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【ヒュージ・リーダーズ】20231101発行のレベル分けと禁止改訂について


はじめに

本日、ヒュージ・リーダーズにデッキパワーレベル分けが導入された。

今回は、このパワーレベルについて意見を述べていきたい。

なお、事前に述べておくが、私はヒュージ・リーダーズ委員会に向けてレベル分けの必要性と、その基準を提案したことがある。

それが聞き入れられたと言うつもりはない(事実として、私の提案した基準とは大きく異なる)がこの記事は発表前からレベル分けを推進していた者の意見であることは十分留意されたい。


全体の感想

「フレンドリー」と「コロッサル」を分ける基準についてはおおむね妥当であるが、もう1段階のレベル分けを望んでいる。

以下、詳細な解説に入る。

コロッサル・リストについて

このリストの内訳はほぼ「監視カードリスト+マナ加速土地」という形であり、納得のいく内容と思えた。

特に、従来監視リスト入りしていた《Mishra's Workshop》に加えて

  • 《古えの墳墓》

  • 《宝石の洞窟》

  • 《裏切り者の都》

  • 《睡蓮の原野》

の4種を規制したことは大きい。

特に《古えの墳墓》《宝石の洞窟》は入れない選択肢がほぼないカードであり、同時にフォーマットの参入障壁にもなっていた。

これはシングル価格もだが、需要が高い土地であるため余らせていないという問題もある。

私の経験として、ヒュージ・リーダーズをやらない理由としてよく聞かれたのは「EDHのデッキから土地を抜いてくるのがめんどくさい」である。

この点を解消しやすくなった点において、コロッサル・リストの存在は大きい。

私も《古えの墳墓》を8枚しか所持しておらず組めるデッキの数が少なくて困っていたのて大変助かる次第だ。

その他のカードについても「即座にゲームを終わらせるパワーカードを規制し、重くて派手なカードが飛び交うカジュアルフォーマットとしての側面を強調する」意図と受け取った。

これもヒュージの魅力を伝える手段としてふさわしいと思われる。

以上の点から、コロッサル・リストの導入と内容については満足のいくものである。

もちろん「〇〇は規制しないんですか?」については言おうと思えば言えるが、あまり意味を感じていないので、まずはこの環境を味わいたい所存である。

コロッサルの基準について

一方で、コロッサルの基準については非常に思うところがある。

パワーレベル:コロッサルは、非常に強力なカードが飛び交い、時には膠着した場と虚無を味わうこともある、競技的なプレイを意識したパワーレベルです。

私は「競技的なプレイを意識したパワーレベルです。」という点に問題があり、コロッサルレベルの上に競技的なプレイを意識したパワーレベルを設けるべきであると考える。


これまで多くのプレイヤーがヒュージ・リーダーズの記事を書いてきたが、そのほとんどは現行の基準ではコロッサルレベルに分類される。

探してみたが世界一ヒュージ・リーダーズの記事を書いている私でもフレンドリーレベルの記事はひとつしかない。

長く手広くやってるとこういう時助かる。継続は力なり。

閑話休題。

体感では、記事を書いていないプレイヤーであっても、多くがコロッサル・リスト入りしたカードを使用してデッキを組んでいたはずだ。

では、今のデッキをそのまま使い続けることは「競技的なプレイ」なのだろうか?

私はそうは思えない。

コロッサル・リストの多くはヒュージ・リーダーズの花形であり、これらのカードを使い使われることもこのフォーマットのゲーム体験を作ってきたはずだ。

確かに強力なカードたちであることに異論はないが、コロッサル・リストのカードを「競技的なプレイ」と結びつけることには反対である。

これらのカードを使用することはヒュージの標準的なプレイの範疇であってほしく、その上で「高速ゲームエンドの発生しにくい」フレンドリーレベルがある、という形がよいと考える。

そして、競技的なプレイを前提とするレベルをコロッサルの上に設けることを提案する。

過去にBIG MAGIC秋葉原で開催された交流会では統率者のレベル分けと同じく1〜10の10段階でマッチングを行ったが、レベル10を宣言したデッキは一線を画する強さを有していた。

また、晴れる屋成田店で行われた大会の決勝戦でも他のデッキとは明確なデッキパワーの差を感じたことがある。

そういったデッキはこれまでも「cヒュージリーダーズ」「ヒュージ2.0」などと呼称されてきたかと思うが、私の思う「競技的なプレイを意識したパワーレベル」とはここになる。

明確な基準を示すのが難しく、個人の感覚に委ねられるかと思うが、いわゆる「cEDH」もバズワードである以上、「競技的なプレイを意識したパワーレベル」を別立てで設けることは可能なのではないか。

おわりに

長くなったが、私の意見は以上である。

非常に素晴らしい試みであると思うし、委員会は私達の声に耳を傾けることを繰り返し表明している。

今回のレベルの導入がさらなるヒュージ・リーダーズの発展につながることを祈って、結びとしたい。


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