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今年 注目しておきたい女性アイドル2020

みなさん、明けましておめでとうございます!
2020年もアイドル業界にとって明るく楽しくいい年になりますように……!

さて、この年末年始、筆者はアイドル楽曲大賞2019&New Year Premium Party 2020(両日)に行ってまいりました。

アイドル楽曲大賞とは、1年間に発表されたアイドルソングの中から、アイドルファンの投票により支持を集めたものをランキング形式で発表するイベント。
今年の結果はこちらから➡http://www.esrp2.jp/ima/2019/comment/result/songm.html
http://www.esrp2.jp/ima/2019/comment/result/songi.html

New Year Premium Partyとは、お正月に2日かけてお台場で行われるアイドルフェス。通称”冬TIF”。
本家のTIFと比べて、出演するアイドルは少数精鋭な分、1組あたりの持ち時間が長く満足度が高い。
それこそパフォーマンスレベルが高い中堅がたくさんギュッと集まっているので、TIFよりも濃密でお得感はある。
季節感も相まって、「ライブアイドルの紅白歌合戦」的なポジションといっても過言ではない。
New Year Premium Party 2020 ➡http://www.newyearpp.jp/2020/

そして、この2つのイベントは、2019に最も注目されたアイドルと、2020に最も注目されるべきアイドルを知るにはもってこいのチャンス

ということで、本日はこれらのイベントで輝いていたアイドルの中から、ドルオタ歴8年目KSDDの筆者が、独断と偏見でオススメアイドルをご紹介!

1.ukka (うっか)**

2015年に桜エビ~ずの名前で結成。私立恵比寿中学の研究生ユニットという名目で活動を開始。ということはもちろん、ももクロちゃんの事務所の後輩ということになる。

初めてお披露目した場所は、TIF 2015。
TIFから始まるというのは、「アイドル業界全体の宝」って感じがしてなんとも愛くるしい。
ちなみに、=LOVEなんかもTIFデビュー組で、まさにみんなから愛されるグループに成長したと思う。
TIFというのは、アイドルグループの成長をストーリーとして表現するためにはうってつけだ。

そして、2019年11月にukkaに改名する。これは「羽化」という言葉をもじっているらしい。エビ中姉さんの名前を借りなくとも、胸をはってステージに立っていくという表明ともとれる。まさに「羽化」。これからは、妹分としてではなくて、自分たちの力で突き進んでいけるだけの実力と時機が整ったということだ。
(この手法は、けやき坂46→日向坂46の改名にも近いものを感じる。)

その実力とはいかに。

2019年は初の海外遠征や初のツアーを行うなどまさに飛躍の年だった。
しかし、2019年 彼女たちにとって最も大きかったのは、2ndアルバム『octave』のリリースだろう。

これに先駆けてukkaは、2018年の夏から12カ月連続新曲を発表するキャンペーンを行い、毎月 レベルの高い楽曲を連発してきた。

そして、それが今年のアイドル楽曲大賞で爆発することなる。

インディーズ/地方アイドル楽曲部門
1位 『それは月曜日の9時のように』
2位 『キラキラ』
5位 『214』
7位 『ねぇ、ローファー。』
8位 『せつないや』
11位『さいしょのさいしょ』
12位『can't go back summer』

推し箱部門 1位
アルバム部門 1位『octave』

総なめである。まさに2019年最も支持されたアイドルであり、2020年最もおもしろいアイドルであることは間違いない。

今年 ukkaを推さずして、どうするというのだ!

