【ヒュージ・リーダーズ】20241201禁止改訂について
はじめに
本日、ヒュージ・リーダーズの禁止制限告知が発表となり、コロッサル・リストの追加および削除が告知された。
今回も改訂について意見を書いていく。
過去の禁止改訂に関する記事は以下のマガジンからお読みいただきたい。
全体の雑感
解除については妥当である。追加についてはおおむね妥当であるが、一部解除してよいものもある。
《三度呼ばれ、アルタナク》について
このカードが最低でもコロッサル・リスト入りするべきであるという見解は、レビュー記事の段階で既に述べており、委員会の見解と一致する。
上記記事内では委員会の声明内にもあった《豆の木のワーム》の禁止についても触れており、私は現在でも《豆の木のワーム》を禁止すべきであるという立場を取っている。
私が《豆の木のワーム》禁止を推すのは、《宝石の洞窟》を絡めた2ターン目5マナ到達を問題視する部分が大きい。
もちろんそれ自体は全色で可能なことではあるが、緑は《豆の木のワーム》により上振れることがままあり、さらに2マナでマナを伸ばす手段が増えることはコロッサルにおいても不健全と考えている。
とはいえ、一人回しで検証した限りでは2ターン目5マナは特化した構築で3%、そうでなければ1%程度でしか発生しない(それぞれ初手キープ練習150回ほどの結果なので十分な検証ではない)。
これを「重大な影響を及ぼさない」と捉えている委員会の視点も、妥当なものであるといえるだろう。
可能であれば、委員会側の検証が計算によるものか実証によるものか、試行回数はいくらかなどを伺いたいところである。
《睡蓮の原野》関係について
《睡蓮の原野》解禁について
一年間に亘り求めていたものであり、過去記事に理由を述べている通りである。
新たに述べるべきことはなく、ただこの決定を歓迎するのみである。
なお、声明文には「《水蓮の谷間》などと違いプレイヤーが安心して利用できる」と、土地破壊や《演劇の舞台》への耐性も《睡蓮の原野》の長所として挙げられていた。
これは《睡蓮の原野》はタップインである点をあまりに軽く見た認識であり、実際はタップインのデメリットとトレードオフというのが正しいだろう。
《水蓮の谷間》《焦土》は《溺墓の寺院》を生け贄にして戻すマナ加速コンボを持っており、後から引いた際の強さでもこれら2枚が勝る。
これら3枚のリスクに対するリターンの大きさは妥当な範囲であろう。
《不連続性》《覆滅 // 複製》の追加について
《不連続性》のコロッサル・リスト追加については妥当であるが、《覆滅 // 複製》については解禁しても問題ないと考える。
《睡蓮の原野》+《不連続性》は青単色でのみ行える2マナ加速コンボであり、《不連続性》が単体でも十分な性能を持っている点から、《睡蓮の原野》を問題視するならば規制は納得がいく。
このことは既に前回の禁止改訂で述べた。
一方、《覆滅 // 複製》は緑青の2色を必要とする。
緑が絡む時点で3ターン目に土地の枚数を4枚にするのは容易であり、《邪神の寺院》《焦土》による4ターン目6マナの捻出は《睡蓮の原野》+《不連続性》よりも遥かに起こりやすい。
この状態で、あえてタップインの《睡蓮の原野》を採用してまで揃いづらいマナ加速を狙う理由がまずないことは明らかだ。
《覆滅 // 複製》は《不連続性》まであって《睡蓮の原野》とのコンボを検討するカードであり、《不連続性》なしでコンボを狙う理由は存在しない。
「特定カードと組み合わせることでマナ加速が可能である」として、あまりに揃いづらい組み合わせを殊更に問題する必要はないだろう。
マナ加速だけであれば《トロウケアの敷石》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》《Lake of the Dead》が揃えば3ターン目に6マナを生み出すことができる。
さりとて、これを問題視する必要のないことは理解いただけるであろう。
「長すぎる禁止カードリスト」を避けるためにも、《覆滅 // 複製》は解除すべきである。
おわりに
意見表明は以上である。
今回の改訂は満足のいくものであり、プレイヤーの声を聞きながら健全なフォーマットの運営に尽力している委員会にはいま一度感謝を述べたい。
また、我々プレイヤーも、委員会のために積極的な情報発信を行うべきである。
改訂に際してはプレイヤーの声をより早く届けるべきであり、改訂後に議論するだけでなく、平時より様々な情報を発信していく必要があるだろう。
特に、コロッサル環境の情報不足は委員会も苦心していることが今回の声明で明らかにされているところである。
コロッサルについての情報ほ私も常に飢えているところであり、差し当たりデッキを4つ用意して一人で対戦できる環境を整えてはいるものの、考察には常に不安が残る。
私も持っているデッキをいくつか記事化していきたいと考えているが、コロッサルプレイヤー諸氏の研究結果にも期待したい。
それてはまた、ヒュージな世界で。