英語を話す時に二回言って通じなければ、表現を変える:自由な英語コミュニケーションを手に入れる実践tips 3 / 3
私は、「いやー、帰国子女でもないけれど、普通に英語を話して多国籍の友人達と親しくしていますよー、世界中の人達が英語を話す時代ですからー、」なんだけれど、現在の日本では、そういう日本人は存在しないもの、と抹殺されているように感じる。
最初から英語を話せたわけではなく、4年程ロンドンで暮らした時に、最初は全く英語を話せないところから、真面目に地道にコミュニケーションを頑張っった結果でしかない。今はメールやSNSで世界中の友人達と無料でコミュニケーションを続けられるから、長い時間をかけてどこでも英語で話せる自信がついてきた。
ロンドンで最初の頃は、あまりに英語が話せず途方にくれて、普通に英語を話して普通に社会に溶け込んでいる日本人を探しては、会いに行ってアドバイスを乞うた。英語を話し英国社会に溶け込み仕事をしている日本人の方々は、英語を話せない日本人留学生を批判的に見るから、会いに行くとそりゃー嫌な顔された。けれど意地悪ではないから、皆良いアドバイスをくれましたさ。その教えを守っただけで、2年程で結構皆と話ができるようになった。(だから人に偉そうに何か言えるほど自分で考えたとは思っていない。)
ところが気が付くと日本では、私が子供の頃から何十年も、誰もが英語英語英語、これからの時代は英語英語英語、と言い続けているにも関わらず、そうした英語コミュニケーション力が高い大人のノウハウは広まらない。普通に英語を話す人も見かけない。どころか「英語頑張っても話せないのが当然だよねー」という強い同調圧力が支配して、国際話題といえば、許されるのは意識高い系マウントの「海外大卒・海外在住/放浪歴、外国(たいていアジア)と関係あり・・」自慢だけ。そこでは誰も「どのような深い交流や議論をしたか」なんて問題にしないのがお約束化している。
結果、以前より「英語を通して世界中の人達とコミュニケーションをする」という本来の語学学習の本質を、学ぶ事ができない環境になってしまっているではないか。
そこで、私の声を挙げる事にした次第。現在の国際感覚では、どんどん声を挙げろ "Your voice must be heard."の時代。例え現在の日本のマジョリティーの「みんなと一緒であれば、いくら英語学習をしても効果が出ない英語学習を頑張る事が好きな方々」に目を背けられ無視をされても、例え一人でも、本気で英語コミュニケーション力を高めたいと考える人のために、出来る限りのアドバイスを届ける事にした次第。
今の日本人が努力しても英語を話せないたった1つの理由|the voice of reason
実践編
1発音は、口の形、舌の位置、息の出し方の3点セット
英語発音は、口の形、舌の位置、息の出し方の3点セット:自由な英語コミュニケーションを手に入れる実践tips 1 / 3|the voice of reason
2話す時は3角ロジック(3点ロジック)で
英語を話す時は3角ロジック:自由な英語コミュニケーションを手に入れる実践tips 2 / 3 | 記事編集 | note
3二回言って通じなければ、表現を変える
今回はその3。
3 二回言って通じなければ、表現を変える
これは私自身何十回と繰り返して反省している問題。そして私以外にも、街中でこれでスタックする日本人を多く見かける問題。
自分の言った事が相手に通じなかった時に、自分の頭の中でここの発音が悪かったのかな?とか考えて自分の世界に入り込んじゃって、これでどうだ、これならどうだ、としつこく繰り替えしちゃう。けれど、ダメな時はダメ。こういう場面で何回も繰り返しても、通じた事がない。
単語でも文章でも、1回言って通じなくて、もう1回言い直しても通じなければ、即、頭を切り替えて、別の表現に言い換えてみるべし。
と肝に銘じるべし。
私自身の失敗として未だに覚えているのは、bag という簡単単語が通じなかった時。発音は、 [Bæg]だけれど、恐らくbug [bʌɡ] と発音したんだと思う。
