第18回 地下アイドルというお仕事
今回は、アイドルグループでの行動の大切さについてです。
ソロアイドルは、自分の行動や発言と言うのは、全て自分1人なので、ある意味分かりやすいと言えば分かりやすいです。
しかし、グループとなれば、そういう訳にはいきません。
1人の行動、発言が、他のメンバーに影響を及ぼす可能性もあります。
例えば、「Aちゃんが事務所のルールを破りました。本人に悪気はなく、それがルール違反に当たるとは考えてなかった為、メンバー全員を集めて注意をし、説明をしました」
これは、Aちゃん個人に説明をすれば良いのかと言う所です。
例えば、Bちゃんはそれをルール違反と説明されなくても分かっていたので、グループ全員で注意され、説明された事に対して不満が募りました。
しかし、これは運営側としては、Aちゃん個人を注意し説明をしても、他のメンバーも理解していなかった場合、Bちゃん、Cちゃんが同じ違反を行ってしまった場合、何度も同じ説明を個々に行わなければいけません。
ある意味、これは非常に無駄な時間です。
これを個々にしないと行けないかもしれないというプラス思考ではなく、してはいけない事なので、こういう事例があった時に念の為説明しておく事で、同じ違反を他のメンバーが犯す心配がなくなります。
つまり、Bちゃんとしては、運営側に不満を持つのではなく、Aちゃんに不満を持つべき所です。
しかし、関係性が仲良くなりすぎると、これを運営側に不満を持ってしまい、悪い意味でルールを守れないと言う事に陥ってしまいます。
また、こういった事は日常的に出てくると思います。
なので、自分自身が本当にその発言、行動がマイナス面がないかを考える必要があります。
自由というのは、決められたルールを守るから安全な自由が確保できます。
逆に言えば、ルールがない自由は、無法地帯です。
だから、アイドルグループで活動をする方は、メンバーと仲良くなるなとは言いません。しかし、よきライバルであり、悪い事を悪いと言える関係性を築くのが良いんです。
自分たちがアイドルを目指している理由は、個人個人バラバラかもしれません。しかし、目標は同じなはずです。
そこに向かう為には、他のアイドルを蹴落としてでも上に這い上がって行かないと行けません。
その目標を目指す仲間が、間違った方向に進むなら、引き戻してあげて、一緒に駆け上がっていける、それが理想的なグループメンバーの信頼となり、一丸となったチーム力を発揮できる基本になります。