノー (1.0.0.2)
成績[1.0.0.2] 前走⇨函館2歳S(G3) 10着
レアなフジキセキのライバルだったスキーキャプテン産駒。
上位3頭から離された4人気。
競馬板には古くから”ぶっちゃけ少頭数は荒れざるを得ない”という有名な格言があるが、流石に4頭立てでは荒れようが無いので特に何も言うこと無くソニック1着で終わる。
競馬板最強の予想家
◆ruGkl2L0t6先生を偲ぶ
【 ★ ★ 】
2001/10/13(土)
2歳新馬 東京:芝1600m
後の世代最強格のデビュー戦なので一応触れておこうかの精神。
上位人気は全て良血マル外、さしずめNHKマイル@2歳である。
【新馬戦(JRA公式)】
03世代まで新馬戦はデビューした月に限り何回でも出走可能であり、未出走より1回使った馬の方が人気になりやすいという実態だった。つまり月初めの新馬戦は”必ず”未出走馬しか出れない事になる。
今回の新馬は10月2週なので10月1週の新馬戦に勝て無かった馬が連闘で出走する事が可能。
①人気(2.4倍) (外)グラスユニバース (村田)
成績[0.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 4着
父:リアファン
母:リベリア(ミスワキ)
デビュー戦4着から連闘での折り返し新馬。この1人気は現代競馬の新馬(メイクデビュー)は1度のみ、外厩利用でぶっつけ上等とは違い、一叩きした方が良いという当時の価値観である。
ここで3着となり未勝利へ、その後は3歳10月とギリギリで未勝利脱出、500万下勝ちで2連勝するが大成はできなかった。
この馬のデビュー戦となった2歳新馬は1着のフジサクラオーより2着のクライスレリアーナがま~たトンデモナイ世界的良血である。
(外)クライスレリアーナ
父:シーキングザゴールド
母:クーヨンガ(パーシャンボールド)
兄:ゲイリーザプライド(98世代)
兄:ピロマティア(00世代)
②人気(2.8倍) (外)マルターズワールド (蛯名)
父:スピニングワールド
母:アファームドヘイロー(アファームド)
初出走馬。○○ワールドと名前が付くマル外は高確率で超期待されている馬である。この馬は牝馬であるが、さぞ期待されていたのであろうと予測できる。ここでは5着となり次走はローエングリンの新馬戦、3歳2月に未勝利を脱出するがその後2勝目は挙げられなかった。
③人気(5.2倍) (外)アサクサキニナル (柴田善)
父:キングマンボ
母:ジャンプウィズジョイ(リンケージ)
兄:ワシントンカラー(97世代)
【pick up! 】02世代の惜しい君★1
02世代の良血アサクサ軍団はアサクサデンエンが有名だが、こちらも良血でありキニナル馬である。
4歳秋から1600万下クラスに居座り続け1年半で戦った相手は後のG1馬を含め活躍する馬がとても多い(デンエンとワンツーもしている)のでキニナル人は要チェック。
この新馬戦ではクリスエスにクビ差の2着、しかしこの後の相手がまたエゲツナイ事になってしまう。
1戦目 2歳新馬 2着 1着シンボリクリスエス
2戦目 2歳新馬 3着 1着ローエングリン
3戦目 3歳未勝利 1着 2着オールドミネイト
4戦目 うぐいす賞 2着 1着テレグノシス
④人気(6.5倍) (外)シンボリクリスエス (岡部)
父:クリスエス
母:ティーケイ(ゴールドメリディアン)
弟:ピサノデイラニ(07世代)
ご存知02世代のスーパーエースさんである。個人的にデビュー当時はそこまで圧倒的な印象は無く、名前もあまり聞かなかったと記憶している。
この段階ではマチカネアカツキ、後にチームに加わるヤマノブリザードのがチームカズヲの中では期待度は上だったのでは無いだろうか。
名前が名ジャンパーのシンボリクリエンス(88世代)に似ているので誰もが1度は突っ込みたくなったハズ。
クリスエス産駒は今までも(外)マチカネアレグロ(94世代)や(外)ショウナンハピネス(98世代)と活躍馬が居た、そして親の名前がそのまま付いてるのにも関わらず、何故かSS産駒と勘違いされることがちょくちょくあったと思う。
【 ★ ★ ★ 】
⑤人気(11.5倍) (外)エクレラージュ (角田)
父:デヒア
母:ピンナップ(イエローゴッド)
初出走のマル外牝馬。この後3歳夏に未勝利を脱出するが1勝止まり、産駒もあまり活躍できていない。
2001/10/13(土)
