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【旧枠モダン】緑黒犠牲ミッドレンジ【第16回GP旧枠モダン使用デッキ】
はじめに
第16回GP旧枠モダンに参加してきました。
【#MTG #MTG_BMA 】
— BIGMAGIC秋葉原店 (@bigmagicakb) November 2, 2024
本日開催の旧枠モダンBM杯優勝は「黒緑ビートダウン」でした!おめでとうございます!! pic.twitter.com/A5aFBJM7Pa
ついでに一週間前の大会でも勝ってきました。
そういうわけで、現環境で最強のデッキを志向した結果としての緑黒犠牲ミッドレンジの解説です。
デッキ
構築思想
メインボード
旧枠モダンの環境を定義するカードが《ミシュラの工廠》であることに疑いの余地はありません。
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旧枠モダンで真面目にデッキを組む場合、どのようにして《ミシュラの工廠》に対処するかを考える必要があります。
言い換えれば「インスタントタイミングで2/2のアタッカーと3/3のブロッカーが出てくる状況で戦う手段がある」ことが勝つデッキの最低条件です。
![](https://assets.st-note.com/img/1731244965-ch2VybnrXRoNaGOMC3LpkU6I.jpg?width=1200)
緑は《獣群の呼び声》《怨恨》《樹上の村》とパワー3以上を立てながらゲームを進める力が強く、これらのカードを使う側に回りたいと考えていました。
これらを採用できるデッキの第一候補がステロイドになりますが、私はアグロに《極楽鳥》が入っているのがとても嫌いなのでミッドレンジのデッキを組むことにしました。
私が旧枠モダン最強のミッドレンジに求めるのは
ミシュラランドを8枚採用できる
コントロールにカード枚数で負けない
アグロに対して自分のレンジまで耐えられる
ゲームを決める強力なムーブを有する
です。贅沢。
これらを満たす構成を考えた結果、《犠牲》とサイクリング持ちクリーチャー8枚体制が最適であるという結論に至りました。
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《クローサの大牙獣》《よじれた嫌悪者》はマナ基盤を安定させつつ大型クリーチャーでもある、役割の狭いカードの多い旧枠モダンの中にあって現代マジック的な多機能性を持つカードです。
《クローサの大牙獣》は手札を増やせる3マナインスタントとして見ても優秀であり、マナの伸ばし合いとカード枚数勝負の双方で役立ちます。
![](https://assets.st-note.com/img/1731324386-szEUdpAP5B3oKMmHRreuaJhI.png)
《犠牲》はこれらのサイクリングしたクリーチャー2体を盤面に展開でき、3〜4ターン目にゲームを決める上振れムーブをも可能にします。
![](https://assets.st-note.com/img/1731326121-G4bYrtEHpXoevU6zjkamw8iM.png)
加えて、《犠牲》は《ラノワールのエルフ》に「生け贄に捧げられる」という仕事を与えました。
従来は初手でのみ強いカードで、《怨恨》の有無によってあまりに強さがブレるためなるべくなら採用したくなかったのですが、最低限有用な使い方が増えたことにより評価がいくらか上昇。
2T《獣群の呼び声》という第二の上振れムーブを採用することを肯定できました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731329554-FbEAaH3gKTtYhQpUM8xO7ief.png)
《根の壁》はアグロに時間を稼ぎつつ、遅いデッキ相手でも相手ターン中にサイクリング用のマナを出せるため腐りにくいマナ・クリーチャーです。
土地サイクリング8枚とマナクリ8枚体制によりデッキ内の2/3はマナソース相当となり、土地枚数を24枚で抑えながら土地破壊デッキを含むマナスクリューを可能な限り防ぎました。
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上記のムーブにより自分都合の動きは十分に用意できたと考え、最低限の除去と《激情の共感者》のシルバーバレットで対応力を高めてメインボードは完成しました。
サイドボード
![](https://assets.st-note.com/img/1731330316-6fB9E0zUQmd3KPWMHDZwva2V.png)
《正義の命令》は後引きしてもいい《防御の光網》です。
従来より《クローサの大牙獣》を採用するデッキではサイドボードから1色をタッチする選択肢を有していました。
《正義の命令》はタッチした基本土地をサーチするターンがどれだけ遅くてもよく、ゲームを傾ける威力を有する理想的な1枚です。
《防御の光網》は上手いプレイヤーにはあまり効かないこともあったため、採用していた4枚を《平地》1《正義の命令》3に差し替えることにしました。
メインボードにフェッチを1枚取る程度の歪みで得られる対価としてはかなり破格でしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1731331551-G41azcO3reXCEqBHWvmp20LS.png)
《ネビニラルの円盤》はアグロとカーミックを強く睨んで3枚採用。
こちらも盤面を広げるデッキですが、自分ごと吹き飛ばしてもなおリターンの大きい相手にしか入れないので問題は感じませんでした。
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《隆盛なるエヴィンカー》も役割は同様です。
こちらは《犠牲》で戻せるのがえらい。
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相手の《ネビニラルの円盤》が厳しいので《帰化》をサイドボードに取りました。
3枚採用はバーンの《罠の橋》を絶対に割るという気持ちの表れです。
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バーンは許さん!!!
《スパイクの飼育係》でない理由は《起源》で回収する時に緑マナで困る可能性があるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1731332853-4Mkc0zt9LgCyj1fqaWoJZhmO.png)
墓地利用系のデッキに対応するために採用。
カーミックボンバー相手には入れる必要がないのでその他のリアニメイトの相手や、同型での《怨恨》の追放を考えていました。
公式カードギャラリーに日本語版の画像がなくて非常に悲しいです。
GP戦績
3-2の10位で予選落ちでした。
負けた試合は土地事故と超相性不利マッチなのでやむなし。
勝った試合は全てデッキの強さでゴリ押しました。多少プレイが怪しくても勝てるのですごかった。
その他覚えている限りでは「宣言が丁寧ですね」と言われたので「安心・安全・清潔を心がけております!!」と返してから丁寧が欠けたことに気付くなどのミスをしました。
純粋にバカ。
おわりに
以上、犠牲ミッドレンジの紹介でした。
私はこれが現環境の旧枠モダン最強のデッキの一角だと思っています。
去年から考えていたものを『モダンホライゾン3』の発売により形にできて、ようやく肩の荷が下りた気分です。
旧枠モダンはまだまだ考えがいがあるので、今度はこれより強いデッキを探してみたいと思います。
それではまた、キューモな世界で。