指圧の基本の「キ」 第6回【母指―四指対立圧】
企画協力:木下 誠
本記事では、初学者のための指圧の基本テクニックを紹介していきます。一見、簡単そうに見えるテクニックにもコツがあり、また狙いがあります。意外とおろそかになりがちなだけに、治療家の方も改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。
第6回は「母指―四指対立圧」を紹介します。正しい指圧の方法を学びましょう。
母指―四指対立圧
解説
前回は示指と中指と薬指の三指圧についてご紹介しましたが、今回は母指と四指の対立圧のテクニック写真です。
母指と四指を向かい合わせて行います。対立圧ですので、患部の両側から母指と四指で挟み込むように、患部に圧を加えます。
頚部へのアプローチに最適です。圧の強さは軽圧もしくは快圧。強く押し過ぎないように注意しましょう。
※本記事は、医道の日本社のWebサイトで2011年1月24日に公開されたものを元に作成しております。
▼『指圧の基本の「キ」』
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企画協力:木下 誠(きのした・まこと)
1953年、北海道生まれ。1976年、日本指圧学校(現・日本指圧専門学校)卒業。同年から2013年まで同校で講師として勤務する傍ら、1976~1991年、浪越指圧センター勤務。1991年、指圧の神陽館(現・指圧・鍼灸の神陽館)を開業。1995~2012年、筑波大学理療科教員養成施設講師、筑波技術短期大学(現・筑波技術大学)講師、東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科講師を歴任。また、2003~2009年にNPO法人日本指圧協会(現・一般社団法人日本指圧協会)理事、2016年から同副理事長に就任。2014年から横浜市立盲特別支援学校・理療臨床公開講座講師。また同年から木下指圧鍼灸塾を主宰して、指圧の指導を行っている。
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木下誠氏は、自身の多年にわたる臨床にて研究・実践を繰り返すなかで、患者を真に満足させ、指圧だけで1000万円を売り上げることができる指圧療法を考案し、「テンミリオン指圧」と名付けている。本DVDでは、「テンミリオン指圧」の特徴である側臥位での頚肩部の指圧をはじめとした全身治療の流れを解説。さらに、手指操作法、疾患・症状別治療法や疾患の予防ポイント、どのようなところで患者に満足を感じてもらえる工夫なども紹介する。
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