デイリー杯2歳S(G2) 京都:芝1600m
02世代=G2と言っても過言ではないが、02世代最初のG2がコレである。今思えば02世代の今後を予言するような内容だったのかもしれない。
①人気(2.6倍) (外)ダイワファルコン (武幸)
成績[2.1.0.0] 前走⇨野路菊S(OP) 1着
野路菊Sでオペの弟を倒した”初代ファルコン”がエルドラさんを蹴落とし下剋上で1人気に。この頃はまだまだマル外の勢力が強い時期。
②人気(3.4倍) (外)スターエルドラード (横山典)
成績[1.2.0.1] 前走⇨新潟2歳S(G3) 2着
初のマイル戦というのもありエルドラさんが遂に1人気から陥落してしまう。いくら良血でも4戦して1勝しかしていない馬にデカい面させるほどG2は甘くはないのだ…マル外の旬は短い。
③人気(5.3倍) (父)ホーマンウイナー (四位)
成績[1.1.1.0] 前走⇨ききょうS(OP) 2着
ききょうSで世界的良血に敗れてしまった古き良きテイオーコンビ。ここまで3戦全て1人気だったが今回は初重賞で相手もマル外、ここで初めて1人気から陥落し3人気に。
④人気(16.1倍) [地](父)ホクザンフィールド (小牧)
成績[3.0.0.0] 前走⇨兼六園ジュニアC 1着
父:ライブリマウント
母:ホクザンクルール(ラシアンルーブル)
公営園田所属の地方馬。前走1着の公営金沢のレース"兼六園ジュニアC"は1着馬にデイリー杯、京王杯、東スポ杯への出走権が与えられ、そこで2着以内に入れば朝日杯への出走権が与えられるシステム。
2年前レジェンドハンター(笠松)、昨年フジノテンビー(笠松)と2年連続で兼六園ジュニアC⇨デイリー杯を連勝する地方馬が現れたので3年連続で地方馬の勝利となるかと注目される。
この後1つ上の園田最強馬にして唯一の兵庫三冠馬ロードバクシン(01世代)を倒している。
⑦人気(24.0倍) ツルハチキング (飯田)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:フォーティナイナー
母:グッバイヘイロー(ヘイロー)
兄:キングヘイロー(98世代)
キングヘイローの弟で名前がダサい良血馬として当時そこそこ話題になった為ここで挙げとこう。
父フォーティナイナー×母グッバイヘイローのゴリゴリのアメリカ血統でアメリカ本国で走れば父ダンブレのキングヘイロー以上に期待され大人気になったであろう。血統面でもアメリカで大活躍の49erなので種牡馬の価値も北米なら非常に高く需要もあったのでは無いだろうか。何故日本でデビューさせてしまったのか…というくらいに魅力的な良血馬で本当に勿体無さすぎる馬。
例えるなら、父サドラーズウェルズ×母アーバンシーを日本のダートで走らせて種牡馬にもせずに使い潰す感じ。
⑧人気(28.2倍) (父)ファストタテヤマ (安田)
成績[1.1.1.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:ダンスインザダーク
母:メインゲスト(ターゴワイス)
弟:アドマイヤグローリ(06世代)
新馬戦はデビューした月なら何度でも出走可能で札幌の新馬を3戦した猛者で今更語ることもないであろう大工の棟梁。母メインゲストはデビュー戦で単勝1.0倍の元返しを披露しておりタテヤマとは真逆である。
2歳新馬(札幌:芝1800m) 2着
⇩
2歳新馬(札幌:芝1800m) 3着
⇩
2歳新馬(札幌:芝1200m) 1着
後に競馬板で大人気となるタテヤマが直線最後方からあり得ない末脚を駆使し最初に家を建てた(穴を開けた)レース。場所は勿論タテヤマの聖地”古の都”京都どす。
2001/10/21(日)
いちょうS(OP) 東京:芝1600m
アカツキとレイダースの関東期待SS産対決と目されたレースだが…8頭中7人気のウイニングチケット産駒に逃げ切られる始末である。
①人気(1.7倍) マチカネアカツキ (岡部)
成績[2.2.0.0] 前走⇨コスモス賞(OP) 1着
前走コスモス賞で念願のOP勝ちをしたアカツキ君。2歳10月で5戦目とカズヲ期待馬の中でも珍しいローテ。しかしまたしても2ゲットしてしまい完全にキャラの方向性が定まってしまった感が強い。
②人気(2.7倍) ダイワレイダース (柴田善)
成績[2.0.0.0] 前走⇨芙蓉S(OP) 1着
