9月28日、神宮外苑再開発説明会場にビラ配りに行ってきた

9月28日日本青年館ホテルで開催された神宮外苑再開発説明会は、港区民と新宿区民限定。(お前隣の国学院高校は渋谷区だと知ってるか?と言いたい)締め出された渋谷区民といたしましては、ビラでも配ろうと思い立ち、前日にパワポでさっと作って家庭用レーザプリンターで印刷したビラを持参して、ビラ配りに行ってみた。

午前と午後の2回開催。各回200~300名定員だけれど、そんなに来ていない。1回目は明らかに100名未満、2回目も100名超くらい。

ビラ配りの目的

私がビラ配りに行った理由は、
1つは、従来の「樹木伐採反対」以外の問題点指摘を言いたかったこと
もう1つは、恐らく他の反対活動の人たちも来るだろうから、
若い活動者と話をしたい、と思ったこと。でも残念ながら若い人が、いなかった。説明会参加者も、高齢者の方が圧倒的に多い。

環境問題は、若い世代が当事者

こうした運動は、現在のイギリスやヨーロッパなら若い世代が中心になってやる。世界的には、2000年以降のビーガン活動の成功から後、気候変動、CO2削減、廃プラ、環境保護、SDGs等活動は、20世紀型環境保護運動とは少し違う。日本では、どうしても過激な環境保護団体の過激な活動ばかりが報道されがちだけれど、20世紀型開発経済優先主義とは違う21世紀の共存サステナブルな社会の在り方を求めて、若い世代や色々な国の人たちが、自分達の将来がもっと暮らしにくくなるのは困る、という自分事として、若い世代が声を挙げ、裾野がとても広がっている。そして率直な対話と共感と連帯がある。

神宮外苑再開発も、結果の問題を引き受けるのは、高齢者世代ではなく、若い現役世代。だから若い世代が自分の問題として考えるべきだけれど、そうならないんだよね。東大の気候変動問題の政策を政府に提言していますーなんてサークルの意識高い系東大院生に、「だったら神宮外苑の木を切るなとか活動したら?」と言ったら、「私達、お互いの意見が割れたくないから、具体活動はしないんです。」ときた。お前、それは、自分達は、環境より、仲良しごっこの方が大切と言ってるじゃないかー。議論できない東大生は拙い。「社会にちゃんと足跡残さないと、あなた数年もしたらオワコンよ。」とおばさんは優しくアドバイス。

日本には、若い世代が素直に社会の問題や将来の不安を口にし、改善を議論する事ができない濃厚な「空気」がある。

私はこれが問題だと思っている。(大人になれない中高年ばかりで大人レス社会では仕方がないが) で、私は、神宮外苑再開発反対=昭和左翼運動で「そんなもの」として予定調和し思考停止している、日本社会を少しでもかき回したくて仕方がない訳だ。

神宮外苑再開発反対訴訟の方々の主張の問題

会場前には、午前の部は、神宮外苑再開発反対訴訟の方々とマスコミがいた。午後は、他のメッセージの人も増えたけれど、やはり若い人がいない。

神宮外苑再開発反対訴訟の中心の男性陣は、人は見見た目ではないとはいえ、服装に気を遣うという他者配慮や、経済力も生活力も感じない高齢男性集団に、中年もちらほら混じる集団は、見た目からして他の人から見て排他性が強い。

クロエのTシャツにMAXMARAジーンズの私とは、どうやっても合う感がない。(私は、相手に合わせてコミュニケーションが出来るけれど、他人に配慮をしない日本のおじさんにそんな事をしたら、自分に合わせてくれるのが当たり前、と図に乗られるのが目に見えているから、しない。)

問題はなにより、この人達が言う事メッセージにある。

「説明に嘘が沢山ありますよー」
「公開の説明会を!」

と連呼する。まともな会社の上司なら、So What?で終わるよ。
問題を訴えるなら、神宮外苑再開発がどのような不利益をもたらすかを説明しなければいけない。
求めるのは説明ではなく、現在の再開発計画の中止と代替え案を言わなければいけない。というビジネス常識がないのね。

午後にきた高齢女性陣の方が、木を切って災害を増やすと書いた段ボールを掲げて、まだ社会に問題を伝える意識がある。何を訴えなければいけないか、わかっている。なんだけれど、日本の後期高齢者前後年齢の集団では、
「この人達こんな悪いんですよー」っと言い立てれば、誰か何とかしてくれると思っているらしい幼稚な甘ったれ男性がボスになる。これがうんざり。

