【ミステリーレガシー】『Mystery Booster 2』注目カード紹介
はじめに
ウオオオオーーーッッッ!!!
ミステリィィィーーーーーッッッ!!!
ミステリーレガシーに!!!
革命が!!!
来た!!!
ミステリーレガシーとは
ミステリーレガシー(通称ミスレガ)は、ミステリーなカードだけが使用できるレガシーである。
ミステリーなカードとは、上記の画像の通り、枠の左下にPWシンボル付きで印刷されたことがあるカードを指す。
具体的にミステリーなカードに該当するのは、
Mystery Boosterシリーズ
The List
Secret Lair統率者デッキの再録カード
のいずれかに収録されたものだ。
ミステリーレガシーとは、上記のうちレガシーで使用可能なカードで構築するフォーマットである。
なお、PWシンボルつきで再録された事実が存在すれば、実際に使用するカードはPWシンボルがなくても構わない。
一方で、Mystery Boosterシリーズ収録カードであってもプレイテストカードや未来枠再録のようなPWシンボルを持たないものは使用できない点には注意が必要だ。
使用可能なカードは以下を参照いただきたい。
The Listの廃止により大きな停滞を余儀なくされたかに思われたミステリーレガシーだが、このたびまさかの『Mystery Booster 2』による超大量の新規カード獲得という僥倖に与った。
一部過去の再録と被りがあるのは残念だが、それを差し引いても優秀なカードが大量に追加されたのは間違いない。
ということで、今回は新時代のミステリーレガシーを担う注目カードたちを紹介していきたい。
注目カード紹介
白
《騙し討ち》への優秀なメタカード。
《騙し討ち》で《引き裂かれし永劫、エムラクール》を射出するデッキはミスレガ初期より存在しており、《煮えたぎる歌》《オークの木こり》などのマナ加速から理不尽を押しつけていた。
《領事の権限》はわずか1マナでエムラクールの攻撃を1ターン遅らせるカードであり、ソウルシスターズに無理なく入りうる期待のサイドカードだ。
稼いだ時間で盤面を作り、滅殺6を凌げれば勝機が見えてくるだろう。
デス&のタックスの定番戦力がミスレガにも参戦。
過去にも大会を制しているアーキタイプであり、さらなる飛躍が期待できる。
ミスレガでも《霊気の薬瓶》《護衛募集員》がリーガルなため、本家デスタクさながらの動きを見せてくれるだろう。
強力なユーティリティクリーチャー。
《ルーンの母》《エスパーの歩哨》をサーチ可能なだけでなく、全体除去を有するデッキに対して能力を起動することで1ターンを作れるのも偉い。
《臓物の予見者》《墓所這い》などをサーチしつつ妨害を止められるため、コンボでの採用にも注目したいところだ。
青
青いデッキが《ウルザの物語》対策を獲得。
その他エムラクールに除去を当てられるようにしたり、ウーロを盤面に残したりと多彩な活躍を見せることが予想される。
いよいよ《赤霊破》が欲しい…………。
《僧院の導師》《若き紅蓮術師》と合わせて。
ミステリー忍者が追加。
複数回の優勝経験があるデッキの追加戦力ということで、今後の活躍に期待が持てるだろう。
パイオニアで禁止された追加ターン呪文がミスレガに参戦。
マナ加速はそれなりのラインナップが揃っており、ターボネクサスの成立なるか。
《プテラマンダー》と《濁浪の執政》の食い合わせの悪さに対する解答になる1枚であり、新たな形のテンポデッキの誕生に期待したい。
黒
旧枠モダンで可能性を模索していたらなんかミスレガにもやってきた。
《世界喰らいのドラゴン》と《シャンダラーの魂》などの無限マナの吐き先を落としてワールドゴージャーで勝つのが一番わかりやすいか。
メインデッキから入りうる優秀な墓地対策が登場!