筆者はアイドル楽曲大賞の快進撃をみたほんの数日後、New Year Premium Party 2020でそのパフォーマンスを生でみてきた。

その魅力は、あどけない容姿と高い歌唱力のギャップ。
そして、初見にも伝わってくる「この子たちはカリスマ性ではなく努力でここまで来た」という雰囲気。
でも、そこには抜群の安定感があって、適度に盛り上がりながら、パフォーマンスをゆっくり鑑賞することもできる居心地のよさだ。

まさにライブアイドルシーンの鑑という感じだ。

腹の底から声を出して身体を動かしたいオタクにはややものたりないかもしれないが、楽曲派のオタクにとっては極上の仕上がりである。

これからukkaを推したい人は、MVなどのYoutube映像に寄せられているコメント欄に注目してほしい。

それぞれの楽曲をどのように楽しめばいいのか、温かいukkaファンのみなさんが書き込んでくれているので、とても勉強になる。

2.クマリデパート

2016年3月に結成された、現在4人組のクマリデパート。
コンセプトは『世界のこころのデパート』。
テーマは『完全王道アイドル』。

これだけだと、なかなか強気にして、なかなかにして掴みどころがない。

正直、筆者はクマリデパートのことをグループ名くらいしか知らない状態だった。
しかし、アイドル楽曲大賞とNew Year Premium Partyの両方ともで、一瞬みただけで「おっ」と思った。心を奪われてしまったのである。

これは今までいろんなアイドルグループをみてきた筆者でさえ、なかなか無い経験だった。いつもは楽曲を聴きこんで、SNSや動画サイトをのぞいて、徐々に気になっていくものだ。でも、今回は一目惚れだった。

アイドル楽曲大賞2019の戦績としては、

インディーズ/地方アイドル楽曲部門

6位 『シャダーイクン』
18位 『極LOVE浄土』

推し箱部門 20位

なかなかの好成績である。

筆者は不勉強だったが、確実に2019年多くのアイドルファンに注目されてきた、伸びてるアイドルの筆頭格といえそうだ。

そのカギを握っているのは、その楽曲のおもしろさ。

今回は、6位『シャダーイクン』の魅力をお伝えしたい。

シャダーイクンとは、「シャイン」と「ダーク」を合わせた造語である。

クマリデパートのプロデューサーでもあり暗い楽曲を得意とするサクライケンタ氏と、独特で明るい曲を得意とする玉屋2060%氏が手を組んだ作品なのだ。

ちなみに、2人の楽曲の世界観を知らないという方は、上の名前をポチッと押して、そこに浸ってみてほしい。
両者の2019年度の傑作である。どちらも絶品の出来だ。これを知ることで、またシャダーイクンを鑑賞する楽しみが広がる。

MVをみても、楽曲だけを聴いても、2人のダークとシャインが絶妙なハーモニーを織りなしているのが感じられる。
どこがサクライ氏、どこが玉屋氏の担当した箇所か想像しながら聴いてみるとおもしろい。

そして、シャダーイクンのすごいところは、2019年1月にリリースされた楽曲でありながら、確実に年末の楽曲大賞で6位を抑えているところだ。

やはりこういう投票というのは、早くリリースされた分だけ不利になってしまうものだが、このディスアドバンテージをはねのけてしまうほど、アイドルファンに愛されたレベルの高い楽曲だということがわかる。

そして、最後にひとつ。
クマリデパートのメンバーは、わりとエゴサをしている気がする。
【クマリデパート】という言葉でお褒めのツイートをすると、いいね💛がくるかも笑笑

3.Ange☆Reve(あんじゅれーぶ)**

2014年に結成。
所属は愛乙女☆DOLL、Luce Twinkle Wink☆等を先輩にもつArc Jewel。

アイドルファンにとってはおなじみ、業界で10本の指に入るくらいの一大派閥だ。

デビューはなんと日本青年館。
ももクリ(毎年恒例のももクロのクリスマスライブ)の初回も開催された アイドルの夢の舞台のひとつ。
(ちなみに 思い出の詰まった当時の日本青年館は2015年に解体されてしまった。たくさんの伝説をありがとう、おつかれ日本青年館。)
そこでデビューするとは、なかなかに大きな期待を背負ってきたのだろう。

コンセプトは、Ange=天使 Reve=夢 で、「天使のようなアイドル」。

Arc Jewelは、超王道の、キラキラのアイドルというイメージが強いのだが、Ange☆Reveもその例に漏れない。

いろんなアイドルをみてきて迷走ぎみのアイドルファンは、たまにはAnge☆Reveを見に来てほしい。
「アイドルってこういうことだよなぁ……」ってすごく安心すると思う。