先入観に合う絵しか報道しない日本のマスコミはもっと問題

ただ高齢左翼活動家の方々が、自分達の生き方で活動をされる事は当然の権利。私は、ではなく日本のマスコミが、「再開発反対運動=高齢左翼活動の人たちや地域の普通の人達の住民運動」という自分達が上から目線で見られる構図を決めつけ、そこから外れる物は報道から除外して、「みんなが言う」に流される日本人を「そういうもの」で染めようとする姿勢の方が、問題だと見ている。

この説明会場前に来ていたマスコミの方も、最初から明らかに「神宮外苑再開発反対の人たち=木を切るなの高齢左翼活動の人たちや地域の普通の人達の住民運動」先入観でその絵を取りに来ていて、しかも意識高い系オーラ満載だから、私とは縁がない。私も取材されたくないけれど。

ビラ配りは、追い払いにめげずポジション確保

会場の入り口の日本青年館ホテルは、総合設計でホテルと歩道の間に公開空地空間がある。そこでビラを配っていると、整理係が来て、ホテル敷地内でホテルの客に迷惑がかかるからどけという。
私の方は、ここは「いい張ったもの勝ち」のイギリスやヨーロッパで鍛えた言い張り力を発揮して、ここ公開空地でしょ。皆さん歩道と同じように好きに使って下さいと差し出して、容積率アップしてホテル稼いでいるのでしょ。だからここは歩道。といい張って追い払う。

会場の入り口を仕切っていたのは、三井不動産か住民説明会専門のコンサルティング会社か知らないけれど、仕切る側のスタッフは、仕事っつーものを知っていた。
午前も午後も、そろそろ説明会開始時間で来場者も途切れて終わりかな・・という頃に私のところにやってきて、ここから移動してくれと、一通り言う事言って自分ちゃんと言いましたよね、と念を押してから、5分後にはいなくなっていてくださいね、と立ち去ってくれた。元警察とかだろうか?

ビラ配りの満足感

実際にビラを配るのは、午前午後とも会場の開場から説明会が始まるまでの30分程の短い時間。手渡せる数は限られていたけれど、
それでも、私も反対、と声をかけてくれる人もおり、
ビラを読んでその通りだ、と声をあげる学生風若い男性もおり、
より大げさに褒めてくれる外国人もおり、
やはり行動するのは良い事だ、と思えるだけのものはあった。またやろう。


余談:明治公園手前の黒いビルが取り壊し


開場の日本青年館へは、ハチ公バスの神宮・千駄ヶ谷ルートに乗っていったが、明治公園手前で、おけい寿司と隣の黒いビルが取り壊されていた。
昔は外壁に大きなチェゲバラのイラストがあった黒いビル。すごく残念。

20年くらい前、私は千駄ヶ谷2丁目の鳩森神社と国立競技場の近くに住んでいた。まだ北参道駅もなかった時代、千駄ヶ谷2丁目と神宮前2丁目のあたり一帯は、裏原宿の裏の裏といった超ディープ地域で、終電を気にする人がいなくなる夜11時くらいから、住宅・低層マンション事務所が混在する静かな街に点在するディープなバーに、付近在住の顔ぶれが夜な夜な集まって、飲んでいた。一見さんお断りじゃないけれど、一見でこういう店に入れる奴は大した奴だという感じで、常連たちは疑似家族的な濃密さだった。
この黒いビルのチェゲバラの絵の螺旋階段を上がった4Fに、これまた詩人の血というミホさんという女性が1人でやっていたバーがあった。オーナーは、確かにそろそろ仕事引退の年齢ですかね。。。ある時期に気持ち的に卒業をした後は、行っておらず、たまに通りがかっても見過ごしていたけれど、存在そのものが無くなると、もう私の記憶の中でしか存在しないのかと、突然記憶が大切に思えてくる。

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しかしそれにしても、建物を直ぐ壊す破壊狂日本人。隣と合わせればそこそこ大きなビルが建つという計算が見え見えだけれど、日本の人口は60年後には半減。もう需要が減る一方。にも関わらず昭和思考停止で増やす事しか考えない思考停止日本人。いつどうやって、目が覚めるのだろうか。それが楽しみ。

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