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【ヒュージ・リーダーズ】SDGsAmzu【フレンドリー】


SDGsに貢献しましょう。



SDGsとは

貧困、紛争、気候変動、感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。

持続可能とは、何かをし続けられる、ということです。SDGsは、私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために進むべき道を示した、つまり、ナビのようなものです。
人類はいま、そのナビが示す方向に進めているでしょうか? そして、あなた自身はどうでしょう?

日本ユニセフ協会HPより引用、筆者

地球に生きるものとして、微力ながら私もSDGs関係の活動に参加することがあります。

そこで、この度は啓蒙のための一施策として、ヒュージ・リーダーズでもSDGsを実現していきたいと考えました。

ヒュージ・リーダーズとは

簡単に言えば、5マナ以上のカードしか使えない統率者戦です。

加えて統率領域に《荒地》が4枚あり、土地のセットが保証されているのも大きな特徴です。

詳細なルールは以下を参照ください。

「5マナ以上のカードしか使えない」という制約のなかにも多様な戦略と戦術が存在し、研究しがいのあるフォーマットです。


さて、上述の通り、ヒュージ・リーダーズは統率領域に《荒地》が4枚あり、戦場を離れても統率領域に戻せるのでかなり持続可能な開発ができます。

《開発》も使用可能

しかし、さらにSDGsの理念を体現した統率者がヒュージ・リーダーズには存在します。

《Amzu, Swarm's Hunger》をご紹介しましょう。

《Amzu, Swarm's Hunger》とは

日本語版は存在しません

『Ravnica: Cluedo Edition』に封入されたブースターに収録されている伝説のクリーチャーです。

公式には日本語訳が存在しませんが、日本語の読みがアムズであることと設定は伝説の紹介記事で語られており、リリースノートにはテキストの日本語訳も存在しています。

飛行、威迫
あなたがコントロールしていてこれでないすべての昆虫は威迫を持つ。
あなたの墓地から1枚以上のカードが離れるたび、あなたは黒緑の1/1の昆虫・クリーチャー・トー
クン1体を生成し、その後それの上に、それらのカードのマナ総量の最大値に等しい個数の+1/+1
カウンターを置く。
これは毎ターン1回しか行えない。

『カルロフ邸殺人事件』リリースノートより引用、強調筆者

注目すべきはやはり「墓地から1枚以上のカードが離れるたび」という誘発条件。

ヒュージ・リーダーズを嗜む皆さんには《厳格な者、コンラッド卿》の能力でお馴染みですね。

《生ける屍》で凄まじいダメージを飛ばしてくる

クリーチャー・カード限定ですらそれなりに誘発の機会があるものが、全てのカードタイプで誘発する強さはおわかりでしょう。

今回はこれを活かして、各種リソースを持続可能な形で利用しながら昆虫を展開していくSDGsデッキをお見せしたいと思います。

デッキ

持続可能なカード紹介


墓地に置かれたとき、誘発型能力でライブラリーに戻るカードたちです。

切削された時はもちろんのこと、《地底の死体安置所》の諜報やクリンナップ・ステップのディスカードでも誘発するため、0マナで昆虫を展開することが可能です。

なお、置換効果により墓地に置かれるイベントを置換したカードが墓地以外の領域に移動する場合、アムズの能力は誘発しません。

《荒廃鋼の巨像》で13/13の昆虫を出すことはできないので注意しましょう。


アムズで出した昆虫が死ぬと次の昆虫のタネを用意してくれる、持続可能なクリーチャーです。

墓地から土地を置いた時に出る昆虫は1/1ですが、能力で接死を付与できる上、死亡した時に上記のクリーチャーたちを切削できると大きなアドバンテージになります。


《歩哨竜、ミーリム》でお馴染みの1枚ですが、このデッキでは墓地からインスタントタイミングで回収できる15マナのカードとして活用します。

追加で土地を生け贄に捧げる必要がありますが、ヒュージ・リーダーズでは拠点の《荒地》があるので土地が枯渇することは絶対にありません。

まさに持続可能。

そして、土地を墓地に送るということは…………


ヒュージのソルリン、《溺墓の寺院》の出番です。

単体でも昆虫を生成できますが、《アースクウェイク・ドラゴン》と組んでこそ真価を発揮します。

「マナ加速用カードは後半弱い」というのは統率者戦全般で発生する問題ですが、このデッキではコンボパーツを構成することで問題を克服しました。

《荒地》と異なり、インスタントタイミングで土地のセット権を使用せずに置ける土地なのでよりSDGsな動きができます。


どちらも単体で墓地からクリーチャー・カードを別の領域へ移動させられる強力なカードですが、この2枚が揃ってしまった時の動きは無法の一言に尽きます。

全体除去も《変化の狂信者》でアムズを釣れば事実上無効化できてしまうのが本当に強い。


『Ravnica: Cluedo Edition』の同期。

能力は単独でも昆虫を生成できますが、クリーチャーと土地の両方を手札に加えることができるため、上述の《ヴォルラスの要塞》+《変化の狂信者》コンボを探すことができます。

加えて手札を2枚増やせるため、《アースクウェイク・ドラゴン》のような墓地にいてほしいカードをディスカードする助けにもなります。


またも12マナであることを買われて採用。

このカードの画像再利用する日が来るとは思ってなかったので、そういう点で持続可能です。

ゲーム内の話をしろ。

死亡したときの誘発型能力は《一なる否命》自身を対象に取れるため、他にスピリットがいなくても墓地から追放できます。


《死滅都市》

5マナ0/1防衛という『ザ・ダーク』当時でも正気を疑われるスタッツですが、30年の時を経てなおヒュージ・リーダーズでは現役です。

インスタントタイミングかつ0マナで何度でも墓地のカードを追放できる大変貴重なカードであり、対抗馬の《Eater of the Dead》より持続可能なので採用されました。

『ザ・ダーク』同士で何を争っているんだ……。

なお、収録セットの舞台が舞台なので、カード名がSDGsの目標11に真正面から反しているのは気にしないでください。

アムズもラヴニカの秩序を乱す側なんですけど…………。


おわりに

以上、持続可能なデッキの紹介でした。

私はこの記事を書く過程で非常に真面目にSDGsについて勉強できたので大変よかったです。

よろしければ皆さんもぜひご覧ください。

なお、記事執筆時点での最新セット『霊気走破』でもこのデッキを強化するカードが登場しており、持続可能な点を抜きにしても目が離せません。

特に《大地鳴らし》はこのデッキでは限りなく《Necropolis》の上位互換に近いので、目標11に対して後ろめたい気持ちを抱かなくてもよくなる点で画期的です。

それはそれとして環境にはよくなさそう

『霊気走破』はプレイヤーズコンベンション千葉2025で使用可能なので、Commander Zoneでヒュージ・リーダーズを遊ばれる皆様は《大地鳴らし》を採用しましょう。 

私も参戦予定なので、同卓した際はよろしくお願いします。

それではまた、持続可能な世界で。

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