ひとまず上記に貼ったAnge☆Reveの代表曲『イトシラブ』のMVをご覧いただきたい。

もうこれを見ればここまで筆者が述べてきた理由がわかると思う。
抜群のルックス、清楚で透明感あふれる雰囲気、ザ・アイドルである。

そして、この楽曲は、AKB48『重力シンパシー』あたりを彷彿させるような音の使い方で、AKB48ファンを経由してオタクをしている層には どこか懐かしく、「アイドルの神曲ってこうでなくっちゃ」と思わせるような、楽曲面から王道アイドルのイメージを支える役割を担っているといえる。

筆者は、New Year Premium Party 2020 で、初めてしっかりとAnge☆Reveのパフォーマンスを生で拝見した。

「あなたが好きよ」 \オレモー/

 感想としては、沸きとエモさのバランスが絶妙だなと感じた。

そして、衣装のセンスも、曲のセンスも、ダンスレベルも完璧であるのに関わらず、ベテラン感のないあどけなさをもってパッケージ化されているのでいい意味でアーティスト感はなく、「アイドル」なのである。

いわば「確実に75点を叩き出すことに関して100点の実力」がある。

その愛すべき未完成さこそが、Ange☆Reveを王道アイドルたらしめる所以である。

あとは、Ange☆Reveに必要なのは、「見つかること」だ。

2014年に結成で、ライブアイドルシーンではそれなりに中堅のポジションで名前もよく聞く。

でも、デビューしてから一気に売れてスターダムを駆け上がってきた他のグループと比べると、爆発的に売れるためのきっかけは未だつかめていない気はする。(メンバー交代がかなり激しかったのも影響しているだろう。)

ぜひこの記事を読んだことをきっかけにAnge☆Reveを新たに「見つける」人がひとりでも増えてくれたら嬉しい。

4.新井ひとみ

New Year Premium Partyの会場、Zepp Divercity Tokyoが、今までとは全く違う色に染まった。

新井ひとみのステージである。

新井ひとみのステージのコンセプトは1980年代のアイドル。
なんだかタイムスリップした気分になる。

最初の1曲は、中森明菜『少女A』のカバー。
(個人的には、日向坂46の齋藤京子が冠番組でプレゼンしてたのを思い出した)

ファンのことは「親衛隊」と呼び、徹底的にその世界観が作られている。
楽曲も、衣装も、キャラクターもすべて「80年代風」。
きっと当時のアイドルファンはこんな感じだったのだろうな、という感覚を令和で追体験できる。

当時を知っているおじさんにとっては 懐かしさに熱狂するだろうし、今を生きるアイドルファンにとっては逆に新鮮で不思議な感覚だ。

時間は不可逆なものだし、引退したアイドルの曲はライブでは聴けないのが常であるから、現代のアイドルフェスでこういう空間が合間に創り出されるというのは凄く貴重だし有難いことだと思う。おったまげー。


さて、この新井ひとみが何者かというと、普段は東京女子流というアイドルグループに所属する現役メンバーなのだ。

東京女子流といえばTokyo Idol Festival に初回から出演しているほどの息が長い実力派グループ。

2011年には「鼓動の秘密」で、アイドル楽曲大賞も獲得している。

2015年頃からは、脱アイドルをして、アーティスト路線で活動することを発表したことで波紋を呼んだ。
この頃から、かわいい女子流からかっこいい女子流を表現した作品が一層ふえ、イメージの革新をはかってきた。

新井ひとみは、そんな東京女子流の最年少にして副リーダー。
小学生のときから活動を知っているファンにとっては、新井が大人っぽく歌い上げる姿にはひとしおの思いだろう。

そして、今回の80年代風のキャラクターは、彼女のソロデビューであり、別人格という設定らしい。

特技は、スキーをすること(誰か連れてって)
会いたい人は、パーデンネン(明石家さんまさん)

