【ヒュージ・リーダーズ】スルトチェイン【フレンドリー】
はじめに
チェイン欲が満たしたい。
人は誰もそんな瞬間があります。
それもなるべく変なチェインがやりたい。
そんな瞬間があります。
なおかつ、5マナ以上のカードしか入れられないはずのヒュージ・リーダーズでめちゃくちゃな枚数の呪文を唱えたい。
そんな瞬間も、もちろんあります。
そういうわけで、本日はスルトチェインです。
スルトチェインとは
《Surtr, Fiery Jötun》は、『Assassin's Creed』のスターターキットにのみ収録されているカードです。
「歴史的な呪文(アーティファクトか伝説か英雄譚)を唱える」という非常にゆるい条件でダメージを飛ばせるのが非常に魅力的ですね。
3点は巨獣の跋扈するヒュージ・リーダーズでは一見頼りないですが、歴史的な呪文の多くはパーマネントであり、大量展開のオマケで人を焼けると考えると非常にお得です。
加えて、《金粉の水蓮》《エルドレインの玉座》といたマナ加速アーティファクトがそのままダメージソースにもなるため、デッキに大量のマナ加速を無理なく搭載することができます。
そこに親和(アーティファクト)によるコスト軽減を加えて、大量のマナ加速とコスト軽減によってデッキをブン回すのが今回のコンセプトです。
また親和の記事ですがお付き合いください。
それでは、今回のデッキを見てみましょう。
デッキ
デッキの動き
このデッキの中身は極めて乱暴に言えば「マナを増やす」「呪文を増やす」「軽い」の3種類が大半を占めます。
デッキの動きとしては
マナを増やすカードを唱える
呪文を増やすカードを唱える
軽いカードを唱える
の順番でプレイしていけば自然に繋がるでしょう。
マナ・呪文・軽いの頭文字から「スルトはマジか」の語呂合わせで覚えれば間違えません。
では、それぞれの役割ごとに注目のカードを見ていきましょう。
マナを増やす
まずは皆様御存知《Stone Calendar》です。
「自分の唱える呪文のコストを1減らす」という、ヒュージ・リーダーズを象徴するクリーチャー《急嵐のトリクス》から手足をもいで瞬速と打ち消し耐性を削ったアーティファクトです。
もうちょっと残しておいてくれ。
トリクスとの違いとしては4マナ以下の呪文も軽減でき、親和持ちは2マナ軽くなる点が挙げられます。
マナ・アーティファクトとして見ても1ターンに5枚以上の呪文を唱える場合は《エルドレインの玉座》を凌駕する性能を発揮するため、このデッキでは有効活用できるでしょう。
追加で1マナ払うとおまけが色々つく《不滅の太陽》もあるので、今回は両方採用しています。
15年間のカードパワーの上昇を感じる…………。
ヒュージの赤単でお馴染みの1枚。
歴史的な呪文なので、スルトがいる時に唱えていずれかの対戦相手に3点飛ばすと3マナ出ます。
攻撃できない状況でも6〜9マナは捻出してくれることが多く、チェイン継続にとても便利です。
赤の強力なマナクリーチャーです。
召喚酔いに影響されるものの爆発力は極めて高く、《金属製の巨像》《エデンの剣、エクスカリバー》が絡むととんでもない量のマナを出してくれます。
イケると思ったら《溶鉄鋼のドラゴン》でライフを払えるだけ払うという最終手段もあります。
アーティファクト・クリーチャー全てのコストを軽減してくれます。
元から親和(アーティファクト)を持っているクリーチャーは二重にコスト軽減できるため、多少無理をしてでも出すと後続をほぼフリースペルにしてくれて助かります。
マナと手札の双方を供給してくれます。
先置きがし辛いものの、チェイン中に使えばブロッカーを大量展開できているはずですし、スルトの火力で盤面を掃除しておいて維持する手もあります。
最悪負けなければ奪われてもセーフという考えもあります。
即座にマナを使えない代わりに、宝物としてマナを出すので親和に貢献してくれます。