父:サンデーサイレンス
母:ダイナアイドル(ノーザンテースト)
兄:ストーミーサンディ(96世代)
兄:ロックアライヴ(97世代)
兄:テキーラショット(01世代)
デビューから2連勝中の柴田善臣大先生が主戦を務める期待馬。
いちょうSのレース中に右膝トウ骨を骨折しており4着敗退からの長期休養へ、クラシック路線からは完全に離脱する事となってしまう。
1年近い長期休養を4回経験、故障しても故障しても諦めず、地道に頑張り6歳で重賞初制覇するまでに至るという物凄い執念を感じる馬である。
兄ストーミーサンディも高齢まで走り8歳でG1初出走を成し遂げた。
02コピペでもダイワレイダースの名前は登場するが”重”以上の馬場コンディションだと3戦3勝で重馬場の鬼。
父SS×母父NTでG1を勝てない呪いの配合の1頭。
【 ★ 】
③人気(6.7倍) (外)イーグルスウォード (横山典)
成績[1.2.0.0] 前走⇨すずらん賞(OP) 2着
父:ソードダンス
母:ヘヴンリーシャドウ(ヴァリッドアピール)
ニジンスキー系ソードダンス産駒のマル外。時代が違うので間違える事は無いと思うがダマスカスの父ソードダンサーでは無い。前走のすずらん賞でキタサンヒボタンとアローキャリーの間に入る2着。
⑦人気(83.4倍) (父)サンヴァレー (田中剛)
成績[1.0.0.4] 前走⇨芙蓉S(OP) 6着
デビュー戦でエルドラさんを敗退に追いやった曲者だがそれ以降は5連敗。今後好走する東京コースもこの時が初。前走から障害騎手の田中剛に乗り替わっており、温室育ちのお坊ちゃま達に社会の仕組みを叩き込む名コンビが結成される。
2001/10/27(土)
もみじS(OP) 京都:芝1200m
①人気(2.3) (外)セイウンマグマラシ (河内)
成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:シルヴァーホーク
母:インカダヴ(ミスタープロスペクター)
デビュー戦の札幌:芝1200mで期待馬(外)サムライワールドを4馬身差でぶっちぎる。茂ちゃんのセイウン”ポケモン”シリーズ第二弾である。
(外)セイウンヒノアラシ (01世代)
⇩ ⇩
⇩ 進化 ⇩
⇩ ⇩
(外)セイウンマグマラシ (02世代)
⇩ ⇩
⇩ 進化 ⇩
⇩ ⇩
(外)セイウンバクフーン (03世代)
②人気(4.3) (外)エンドレスデザート (四位)
成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着
父:エンドスウィープ
母:スウィートネーナ(ゲートダンサー)
エンドスウィープ産駒のマル外。前走、折り返し新馬(ダート)を10馬身差の圧勝。角居×金子×マル外でいかにも人気になりそうな馬である。エンドスウィープが輸入されて以降の日本産は04世代からで、それ以前の馬はマル外か持ち込みのどちらかになる。
③人気(5.3) アグネスラブ (藤田)
成績[1.2.1.0] 前走⇨2歳500万下 3着
父:ジェイドロバリー
母:アグネスベローナ(トランポリノ)
ここまで4戦して1勝だが全て1人気、勝ち上がった2歳未勝利では単勝元返しの1.0倍(複勝1.2倍)を記録している。前走はキタサンヒボタンの3着。
母アグネスベローナはアメリカ2冠馬サンダーガルチと日本の(外)バトルライン(96世代)の妹で超良血。
アグネス×森禿×良血×過剰人気で牝馬版アグネスソニックである。
⑤人気(11.3) [地]トゥインチアズ (吉原)
成績[5.0.1.0] 前走⇨アンタレス特別 1着
父:シャーディー
母:グッバイチアズ(シンボリルドルフ)
公営金沢所属のアイドル牝馬。夏の新潟ダリア賞(OP)にも遠征しており、その時はヘルスウォールの3着。
金沢競馬で2001年騎手デビューしたばかりの新人ルーキー吉原寛人(18歳)を乗せてもみじSを圧勝する。
吉原の誕生日が10/26なので2日前まで17歳。当然このレースが吉原のJRAレース初騎乗であると共に金沢所属馬のJRA初勝利もこの馬。
02世代だけでは無いが、2000年代初期はまだまだ期待の地方馬が2歳時に中央へ挑戦する事が多かった。
レジェンドハンター(00世代)、エンゼルカロ(00世代)、フジノテンビー(01世代)、ネイティヴハート(01世代)、コスモバルク(04世代)など他多数。
次回:season②