見出し画像

【夢の実現】業種と職種を半歩ずつ変えるキャリアパス

イイダリョウ(@idr_zz)と申します。四十路のフロントエンドエンジニアです。新卒の頃は全く違う仕事をしていました。就活時期に夢が叶わなくても、業種と職種を半歩(片足くらい)ずつ変えていくといつか叶うよ、という体験談を書きます。

ものづくりの仕事がしたい→就職氷河期…

自分は子供の時から漫画家、ミュージシャン、映像作家など、「ものづくり」の仕事をするのが夢だった。そんなこんなの学生時代の終盤…。

自分が就活をしていた頃、世間は「就職氷河期」と言われていたんですね。どこの企業の募集要項もこんな感じだった。

・若干名募集
・全学部・全学科募集
・第○次面接で選考します

そんな「若干名」のポストに無数の就活生たちが群がっては落ち、群がっては落ち…。受験の比じゃない倍率じゃんコレ。「全学部・全学科募集」って自分が学んできたことって何だったの?w

結局自分が興味を持って能動的に受けた会社は全て落ちて「受け終わっちゃった」感w

住宅設備機器の営業(夢と1ミリもカスらない)

最終的に新卒のキャリアスタートはこんな感じでした。

画像1

建設業界で住宅設備機器を売る営業マン。この時点では業種も職種も夢とは1ミリもカスらないキャリアスタートです。

ここでは先輩たちのご指導により、社会人としての基本をいろいろ身につけさせていただいた。しかし、「やはり自分はこの業界、この職種に興味が沸かない」と改めて再確認した期間でもありました。

制作会社の営業(業種を変えてみる!)

自分は何がしたかったんだっけ?そう、「ものづくり」。

制作会社のクリエイターを目指してみよう。しかし、どの募集要項を見ても「制作経験○年」。未経験OKの求人はありゃりない…。

ありゃしない?ならば営業経験者としてせめて「業種」だけ変えてみようぞホトトギス!

画像2

Webサイト、映像、音楽などを作る制作会社に営業マンとして入社。

ここで制作部のクリエイターと一緒に仕事をする経験を持てた。だが、自分自身がクリエイターになるには知識も素養もレベルが違いすぎることを思い知らされた…。

印刷会社の営業(業種を半歩チェンジ)

そうこうしている間に上記の制作会社が解散することになった。さあどうしよう!建設業界には戻りたくない…。制作会社のクリエイターの求人は…やっぱり未経験者NGねー。

その時、お声かけくださった方がいた。印刷会社をやっている方だった。

「営業として入ってくれないか?」

うーむ、営業か…。確かに自分の経験的には営業しかできない。しかしこれは自分が一生やりたい職種なのだろうか。

営業で印刷物を作るとしても建設業界よりはまだ「ものづくり」に関われる。前の業界に戻りたくない一心だった。

画像3

その会社で自分は社員第1号だったため、なんと紙面作りも兼務できた!イラレ、フォトショ、インデを独学で始める。やっぱ「ものづくり」は楽しい〜な〜♪と改めて感じる日々。

やがて運命の瞬間が訪れる…

印刷会社のデザイナーに(職種をチェンジ!!!)

ある日、嬉々として紙面を作っている自分を見て、社長がかけた運命の一言

社長「イイダくん、そういうの作るの楽しいの?」(お?)

イイダ「めっっっっちゃ、楽しいッス!!」(←即答)

社長「じゃあ、いっそ、そっち専任でやってみるかい?」(ドキッ!)

イイダ「めっっっっっっっっちゃ、やりたいッス!!!!」(←食い気味で)

こうしてデザイナーとしてのキャリアをスタートできた!

画像4

これまで営業マンとして「業種」を渡り歩いてきたが、今回は業種は変えずに初めて「職種」をデザイナーにチェンジしたことになります。

広告会社のWebデザイナーに(業種と職種を半歩チェンジ)

さてその後、不景気によって次の転機が訪れます。

この時の自分には子供もいた。印刷会社のデザイナーであれば引き続き転職できそう。でも、果たして自分は何がしたかったんだっけ…?再び考える。

思えば最初に転職した制作会社で、自分はWebサイトや映像、アニメなどを作るクリエイターになりたかったんだった。その後、印刷会社時代には外部パートナーに依頼してWebサイトを作る経験ができた。

Webサイトを自力で作るには、グラフィックソフトは使えるがコーディング技術が足りない。求職者支援訓練の「Webクリエイター養成コース」を半年間受講した。

最終的に広告会社のクリエイティブ部署にWebデザイナーとして入社しました。

画像5

「業種」を印刷会社から広告会社に、「職種」をデザイナーからWebデザイナーに、それぞれ半歩ずつ変更した感じです。

Webデザイナーからフロントエンドエンジニアに(職種チェンジ!)

Webデザイナーとして数年間、実務経験を積んだ後、自分はフロントエンドエンジニアへのジョブチェンジを希望しました。

画像6

Webデザイナーはデザインだけでなくマーケティング、テクノロジーなど幅広い領域に関わる職種です。

Webデザイナーの担当領域:
・ビジネス:アクセス解析、ライティング、マーケティング知識
・デザイン:モックアップ、プロトタイプ、UI知識
・テクノロジー:コーディング、CMS、EC、サーバ知識

※参考:Webデザイナーに必要なスキルと代表的な7つのキャリアパス

この広い領域を経験するうちに、自分がやりたいのはテクノロジーの分野だなー、という方向性がだんだん見えてきたわけです。

Webデザイナーはコーディングやプログラミングを経験できるため、フロントエンドエンジニアにはジョブチェンジしやすいと思います!(同様に、UI/UXデザイナー、Webディレクターもジョブチェンジしやすい職種です)

Webデザイナーのネクストキャリア:
・デザイン:UI/UXデザイナー
・ビジネス:Webディレクター
・テクノロジー:フロントエンドエンジニア

均等にやっていた3領域の比重を徐々に1つに絞っていく感じです。

フロントエンドエンジニアは子供のときに夢見た漫画家、ミュージシャン、映像作家とはちょっと違いますが(というかそんな職業なかったw)、「ものづくり」という共通点があるので楽しいです!

※技術ブログ書いてます!クモのようにコツコツと

業種と職種を半歩ずつ変えていくと、いつか夢は叶う!

ということで新卒の就活時期に夢が叶わなくても、業種や職種を半歩ずつ変えていけば夢は叶えることができるよ!という経験談でした。

半歩のジョブチェンジだと「自分はこれまで半分は経験あります。これからもう半分をやりたいです」というアピールができるんですよね。

私のジョブチェンジの流れ:
・営業マン(建設業界)※夢とカスらないスタート
・営業マン(制作会社)※業種を半歩チェンジ
・営業マン(印刷会社)※業種を半歩チェンジ
・デザイナー(印刷会社)※職種を半歩チェンジ
・Webデザイナー(広告会社)※業種と職種を半歩チェンジ
・フロントエンドエンジニア(広告会社)※職種を半歩チェンジ

いきなり「大ジャンプ!」ができなくても片足ずつくらいの歩幅で「ホップ、ホップ、ホップ…」と半歩ずつ歩いていれば結果的にジャンプと同じ飛距離になります。

人生の運命が就活時期のたった数ヶ月間で決まるわけではないです。諦めずにいきまっしょい!

いいなと思ったら応援しよう!