それだけなら《鉄面提督の報奨》のほうが強いですが、5マナなのとカードを増やしたい時は衝動的ドローにもできるのが便利です。
カードを増やす
このデッキ最強のドローエンジンです。
歴史的な呪文すべてに3ドローを追加するようなものであり、デッキを全て追放することも現実的に可能です。
そのターン内に勝たなければいけませんが、デッキ全部めくってれば大抵なんとかなります。
ずっと何かに使ってみたかったので就職先が見つかってうれしい。
スルトの与えるダメージを倍にできます。
つまり、唱える呪文の数を倍にしているのと同じですね。
1発で6点も飛ばしていれば全員を焼ききるのもかなり容易であり、スルトチェインのもうひとつのメインエンジンといえるでしょう。
アーティファクト・クリーチャーにドローをつけてくれる、親和のお供。
強制ドローなのでうっかりすると死にます。
常に注意しましょう。
スルトの火力や《マイトストーンとウィークストーン》で始末して7枚ドローできます。
使い勝手はなかなかピーキーですが、山サイクリングにより《地形形成装置》のマナ加速に貢献するという仕事があるため採用しています。
親和持ちを餌に現出して2マナ3ドローになってくれます。
出せば他のクリーチャーは全て1〜2マナで出せるようになるので、マナがちょっと足りない場合に重宝します。
続唱で呪文を2回唱えられる歴史的なカードです。
これが《乗り込み部隊》《オーロラのフェニックス》より強いデッキがあるとは思わなかった……。
《創意エンジン》のほうがパワーは高いのですが、1マナ軽いのと《エルドレインの玉座》で唱えられる点を高く評価してこちらにしています。
高パワーヒュージを嗜む皆様にはお馴染みのやつ。
チェイン中に全体除去をめくられると怖いので、序盤に適当に撃つことも多いです。
マナ加速2枚がめくれてもそれなりに強いのでやっぱりカードパワーがおかしい。
無色のクリーチャーを0マナでサーチできます。
サーチ先は手札に合わせて《金属製の巨像》《マイコシンスのゴーレム》《カノプテック・スパイダー》あたりを。
《噴火するヌルカイト、ヘリガスト》のドローと誘発タイミングが同じなので、ヘリガストの能力を先に解決すれば手札を4枚にできます。
軽いカード
コスト軽減条件がゆるすぎてだいたい0マナで唱えられます。
0マナの稲妻としても強いですが、スルトを5/5警戒トランプルにして殴るルートも強いです。
これは田中だけの剣じゃない。
気がついたら0マナになっているイカした巨像。
ヒュージといえども10/10はデカいのでマナファクトを置いたあと適当に投げて盤面に圧をかけるのも悪くありません。
チェイン中に続唱でめくれた《勇者の季節》は4枚の衝動的ドローに変換するのがセオリーですが、宝物2つを生け贄に捧げて《金属製の巨像》を回収するパターンは頭に入れておきましょう。
《マナ噴出》などで得た大量マナの余りを試作で消化してくれるいぶし銀の1枚。
スルトの飛ばす3点と試作で出して殴って与える3点は等価なので、とりあえず出して殴る想定でキープ基準にしてもいいです。
《マイコシンスのゴーレム》で0マナ6/4速攻として出しても強いし、なんか妙に愛着湧くんだよな……。
おわりに
以上、赤単としてはかなり異色なチェイン系のデッキ紹介でした。
一人回しの楽しさはエイドリアンに匹敵するので皆さんもぜひ組んで回してみてほしい…………のですが、日本語版が存在しないカードがデッキ内に3枚もあるのでちょっと大変かもしれません。
今回は私のチェイン欲のために構築の難しいデッキを紹介しましたが、次はもう少し簡単に組めるデッキをご紹介したいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。
それではまた、ヒュージな世界で。