I like your bag. みたいな事を気軽に言った積りが、you like my what? と聞き返されて、何度bag と言ってみても通じなくて、私も困って途方に暮れたけれど、友達も困り果てた。今から思えば、2回言って通じなかったら、それそれって指で指せばよかったのに。どうしてこんな簡単な単語が通じないんだろーどう発音すればいいのかなーと自分の世界に入ってしまった。未だにその友人には申し訳なく思っている。
1回言って通じず、もう1回言い直しても通じなければ、即、頭を切り替えるべき理由は、コミュニケーションを断絶しないため
私がこの失敗を友人に対して未だ申し訳なく思っている理由、そもそもこれをやってはいけない理由は、結局、英語で言った事が上手く通じず、ここが悪いのかな、あれが悪いのかな・・・と考えだすと、それは自分の世界に入り込む事でしかなく、無意識のうちに目の前の話し相手とのコミュニケーションの断絶してしまう事だから、です。だからダメ。
だから、相手とのコミュニケーションを断ち切らないために、意識的にさっと気持ちを切り替えて、ジェスチャーをしたり、言い方を変えたり、今ならスマホの助けを借りたり、相手の反応を見ながら、次々手を繰り出して、相手とコミュニケーションを続けなければいけない。
また、そうやってあれこれやってそのうち相手が理解すると、相手も「ああ、こういう事ね」と言ってくれて、何が悪かったか手っ取り早く分かる。
簡単な言葉と簡単な文法で言いたい事を言う練習をすべし
ちなみに日本人は、言い方を変える・・易しい単語と易しい文法で言いたい事を言う・・・練習をしておいた方がよいと思う。
他国の人達、特にヨーロッパ系の人たちは、英語初心者でも、自分の知っている手持ちの単語と簡単な文法で、(ジェスチャーも踏まえて)自分の言いたい事をちゃんと話す。話すから、あっという間に中級上級へと上達していく。
比べると日本人は、真面目な国民性もあって、頭の中の日本語を正確に英語に翻訳しようとして、ちゃんと単語を調べて、難しい単語や難しい文法を使おうとしてしまう。それが場数を踏んでいないと、単語を間違ったり、単語の選択が文脈に沿わなかったり、文法が間違っていたりのチグハグで、自滅する。自信もないから、ぼそぼそ英語だったりする。
きちんと丁寧に話そうとする日本人の気質は、良い事で、大事にすべき日本人の特徴ですが、それは英語コミュニケーションが上達してから発揮すればよい事。イギリスにはそれを発揮して成功している日本生まれイギリス育ちの、Kazuo Ishiguro や Rina Sawayama がいるではないですか。
話せないないのに難しい文章を読ませたり書かせたりする受験英語の影響も間違いなくあるでしょう。けれど、英語コミュニケーションに取り組む最初のうちは、それを一旦おいておかなければいけない。まずは、コミュニケーションを楽にできるようおになる事を目指すべき。
自分の英語が通じない場合の理由は、沢山ありすぎてわからないのが普通。
だいたい自分の英語が通じない時の原因というのは、
発音が悪いのか?
どの発音が悪いのか?
単語の使い方が間違っているのか?
文法が間違っているのか?
言い方が変なのか?
単に声が小さいだけなのか?
説明が足りなくてなぜそれを言っているか理解されないのか?
色々ある。複合だったりする。かなり上達して経験積まなければ、どれが問題か、なんてわからないのが、普通。
だから簡単な文法、簡単な単語でいいから、簡単な単語、簡単な文法でいいから、ジェスチャーや顔の表情や全身も使って表現して、はっきりした言葉で自分の言葉を相手に届ける事に注力する事。そして言葉が通じた!コミュニケーションが出来た!の成功体験を増やす事が、初期には何よりも大切です。そして、「これは通じる」という使えるレパートリーを増やすのが、英語力アップの最短の道です。
繰り返すけれど、そうして最初にちゃんと英語コミュニケーションに取り組めば、2-3年で英語コミュニケーション力が上達して、難しい事も言えるようになるから。
2-3年で英語コミュニケーション力が上達できる事を信じて、意識的に易しい言葉で言う、2回言って通じなければ気持ちを切り替える事ができれば、実現できるという訳。and you will learn to articulate your own words from global communications.