【ヒュージ・リーダーズ】ファルコン・ランプ2023【Sunastian Falconer】
はじめに
ファルコン・ランプは私がヒュージ・リーダーズを始めて最初に組んだデッキです。
それからヒュージで50以上のデッキを組みましたが、このデッキはマイナーチェンジを繰り返しながら使い続けていました。
そしてこの度、『機械兵団の進軍』の発売によって大規模な改造が施されたため、最新版のデッキリストを記事にすることにしました。
Sunastian Falconerについて
とりあえずジェネラルを見ておきましょう。
はい。
統率領域に置けるマナ加速であり、3→5→8のマナカーブを安定して実現して強力な呪文を叩きつけるというムーブを持つジェネラルです。
従来は「8マナのスペルを叩きつけ続ける」が設計思想でしたが、あるカードの登場により設計思想そのものに変化が発生しました。
2023の設計思想
「《原初の征服者、エターリ》を出す」です。
何度読んでもすごいことが書いてありますね。
7マナで一切の下準備なしにカード4枚を踏み倒せるのはあまりに狂った性能で、現行のヒュージに存在するカードでは屈指のパワーカードと言っていいでしょう。
ということで、今回はエターリで勝つことをテーマにデッキを尖らせました。
デッキ
デッキの動き
3→5→8のマナカーブを実現できる7枚を基準にキープします。
具体的には
宝石の洞窟
古えの墳墓
溺墓の寺院
無限地帯
大狸
豆の木の巨人
路傍+瓦解
が該当します。
エターリは手札にあれば理想ですが、デッキから出すことを想定しているため、なくても全くかまいません。
基本的に、初動のマナ加速から5マナアクションとして《Sunastian Falconer》を出し、エターリや続唱持ちで盤面を固めて殴り切ります。
《セルヴァラの暴走》《壮麗なる創造》といった大量展開カードは奪われると厄介なのでタイミングには注意を。
一応ほぼ即死コンボ(後述)もあります。
序盤の動きの例外としては、
《創造の技》を撃てる
《マナ噴出》から大きいアクションを取れる
のいずれかを満たす場合はこちらからキャストします。
カード採用意図解説
このデッキを組む上で意識したことや、メタゲームを考慮したカードを紹介していきます。
赤緑の続唱デッキ全般に応用できるテクニックも多いので、ぜひ参考にしてください。
「赤軽緑重」の原則
これは私が勝手に命名している構築理論です。
といっても特別難しい話ではなく、5マナ域の軽い呪文は赤マナで唱えられるものを優先し、緑マナが必要な呪文はより重いマナ域に置くということですね。
これは《マナ噴出》を強く使うための構築法であり、案外意識していないと見逃しがちです。
他の赤を含むデッキでも応用ができますので、一度意識してみることをおすすめします。
即死コンボ
その《マナ噴出》1枚から決められる(ほぼ)即死コンボとして、《炎の踊り手、リオーニャ》+《ブラッドサースター》を採用しています。
リオーニャで新鮮なブラッドサースターを出し続けることで無限戦闘を成立させます。
《鏡割りのキキジキ》+《士気溢れる徴集兵》より1マナ重くなりますが、その分デッキ全体とシナジーが強く、ブラッドサースターがなくてもリオーニャでエターリを出しまくるというまあまあ即死コンボも存在するのが魅力です。
家路キマイラ対策
《家路》+《厄介なキマイラ》はヒュージを代表するソフトロックコンボですが、これは続唱に対する抑止力として有力でもあります。
ましてエターリにはクリティカルに効くため、対策は厚めに取りました。
具体的には《耐え抜くもの、母聖樹》《黒曜石の焦がし口》《コグラとイダーロ》《世界を壊すもの》が対策札に当たります。
焦がし口はやや対策としては弱いのですが、残りは呪文のコントロール奪取を無視して家路キマイラに対処できるため、それなりの信頼性を持っています。
やや限定的ではありますが、《街並みの地ならし屋》の蘇生も対策になり得ます。
スライサー対策
もうひとつ、現在のヒュージで対策しておきたいのが《雇われの剛力、スライサー》です。
これには《耐え抜くもの、母聖樹》《激情》の2枚で対策としました。
