ロシェル・カップ氏が原告団長の神宮外苑再開発認可取消訴訟が昭和の左翼市民運動になっている問題を指摘する 9 本来神宮外苑再開発について問うべき議論
最後になったが、神宮外苑の杜を守る再開発反対のあるべき議論である。
神宮外苑再開発には2つの論点がある。
1 神宮外苑再開発反対
2 神宮外苑の木伐採の反対
この両方に対して、なぜ「反対すべき」かを、社会に丁寧に説明をして、共感を得なければいけない。
1 神宮外苑再開発反対
これの問うべき問題は、
60年後には人口が半減するこの日本で、いつまでも昭和型のデベロッパー主導再開発依存でなければ、街を維持できないのか?
である。
神宮外苑再開発問題に対して、仕方がないと考えるバカ達は、神宮球場は築90年、秩父宮ラグビー場も古い、なら再開発仕方がないよねー。と考える。無知迷妄な日本人は、マンションも築40年過ぎで寿命建替え迷信にどっぷり浸かっているが、同じ発想で、築90年と聞くと思考停止回路で「建替えが必要」と考える訳だ。
そして都市再開発法のビジネスモデルは、大きな建物を建てて増えた床を売却して建設費を賄うというもの。だから神宮外苑再開発は高層ビルを建てるけれど、それで老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替えられるなら、合理的という理屈である。
ちなみに訴状では、社会性が欠けている山下弁護士が無知の浅知恵で、リノベーションすればよいと述べたが、リノベーションの費用は、建替えの約7割。この費用をどうするのか?という最初の問題に戻るだけで、何ら解決にならない。
現在特区法のおかげで、都心は再開発だらけだから、特区法とまとめて議論すべきだが、
そもそも鉄筋コンクリート造ビル・マンションはたった40年50年で寿命ではないこと
他の国では、皆低コストで手入れをして長く使っていること
昭和文化どっぷり浸かった現在の日本人は、デベロッパー依存が強すぎること
そもそももう人口が半減するのだから、大きな箱物は必要ないこと
現在の神宮球場や秩父宮ラグビー場、伊藤忠ビルとCIプラザを全部産業廃棄物にしてしまう事は、このSDGs時代に地球環境を汚す行為であること
現在も維持修繕費に困っているのに、
高層ビルと大きな神宮球場と大きな秩父宮ラグビー場を建てて、
60年後の人口半減世代により大きな維持修繕費負担を押し付ける鬼畜の仕業であること
いい加減、昭和で思考停止を続けたら、本当に日本人滅びるよって。言ってやらなきゃ。
2 神宮外苑の木伐採の反対
こちらの問うべき問題は、地球温暖化の時代に樹木を伐採で夏の気温が更に上がる事で都民が受ける被害。
生き物である木は、一度伐採してまた植えても、同じではないこと
また同じように育つ保証もないこと
地球温暖化の時代に、都市の緑を例え10年20年でも。減ら余裕がないこと
もう一つ問いたいのが、日本は60年後にには人口半減で江戸時代人口水準に戻るのだからこそ、明治大正昭和の記憶を残すべきではないのか?
である。
他国のActivists は、このぐらいの議論はバシバシやっている。私が英語を話す理由は、英語で他国の人たちと話をする方が、より本質的な面白い話が出来他からだけれど、それをしてきていない文化レベルが低い日本のテレビやマスコミが(大学教授や有識者、マスコミ・ジャーナリストといった本来教養を持つべき人たちが、現在の世界で国際共通語の英語も話さず、世界常識を全く体得していないというのが致命的)、こうした本質議論から逃げ出さずにいられるのかどうか。日本はそこから問題がある。
さて、どう突破口を開こうか。
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