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The Economist:日本はもはや先進イノベーション国から凋落寸前

日本のイノベーションの世界地位の現状

WIPO (World Intellectual Property Organization)という団体が、Global Innovation Index2024を発表した。

Global Innovation Index 2024 (wipo.int)

日本はイノベーション指数が世界13位
   個人の収入指数が世界12位

Global Innovation Index 2024 - GII 2024 at a glance (wipo.int)

このデータを受けてThe Economist が作成したグローバルイノベーションインデックス2024


縦軸がイノベーション指数横軸が国民一人当たりのGDP

この表を見ると、日本が、先進イノベーション国集団のすっかりお尻になって、ずり落ちるのは時間の問題だと、よくわかる。

国民一人当たりGDPは、完全に先進イノベーション国のお尻。
イノベーション指数も、今後更に低下する要素しかない。

あと10年もしないうちイノベーションリーダーではなくなるでしょう。

日本がイノベーション国でなくなる理由

日本がイノベーション国からずり落ちる原因は、はっきり言って老害や規制ではない。若い政治家が少ない事でもない。

平成意識高い系文化に染まった50代以下がダメだから以外の何物でもない。

もちろん未だにイノベーション意欲が高い日本人はいるが、そうした人は大切にされず、平成日本の30年で栄えたのは、寄生虫のマーケティングだけ。

とこれを改めて強く思ったのが、
日経クロストレンドの、マーケッター・オブ・ザ・イヤー2024の紹介記事。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01062/00002/?i_cid=nbpnxr_parent

「イノベーションを起こし、ヒット商品を生み出すのは企業ではない。人である――。新市場を創造した人や画期的なマーケティング戦略を推進した人を表彰する「マーケター・オブ・ザ・イヤー」。第7回となる2024年は、」

あー、イノベーションという言葉が、たかが新製品のマーケッターを自画自賛の拍付けに使われるのだから、日本のイノベーションは安っぽくなったものだ。これじゃ本物のイノベーションなんか育つわけない。

確かに、日本のSONYを始め電子立国を支えた企業、
現在のMicrosoft, Apple, Google, Facebook, Amazon 等々
成功する企業は、技術や社会のInnovation 思想があり、
思想を実現する製品化/サービス化に成功し、マーケティングに乗って成功した。

でもだからといっても、マーケティングだけでは、Innovation は生まれないんだよ。マーケティングは必要条件であっても、十分条件ではない。

日経クロストレンドの、マーケッター・オブ・ザ・イヤー2024にしても、
せめて製品開発担当者が一緒に表彰されるならわかるけれど、ちやほやの対象はマーケティング担当者だけ。マーケティング担当者は、製品開発が良い製品を開発してくれたから、自分の仕事が上手くいくのに、感謝のかけらもない。

だいたい平成30年の日本で、社会的にもちやほやされたIT企業は、
課金ゲーム(DeNA)広告(サイバーエージェント、GMO)アダルト(DMM)・・社会の上前をはねる寄生虫ばかり。

Microsoft, Apple, Google, Facebook, Amazon がそれぞれ事業を通して、社会の進歩に貢献したのと大違い。

平成日本の自己反省なしに、日本のイノベーション復活はあり得ない。
けれど、ママ褒めて欲求が強すぎて、自分の間違いを認めたがらない日本人にとって、一番出来ない事なんだよね。自己反省って。だから日本のイノベーション指数は今後も下がり続ける。に一枚。



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