デビュー日は、2019年11月27日とほやほや。
まさに2020年に注目すべきアイドルといったところだ。

もともと新井ひとみの声質が80年代アイドルに合っている、ということで始まったプロジェクトらしい。

歌声が気になる人は、テレホンカード風のミュージックカードから始めてみてはどうだろうか。
avexならではのミュージックカードなら、1100円でお得に新井の曲がきける。

5.アップアップガールズ(2)

2017年2月にアップアップガールズ(仮)の妹分として活動を開始。
メンバー募集の際には、(仮)の増員メンバーなのか、妹分なのか、ライバルなのか、明かされない状態でオーディションが開催された。

2019年にはメンバー3人の脱退と1名の加入を経て、現在は8人体制。

アイドル楽曲大賞2019では、インディーズ/地方アイドル部門に『Be lonely together』が17位でランクイン。つんくさんの曲だ。

♪あ(wow wo)い(wow wo)し(wow wo)て(wow wo)る(wow wo)
この部分が頭から離れない。そんなつんく節の利いた1曲に仕上がっている。

姉貴分であるアップアップガールズ(仮)は、ハロプロエッグ出身だが、ハロー!プロジェクトには所属してはいない。
そして、その妹分であるアップアップガールズ(2)は、姉貴分と同様にハロー!プロジェクトに所属はしていないことになる。

とはいっても、楽曲やダンスパフォーマンスの格好良さはハロー!プロジェクトのグループに勝るとも劣らない。

一般のアイドルフェスにおいて、つんくの楽曲とハロプロ譲りの空気感を楽しめる稀有な存在といえる。


筆者がアップアップガールズ(2)を初めて知ったのは、フジテレビ『この指と~まれ!season 3』(2019)での鍛治島彩ちゃん。

この番組は土田晃之と指原莉乃がMCを務める、いわばTIFのPR番組。

その中の「バラエティで頑張りたいアイドル選手権」という企画で、大阪☆春夏秋冬のEONら名だたるメンバーを抑えて、彼女は優勝した。

そんな彼女の武器は鼻リコーダー。通称「鼻リコ」。
文字どおり鼻でリコーダーを吹くパフォーマンスである。

デビューシングル『二の足Dancing』での楽曲中のパフォーマンスをはじめ、様々な場面で披露し、鍛治島は「元祖鼻リコーダーアイドル」として自身の知名度をあげてきた。

そして、この番組でも、鍛治島は鼻リコーダーを披露し、すべての視聴者に衝撃を与え、地上波の一大バラエティーで爪痕を残すこととなった。

この放送から半年ほど経った、先日のNew Year Premium Party 2020 で、初めて目撃したときには感動すら覚えた。

「鼻リコ」がアプガ(2)を有名にした一端を担っているのは間違いなさそうだ。
「鼻リコ」をひとめ見ようとライブに足を運んだら最後、アップアップガールズ(2)の高いパフォーマンスに魅了されてきっとファンになってしまう。すばらしいシステム。けしからん。


さて、アップアップガールズ(2)は2020年に入ってすぐ、8thシングル『世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん』をリリース済み。

1月28日には、クマリデパートとのコラボシングル『クマニキ』をリリース。
2月1日には『クマニキ』のリリースイベントが池袋タワーレコードパルコ店で予定されている。
ここでは、クマリデパートとアップアップガールズ(2)を同時に無料で見れるチャンス。ご新規さんには絶好のタイミングだ。

2月には、単独ライブツアー『アオハルし・て・る・も・ん』が控えている。

まさにアップアップガールズ(2)にとって、2020年のロケットスタートになる1月と2月。

2020年の年明け、新たに推し始めるとしたら、まさに絶好のグループといえるだろう。

おわりに

今回は、筆者の独断と偏見により、2020年に注目したいアイドルを5つ紹介してきた。
でも、本心はもっともっと多くのグループを紹介したかったところ。

2020年がみなさんにとって、素敵な推しに出会える素敵な年になりますように。
そして、アイドル業界にとっても、ハッピーな年になりますように。

てなわけで最後は新井ひとみちゃんの80年代風にご挨拶。
「このへんでドロンします!それじゃあ、みんな、バイビ~💛」

(記事:まっすー)


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