話題の折田楓氏の学歴キャリアは優秀ではない。ただの盛り学歴盛りキャリア。
例の事件の折田楓氏の学歴キャリアについて、優秀という表現をネットに多く見かけて、????である。なるほどこれが分断日本か。
そこで、これいわゆる学歴ロンダリングと何ら変わらない盛り学歴・盛りキャリアでしょう、という視点で解説してみよう。
お嬢中学入学だけれど優秀ではない学歴
中学から小林聖心女子学園だからお嬢な事はわかる。知る人ぞ知る中学お受験が熱心な京阪神の特に阪急沿線で、偏差値が高い神戸女学院や神戸海星女子学院やもちろん大阪教育大学付属池田中学でもなく、小学校からあり中学入学は少数の偏差値52お嬢様学校に中学で入学は、優秀という範疇ではない。
在フランス日本人高校進学は、留学とは言えない
高校時代は、フランス留学というが、これは完全に盛り。甲南学園トゥレーヌ高校という現在はない在フランスの日系高校。学友はほぼ日本人で、フランス語の事業はあるにしろ、校内会話も日本語。これを留学と称したら、現地校に留学している人達に失礼だよ。
ちなみに昔流行った日本人向け海外高校の実体はというと、私がロンドン大学に在学していた頃、イギリスには日本人高校が複数あって現在も存続している英国立教こそは、イギリスやヨーロッパ駐在員子弟が通うしっかりした学校で、ここの卒業生はロンドン大学にも何人もいたけれど、他の今は無き英国暁星や英国四天王寺は、成金金持ちの子弟以外の表現しようがない生徒以外いたのだろうか?(金があって真面目に教育させる親なら、英国の寄宿舎学校に通わせるでしょう。現地校留学の日本卒業生ももちろんピンキリとはいえ。)
当時、ここらの生徒で卒業後も英国大学進学を目指して(と称して)ロンドンに在住している人達とは何人も知り合ったけれど、「うちの学校の学費で家が一軒建つと言われてる」とか平然とのたまい、Leicester square付近のゲーセンや、Tottenham court road のCentre Point にある隠れ?スヌーカーバーあたりにウロチョロしていて、お金はあるからたまに一緒に遊ぶのは楽しかったけれど、まともに超高額なプライベート塾に行った人もそうではない人も、数年遊び三昧の生活を続けて、私が卒業するまでに、(例え下位ランクでも)英国の大学(もしくはカレッジ)に進学したのはほんの1、2人だった。
みな、場慣れはしていて簡単な日常会話の英語力はあったけれど、中身がないから大学生と混じってやっていける感じがなかった。
まあもちろん彼女は、そういう手合いとは違い、真面目に勉強したとする。
ただ慶応SFC入学からいって、フランスより日本にベクトルを合わせて、どっぷり日本人環境で受験勉強をしていた事は確か。
慶應義塾大学といっても、SFC
大学進学だが、慶應義塾大学といっても、SFCである。SFCは、小論+一科目という特殊な入試形態。そして入るのは難しいけれど、卒業は易しい日本の大学。
フランスのESSEC大学は単なる交換留学制度での腰掛
大学3年時には、交換留学制度を活用してフランスのESSEC大学に留学。
高校時代に学んで多少フランス語が出来たから、選ばれるadvantageはあったでしょう。ただESSEC は名門大学とはいえ、なにしろ交換留学生なんて単なる腰掛。(入るのは易しく進級卒業が大変なあちらの大学を)卒業もしていない。
私の記憶でも、ロンドン大学に短期プログラムで滞在する大学生や社会人は、皆プログラム仲間で固まっていて、黙って授業に出席して、いつの間にかいなくなるイメージ。ちゃんと日本人以外の友人を作る人は、いたのだろうか?というレベル。
留学したというのは、ちゃんと現地の学校を現地の言語で進級卒業して、かつ友人を作り学生社会の活動をやり遂げた人だけに使って欲しいね。とそこを苦労してこなした私は言うよ。
フランス理解の無さはコメントから現れている
Who am I.|折田 楓より
「日本の全てのダサいをなくしたい」フランス留学中にそう思いました。」
この一言が全てを表しているけれど、結局フランス在住中も「日本人高校」「日本の大学の交換留学制度」という日本の枠組みしか経験せず、日本人の思考でしか考えなかったから、こんな上っ面のオシャレなフランスしか心に残っていないのですよ。
