変化への感度

怒ってます。怒ってる、というより呆れてる。noteに書いてしまうくらい呆れてます。

さっきまで市の図書館の自習室で勉強してました。電子書籍使って本読んで、それを読書レビューの様な形でまとめてました。ただそれだけなのに、見ず知らずのお爺さんに呼び出されて最近の若者は〜〜と10分近く説教されました。

その説教内容をただ書くだけでは面白くないので、お爺さんの主張を書いた後、なぜその主張が生まれるのかをせっかくなんで講義で学んだ経済学のイノベーション論的視点から解説してみます。そしてこれからの社会を生きてくのに欠かせない能力も書いてみようと思います。

インプットだけじゃなくアウトプットもしていかないとね!


お爺さんの主張
ここは勉強する場所。電子機器は必要ない


イノベーションについていけるのか。

少し遠回りになりますが。。皆さんイノベーションという言葉はご存知ですか?

1900年代初頭、オーストリアの経済学者シュンペーターによって初めて定義された言葉です。彼の定義によると、イノベーションとは、"経済活動の中で生産手段や資源、労働力などをそれまでとは異なる仕方で新結合すること"
そしてそれは
・新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
・新しい生産方法の導入
・産業の新しい組織の創出
・新しい販売市場の創出
・新しい買いつけ先の開拓
の5つのタイプに分類されます。

イノベーションの簡単な例としては、スシローやくら寿司等に代表される回転寿司。

昔お寿司はご存知の様に職人の手によって1つ1つ握られていました。しかしベルトコンベアを始めとする機械との結合により、新しい生産方法が生まれました。これがイノベーションです。安価での生産が可能になった為、国民が求めやすくなり(新しい販売市場の創出)、回転寿司という業態が寿司産業の中で生まれました。(産業の新しい組織の創出)

回転寿司以外にもイノベーションの例は至る所にあります。格安航空(LCC)やスマートフォン、電球、自動車、鉄道、ネジとネジ回しの発明も立派なイノベーションです。

さてここで問題なのが、近年そのイノベーションが起きるスピードが速すぎること。毎日毎日至る所でイノベーションが起きています。そしてそれは変化に敏感な僕ら若い世代はなんとかついていけるのですが、今まで培ってきた経験やそれに伴う固定観念のせいでお年を召された方は変化に付いて行くのが難しい。そして変化に付いていけなかったのが先程のお爺さんなんでしょう。

僕が使っていた電子書籍もまた、新しいイノベーションの成果です。従来の本、ノート、本屋、タブレットを一体にした新しい結合の形です。お爺さんはそのイノベーションが起きたと言う事実についていけなかった。その結果として説教をした。これがお爺さんの主張が生まれた1つの原因でしょう。

以上が変化に追いつけなかった方の一例です。

しかし、このイノベーションによる変化に追いつけない、という問題は実はかなり深刻な問題と言えます。

例えばLCCの誕生。その事実にいち早く気づき、対応していればここまで既存の航空会社が低迷する事はなかった。海外の例になりますが、ビルゲイツがスマートフォンの誕生を軽視していなければ今スマートフォン産業の覇権を握っていたのはアップルではなく、マイクロソフトだったでしょう。

身近な例としては、これから銀行に就職したいと言う人はイノベーションに対する感度が低いと言えます。

イノベーションが起こる事自体は全くもって悪いことではありません。しかし、イノベーションはある産業を完全に破壊してしまう力を持ちます。なので変化に気づく能力が無ければ大変な事になってしまう。

人を指導する立場にいる人が変化に対応していなければ、既に落ち目の産業を勧めてしまうかもしれない。組織を導く立場にいる人がイノベーションの発生に気がついていなければ、その組織全体が潰れてしまう可能性もある。

今現在ほとんどの企業がイノベーションを起こそうと躍起になっています。21世紀はイノベーションの時代と言っても過言でないでしょう。そんな時代を生き抜く為には変化への感度を高める必要があります。何がどう変わったのか。何が産まれたのか。何が無くなっていきそうなのか。普通に生きていても、これからレンタルDVD屋さんで一生働いていく!印刷業界でずっと働きたい!という考えの人はいないでしょう。しかしここまではっきりと衰退が目に見える業界は少ない。変化への感度高め、何が生き残るのか。どの学問を学ぶのが良いのか、それを見極める力が何よりも必要だと僕は考えます。

長くなりましたが、最後は進化論でお馴染みのチャールズダーウィンの言葉で締めようと思います。

『最も強い種や最も賢い種ではなく、最も変化に強い種が生き残る』

変化への感度、高めていきましょう!

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#エッセイ





3月から世界一周する予定の大学生。 旅の事、思った事、色々書いていければ良いなと思ってます