#IDL
小さなコンポストがひらく「循環」のデザイン
ここ数ヶ月、立て続けにコンポストを扱う機会に恵まれた。それ自体のポテンシャルを実感するとともに、サステナビリティにおけるしくみの大切さについて考えをめぐらせることになったので、ひととおり書き綴ってみたい。
子どもたちへの感嘆と、さらなる可能性と今年はやたらと「コンポスト」づいていた。
コンポストとは、生ごみをはじめ有機物を分解・発酵させて堆肥をつくる取り組みのことだ。近年は扱いやすいプロダクトも
企業にとってのフィールドの意味
価値を探り、生み出すためのフレームワーク前の記事では、これまで僕自身が取り組んできたソシエタルデザインについて、さわりとなる考え方を書いた。
それは社会と企業、生活者とをつなぎ、新たな価値を生むデザインのこと。
リビングラボをはじめ、さまざまな共創の取り組み・しくみが生まれている。
これらのプロジェクトが生まれる前段に、価値探索フェーズがある。
課題や価値の源泉は、所与のテーマや固有の産業だけと
2022年夏の近況と、「ソシエタルデザイン」ことはじめ
ようやく実現した〈ギャザリング〉先日、7月末の暑い日、京都市内でイベントを開催した。
コロナ禍を経て、本当に……3年ぶり?
直近のオフラインのトークイベント開催や登壇がすぐには思い出せないほど久々すぎて、隔世の感が否めない。
会場が隣接していたこともあって、これまで「不要不急」でなかなかお会いできなかった方が、次々と京都オフィスを訪れてくれた。ついにイベントの当日は、ゲストのご訪問で予定が埋まっ
コンポストとローカルとマンジーニと
LFCコンポストをはじめてみました今月8月に始めたこともあり、数十年ぶりに取り組む夏休みの自由研究のごとく、生ごみ回収の様子を毎日記録しています。
LFCコンポストの説明に関しては公式サイトをご覧いただきたいと思いますが、簡単に説明すると、家庭で出る生ごみを回収して、微生物の働きを活用して生ごみを分解・発酵させ堆肥化する取り組みです。コンポストにはLFC以外の製品や方法もあまたありますが、LFCの
プロジェクト遂行の「盲点」とは? ──〈想定外〉に陥らないための思考法
ビジネスの現場であっても、人生と同様に不確かなことばかりである。
本稿では、その不確かさに向き合ってみようと思う。私たちは少なからず、人生のどこかの時点で──それは職場でかもしれないし、プライベートでかもしれないが──、その不確実性に襲われることを避けられないからだ。
考えてみよう。あなたは今、成功が確実視されたプロジェクトに取り組んでいる。調査は済み、このプロジェクトはイケる、などと考えている。
IDLが目指す、「望ましい未来」へのトランジションの為のデザイン
IDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)の辻村です。
2022年が明けて早くも1月が経とうとしています。少し遅れてしまいましたが、今年、IDLが取り組んでいこうとするデザイン実践に関して考えてみました。
IDLではここのところ、「今、ここにある」ことに向き合うデザインから、「今でもなく、ここでもない」未来のことをどうやってデザインし始めるかを考える機会が増えている気が
習慣をデザインする7つのヒント:IDLのR&Dプロジェクト「Mr.Habit」 pt.1
「誰かの行動を変える」ことは、デザイナーにとって、単にイロ、モノ、カタチとして綺麗なものをつくるだけではない、他者や社会との接点をより強く持てる面白さがあると感じています。
3年ほど前、僕が所属するIDL[INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)で実施したR&Dプロジェクト「Mr. Habit」は、「どうすれば持続的かつ自律的な行動(≒習慣)を促すことができるか?」を探る取り組
IDL/R Design Dialogue vol.14「Transition Design for SX ゲスト:岩渕 正樹さん」全文テキスト付
Design Dialogue 第14回目の対話ゲストは、JPモルガン・チェース銀行 デザインストラテジスト、東北大学 特任准教授の岩渕正樹さん。今回のテーマは「トランジションデザイン」です。歴史のリサーチから現在地点を認識し、そこから望ましい未来への道筋を導出する「トランジションデザイン」の理論や方法論について対話しました。
パーソナリティはデザインディレクターの辻村和正です。今回は特別に、ト
[Event/Webinar] 「「望ましい未来」のためのデザイン:歴史から長期的な変化を捉えるトランジションデザイン考」のご案内
IDL Design Directorの辻村です。
2022年2月21日(火)18:00より「「望ましい未来」のためのデザイン:歴史から長期的な変化を捉えるトランジションデザイン考」と題したウェビナー及びインタラクティブセッションを開催します。
みなさんとお話ししたいこと(イベント概要)今回のIDL Design Dialogueは、昨今耳にすることも増えてきたトランジション デザインをテーマ
トランスフォーメーションを阻む3つの壁
巷ではさまざまな“トランスフォーメーション”が言われている。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)から、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)さらにはSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)まで、ちょっと前まで「X」といえば“エクスペリエンス”だったはずなのに。
さておき、日本において、それらトランスフォーメーションの取り組みが遅れていると言われつつも、様々な企業や組織
厄介な「絡まり合い」から「多層システム」へ? Design Dialogue #3 レポート
2021年10月12日、「Design Dialogue」の第3回として、今日発展しつつある視座の一つ「ポスト人間中心デザイン」について、共に考えるためのディスカッションを行いました。本記事では、Design Dialogue #3で行われたプレゼンテーションやディスカッションの内容をダイジェストでお届けします 。
ポスト人間中心デザインの動向
はじめに、IDLデザインディレクターの辻村がポスト