2021年10月の記事一覧
人間中心の意味を見つめ直した一年あまり
※本文章は、2021年10月末日にHCD-Net会員向けニュースレターに寄稿したHCDコラムの転載です。
前回、コラム執筆の機会をいただいてからあっという間に1年あまりが経っていました。その間、海外のデザインカンファレンスやコミュニティイベントにいくつか参加した中で感じたことは、以前にも増して「人間性への回帰」や「従前の価値観からの転換」、そして「多様な文化理解と倫理観」といったテーマが色濃く扱
トランスフォーメーションを阻む3つの壁
巷ではさまざまな“トランスフォーメーション”が言われている。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)から、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)さらにはSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)まで、ちょっと前まで「X」といえば“エクスペリエンス”だったはずなのに。
さておき、日本において、それらトランスフォーメーションの取り組みが遅れていると言われつつも、様々な企業や組織
厄介な「絡まり合い」から「多層システム」へ? Design Dialogue #3 レポート
2021年10月12日、「Design Dialogue」の第3回として、今日発展しつつある視座の一つ「ポスト人間中心デザイン」について、共に考えるためのディスカッションを行いました。本記事では、Design Dialogue #3で行われたプレゼンテーションやディスカッションの内容をダイジェストでお届けします 。
ポスト人間中心デザインの動向
はじめに、IDLデザインディレクターの辻村がポスト
リアルで人と会う価値について考える 「師匠」と対峙して得られる学びとは
コロナ禍により、とにかくリアルな人間同士の接触は避けるべき…といった風潮になって久しい。
「リモートで何でもできるじゃん」
「わずらわしい人付き合いから解放されてサイコー」
と声高にいう人も増え、コロナが収束した後もこのままリモートワークが定着して、働き方・生き方、そして人との会い方そのものが変わっていきそうな気配もある。
一方自分は、リモートのメリットはメリットとして享受しつつも、「人と人