幸いスライサーはジェネラルに指定されているので、ある程度覚悟してマリガンしましょう。
その他対策については専門記事があるのでご覧ください。
テフェリー対策
続唱デッキ特有の天敵として《ザルファーの魔道士、テフェリー》も存在します。
対策としては《激情》《瓦解》《コグラとイダーロ》が挙げられるでしょう。
《コグラとイダーロ》は1枚でかなり多方面に目が配れてとてもいいカードですね。
全体除去へのリカバリー
《セルヴァラの暴走》《東の樹の木霊》はエターリに次ぐ強烈な展開力を持ちますが、大きめの手札消費を要求されます。
続唱持ちは1枚で複数枚のカードと交換できますが、手札が増えるわけではないため全体除去を連打されると案外リソースが枯渇します。
対策として墓地から利用できる《オーロラのフェニックス》《世界を壊すもの》と、破壊耐性として《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》《石蹄獣の酋長》を採用しました。
見慣れないやつですが、マナカーブと噛み合いもよくかなり暴力的なので気に入っています。
とはいえ、これらの対策は《太陽降下》に強いとは言えないため、今後の課題です。
《死者の原野》ピン採用
かなり悩みましたが、現行のバージョンでは《死者の原野》を取っています。
《東の樹の木霊》とバウンスランドによる無限コンボが有名なカードではありますが、ライフ管理がシビアなヒュージでは、バウンスランドなしでもチャンプブロック要員を生成できることを評価しました。
一応、《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》がいればそれなりの戦力にできます。
不採用カードについて
せっかくなので、採用候補に上がるも不採用になったカードも紹介します。
赤緑を組むときの参考にしてください。
1枚入れ替えるとしたらこのカード。
強力な全体除去であり、相手の全体除去へのリカバリーにもなり、エターリを出す手段にもなります。
現状、出たターンに勝つ力を比べてゾパンドレルにしていますが、入れ替えはあり得ます。
ゾパンドレルと《ファイレクシアへの門》が入れ替えになると連鎖的に《死者の原野》と入れ替わる枠。
追加のスライサー対策でもあり、デッキの弱点である《群衆の掟》にも強く出られます。
代償としてエターリで奪ったクリーチャーも返却してしまうのが難しいところ。
ヒュージ最強スペルの一角とも目される一枚。
《家路》を割れる構成とも噛み合いますが、続唱でめくるとハズレ寄りなことが多く、クリーチャーを優先しています。
一撃必殺ではありますが、《徴用》に対するリスクが高く、続唱でめくっても実はそんなに強くないため不採用。
いや、強いカードではあるんですが…………。
このデッキでは2ターン目に出せる確率が低く、3マナあるときのアクションはマナ加速と決めているため不採用。
追加戦闘や《スーラクと殺し爪》《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》との相性はいいので、《峰の恐怖》との入れ替えは検討の余地あり。
おわりに
最新版ファルコン・ランプ、いかがだったでしょうか。
今回はエターリが壊れすぎているのでかなりcヒュージ寄りにしましたが、規制されたら他の道を探そうと思っています。
今回の記事は同じようなデッキを二度ご紹介するのもいかがなものかと思い、デッキ作成における知見をなるべく入れてみましたが、ちょっと読みづらかったかもしれません。
よろしければご意見ください。
デッキのアイデアは10個ほどあるので、次回は変なコンボをお見せできたらと思っています。
せっかくなので過去の変なコンボもどうぞ。
あとなんか愛着が湧いてきて《Sunastian Falconer》のコレクション始めましたので、トレード等していただける方は幕張でお待ちしております。
それではまた、ヒュージな世界で。
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