Apple Event (2021/4/20) Part1|AirTag, iMac, iPadPro, AppleTV4K
久しい更新となります。考察や思ったことを綴るnoteの下書きは中々手につきませんが、こういったイベントは割と簡単に書けちゃいます。引用する画像の収集の方に時間をかけているくらいです。
前置きはこの程度にして、先日オンラインにて行われたAppleの新製品発表会の内容を僕自身の感想を交えながら記したいと思います。項目は全て当日の発表会の流れに即しています。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
各製品毎に見出しをつけていますので、以下の目次より気になるところだけを斜め読みしていただいても構いません。
1. Apple Card にファミリー機能が追加
丁度2年前の2019年春イベントにて発表され、同年8月に米国内でサービスを開始した Apple Card のお話。所謂家族カードが使えるようになりました。日本には未上陸ですが、商標登録申請は為されているようです。全く音沙汰がないのでどうなっているのやら。念の為に補足すると、既存のクレジットカード会社であっても米国でのサービス発表してから数年後に日本で実装というようなタイムラグはザラです。況してや新規参入の Apple Card が日本に上陸するのはまだ時間がかかるとは思います。加えて業務提携先の Goldman Sachs は日本に進出していない為、日本国内における提携の選定と協議が必要とされるのでより一層時間がかかってしまうわけです。気長に待ちましょう。
2. Podcasts サブスクリプションサービス発表
そのまんまですね。既存の無料タイトルに加えて、プレミアムサブスクリプションに登録することで、有料クリエイターによる更に多くのタイトルを楽しむことができるというものです。5月より世界170の国と地域で開始されます。クリエイターによって価格は設定されます。
僕はBBCとかしか聞かないから気になる人はプレスリリースへ。
3. iPhone12 "パープル"追加
昨年の9月に発表された iPhone12 に新しくカラーバリエーションが追加されました(注:Pro は除く)。発表時点ではブラック・ホワイト・グリーン・ブルー・プロダクトレッドの5色でしたが、パープルの発表で計6色展開となりました。今回の色味は鏡面仕上げも相まってとても良いです。綺麗。前モデルに当たる iPhone11 にもパープルはありましたが結構印象は異なります。
僕前回の記事で5色は少ないなとかぼやいてたから、ティム・クックが見てくれたのかも。知らんけどな。
4. AirTag 発表
彼此長い間噂されてきた探し物タグ、AirTag が発表されました。
iPhone や Mac にプリインストールされている「探す (Find My) 」アプリと連携するアクセサリとして機能します。これまでにも端末同士で位置を確認することができましたが、このタグをつけることで同様の機能を得ることができます。然し、その動作の仕組みは全く異なります。
先述した「探す」アプリ (以後 Find My) は Apple の iCloud の機能の一部です。則ちインターネットサービスの一部です。この点も誤解を生みやすいのですが、Find My = GPS ではありません。GPS で取得した情報をインターネット経由(iCloud)で共有するプラットフォームが Find My です。iPhone と Cellular版iPad は GPS を内蔵し、その他のデバイスはデータベースを参照することで位置情報を特定しています。それによって得られた機能をお互いに共有しています。つまり端末が自分で位置情報を取得して共有している訳です。
では AirTag はどうか。実は AirTag 君は自分で位置情報を取得するわけでも(= GPS 非搭載)、インターネットに接続して共有できるわけでもありません(= インターネット通信モデム非搭載)。え?How?
人に見つけてもらいます。実に他力本願ですね。
AirTag は Bluetooth と NFC を搭載しています。AirTag は常に Bluetooth を発しており、自他に関わらず iPhone が通信可能範囲に入るとそのiPhone を通じて自身の位置情報を共有します。つまり iPhone を媒介したメッシュネットワークを利用している訳です。勿論媒介した iPhone は何もしなくて良いですし、情報が公開されるようなこともありません。そして多くの人が iPhone を持てば持つほど位置情報の正確性は向上します。これ自体は特別新しい技術ではありません。AirTag 以前にもこのようなアクセサリーは発売されていましたが。それらは専用のアプリをインストールする必要があり、更に同じようにアプリを入れている人のみがメッシュネットワークを構築する為に検知能力は決して高いとは言えず、ボトルネックとなっていました。極端な話、タグをつけた落とし物をしてもアプリを入れた人が近くを通らない限り無意味だった訳です。 Apple は全世界にiPhone ユーザを抱えておりAirTag の検知機能をシステムとして iOS に組み込むことで、この問題点をクリアしています。その為に既存のメーカーは悲嘆に暮れています。実際、Tile社は Apple を不正競争であると批判しています。私見ツイートは以下。
話が少し逸れてしまいましたが、AirTag にはNFCも搭載されています。これは iPhone だけに留まらず、NFCを搭載している Android 等の端末でもスキャンすることで落とし物を共有することができます。
もう一つ、U1チップも搭載しています。このチップについては過去に書いてうと思ってたけど書いてなかった。あれ?まあまた書きます(絶賛未定)
AirTagではこれにより以下の画像のような「正確な場所を見つける」機能を実現しています。この機能はU1チップを搭載している11以降のiPhoneに限ります。
また何気にありがたいのが、AirTag はサウンド再生にも対応しています。iPhone をどこにやったか忘れてしまう僕は AppleWatch からの再生機能にお世話になってるので、僕向けです。
AirTag は1つあたり$29(¥3,480)、4つセットで$99(¥12,800)です。
(ともに税込)
アクセサリーも純正で出るみたいです。¥4,000~¥6,000程でした。
刻印は無料でできます。他の製品では利用しませんでしたが、これに限っては刻印するのはあり寄りのありですね。
Appleと仲良しのHERMESもアクセサリーを出しており、裏面には特別な刻印がなされています。お値段は ¥35,000~¥50,000くらいでした。ひえ。
AirTagまとめるとこんな感じ。バッテリーは "1日にサウンド再生機能を4回と「正確な場所を見つける」機能を1回、日常的に使用した場合" 約1年持つとのことです。電池は一般的なボタン電池であるCR2032なので汎用性は高いです。
言い忘れてましたが IP67等級の防水防塵です。
5. Apple TV 4K
Apple TV 4K は2017年の9月に発表された新登場しましたが、第1世代が更新を待つ日々が長らく続いていました。お疲れ様でした。
第1世代は A10X Fusion を搭載していましたが、新たに A12 Bionic へ刷新され、DolbyVision HDR での 4K60fps 再生に対応しました。
A12 は2018年の iPhone XS/XR 世代の SoC です。
iPhone を用いて画面のカラーキャリブレーションが可能らしいです。どういう仕組みかよくわかんないけどすごいなと思いましたまる。
価格は以上のように 32GB で $179 (¥21.800)、64GB で $199 (¥23.800)。
他の製品のストレージ容量差の値段もこれくらいにならないかなー(棒)
あとはリモコン (Siri Remote) がアルミニウム感の強いデザインへ変わりました。
環境に優しいよって。
発表会では触れられませんでしたが、仕様も少しだけ変わっています。コネクタは HDMI 2.0a から 2.1 に、Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac) から Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax) へ向上しています。
想像以上に長くなったので、今回は2つに分けることにしました。Part1はここまで。Part2も近日中に上げます。iPad Pro と iMac 21.5インチモデルの置き換えで登場した M1 iMac について綴りたいと思います。
ではでは。