真面目にフランスの高校や大学に通って本気でフランスに向き合わなかったから、経済状況が良いとは言えないフランスの街の汚い部分、移民問題、治安の悪い地域・・・今に繋がる不安定な政治・・・その他複雑なフランスの実情も目に入る。のだけれど、この人にとってのフランスとは、そうした生身の本当のフランスではなく、マウントネタとしてのフランスでしかない。
新卒B級外資キャリアは優秀とは言い難い
そして就職は、フランスの外資系銀行:BNPパリバ銀行東京支社。海外系は、入るのは易しくUP OR OUT. (昇格できなければ辞めろ)慶応の学歴とフランス語は多少話せて自己プレゼン力があれば、入社は、難しくない。最初はassociateという下っ端。初任給は良いが、この手の外資系銀行は、ローカル採用日本人に社会人教育などしない。(給料に研修費用が含まれている。)
だから稀にものすごい頭角を現す人もいるけれど、大多数は数年で外資転職を繰り返しながら、だんだん転職先がマイナー企業になっているパターンに陥る。30歳半ばを過ぎたら日系企業で基礎を付けて外資役職に転職してくる人が増える。すると勝てない。(最近この手の奴らの転職先に地方政治家が増えているようだが・・・)
この方も3年で辞めたという事は、そこで芽が出なかったのでしょう。それとも金融の泥臭い仕事が好きになれなかったか。周囲を見て、先も見えたのか。せめてvice president以上にならないと、面白い仕事は出来ないけれど、
大人のビジネスを学び成長する事よりも、実家で、母親の事業を手伝う方を選んだ。
金融キャリアがありながら、保身術を学べなかった残念な人
大学を卒業する程度の実力はあり、裕福な与えられた条件で最大盛りコースをたどる才覚は認める。けれど盛りは、所詮詐欺と変わらない。
この人が残念だったのは、外資金融の職歴がありながら、金融人のコアスキル「トラブルの火の粉を被らない(避ける、さっさと払いのける)」を学んでいなかった。更に言えば出世のコアスキル「トラブルは即座に他人に擦り付けるスキル」も学ぶことが出来ていれば、今回の事件、少し上手に、後立ち回りが出来たでしょうに。
残念ながら、初動を間違えて自己弁護をしなかったから、流れがすっかり彼女が嘘つきになってしまった。後から出てきて、体調を崩していただとか弱者被害者ぶりぶりぶる積りなのかもしれないけれど、それでは会社は守れない。法的責任からも逃げられない。
私が折田楓氏のように盛り系の人が嫌いな理由
今の分断だらけ日本の分断の一面が、盛りキャラを嫌う人と、折田楓氏の盛り学歴盛りキャリアをすごーいと言えちゃう人との分断。
私は当然に、前者です。盛り学歴盛りキャリアの人は嫌い。それをすごーいと言う程度の人たちも嫌い。「程度」なんて上から目線表現をする事にも、理由がある。
1に、折田楓氏のように盛り学歴盛りキャリアの人は、アリとキリギリスのキリギリス。
学生時代や社会人の初期を、自分を高いレベルの仕事に相応しい人間へと高めようと、地道な努力をしてきた人達からしたら、関係ないとはいえ、「ださい人達」「要領が悪い人達」と見下されていた事に気が付いていない訳ないから。
2に、盛り学歴盛りキャリアって、自分を良く見せる事が人生の全ての意識高い系には当然かもしれないけれど、客観的にみれば、詐欺と変わらない。もしくは、嘘つき。折田楓氏が、小さな詐欺、小さな嘘が積み重なって、大穴掘った事は、教訓系昔話やイソップ物語と同じ類の納得感しかない。と同時に、この嘘や詐欺に抵抗が無い奴らはヤバいと普通に思う。
3に、だいたい自己承認欲求が全てで盛り学歴盛りキャリアの折田楓氏や折田楓氏をすごーいという方々は、自分がそんなフワフワできるのは、誰かが真面目に地道に日本の社会経済を支えるために働いているからにも関わらず、そうした人たちに敬意がないどころか、日本人の同調欲求を使ってフワフワを広げて、真面目に地道に日本の社会経済を支えるために働いている人達をより窮屈にする。
もう1つ付け加えると、折田楓氏のよう日本の枠組みでのなんちゃってフランス留学モドキを、最大限マウンティングに使う人が出てくるから、相変わらず、パワー国への留学、語学=マウンティングと思われてしまうことに、私は非常に怒りを感じている。
私が常々思っていて、先日も某海外事業経験が長い日本人グロバールファンド責任者と話をしていて、「今の日本は落ち目だから、もう海外から色々学ばなければいけない時期だよね」で意気投合をしたのだけれど、折田楓氏のようなのが出てくると、その邪魔でしかないではないか。