《安らかなる眠り》の存在もあり、墓地利用デッキには厳しい時代がやってきたか。
《死より選ばれしティマレット》は泣いていい。
《不浄なる者、ミケウス》《太っ腹、クラングリー》との無限頑強コンボのパーツ。
《残忍なレッドキャップ》と異なり単体で勝てないものの、サクリ台が《投石攻撃の副官》であれば問題ないだろう。
今回の問題児。
《意志の力》の存在しないミスレガでは、最速で《霜のタイタン》をリアニメイトされると一生除去できずにゲームが終わる可能性がある。
仮にもレガシーとつくフォーマットなのに……。
「墓地利用デッキには厳しい時代がやってきたか。」と書いておいて何だが、さすがにここまで速いカードが来られると強い。
赤
ナイスサイドカード。
今回、赤単で《濁浪の執政》を処理できるインスタントが2枚追加されましたが(もう1枚は《爆煙》)、こちらが多用途かつスマートだろう。
男なら赤単を使え。
赤単期待の新神。信心はいらない。
マナカーブの頂点に1枚置く分には採用の余地は十分あり、《古えの墳墓》を採用したストンピィタイプにも期待。
かねてより粒の揃っていたゴブリンデッキに強力な戦力が追加。
《ゴブリンの女看守》と《魂の洞窟》により展開の安定性が高く、コントロールに対抗しうる戦力として健闘してほしいところだ。
緑
広範囲に打ち消し耐性を与えられるカード。対青白コントロールなどで一定の役割が持てるか。
エンチャントを守れる性質上、 《騙し討ち》デッキのサイドカードとしても検討の余地があるだろう。
優秀な0マナスペルが追加。
果敢系のテンポデッキは一定の人気があり、リーサルを早められるカードには期待が持てる。
《キヅタ小径の住人》との無限コンボを形成する。
《クレリック・クラス》+《魂の管理人》でも無限に突入できるため、何らかのデッキになるポテンシャルはあるだろう。
多色
全体除去対策として優秀なヘイトベア。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》《時を越えた英雄、ミンスクとブー》など強力なPWのキャストも制限できる点も見逃せない。
さすがに書いてあることが強い。
ミスレガのマナベースではキャストにやや不安が残るが、《貴族の教主》《下賤の教主》も追加されたのは追い風。
サクリファイスデッキ待望の1枚。
《血の墓所》を有し、マナベースの安定したラクドスカラーのデッキの開花が楽しみだ。
《ウルザの物語》対策が可能な全体除去。
これまでの黒緑は《領界喰らい、サルーフ》を用いていたが、こちらに置き換わるだろう。
呪禁オーラデッキの大型新人。
《祖先の仮面》も追加されており、突然の死を押しつけていきたいところだ。
ミスレガ的にはあまり見るものがないが、The Listに収録されていた「ユニバースウィズイン」カードに初めてPWマークがついた。
ミスレガイリーガルなことを嘆いていた身としては非常に喜ばしいので紹介した。
The Listの廃止に伴い、《The Fourteenth Doctor》のユニバースウィズイン版を収録する場所が未定の中で明るいニュースと捉えたい。
無色
《ウルザの物語》のサーチ先として有力な1枚。
デプス系のデッキで置物対策としての採用が期待される。
こちらも《ウルザの物語》からサーチ可能であり、《セファリッドの幻術師》とのセファリッド・ブレックファーストコンボが成立する。
《研究室の偏執狂》で勝つとミスレガ特有の侘び寂びが感じられて楽しいのでぜひ。
ミスレガではアンタップインの多色土地が増えるのは重大事件だ。
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》のおかげである程度安定して運用できるだろう。
おわりに
以上、『Mystery Booster 2』からミステリーレガシーの注目カードを紹介した。
1000枚以上のカードが追加された中で、今回取り上げられたカードはほんの一部に過ぎない。
私の想像もつかないデッキがまだまだ眠っているてあろうミステリーレガシーの新たな歴史に、あなたも飛び込んでみないか。
BIG MAGIC秋葉原店では、毎月第1土曜日の2時からミステリーレガシーの大会が行われている。
『Mystery Booster 2』が使用可能になるタイミングはカードが出回る10月〜11月になるだろう。
今こそ考察を始めるにまたとないタイミングだ。
ぜひ、ミステリーな世界でお会いしよう。