タイに進出する有名企業は?進出先にタイが人気の理由も解説
タイは東南アジアで日系企業の進出が多いと言われていますが、実際にどのくらい、どのような企業がタイに進出しているのでしょうか?
タイに進出している日系企業の数について
外務省の海外進出日系企業拠点数調査によると、2020年における日本企業の東南アジアへの進出数は約15000社、そのうちの3分の1である約5900社がタイへと進出しています。
このグラフの通り、2番目に多いベトナムの2倍以上の企業がタイに進出しているという事になり、東南アジアへの進出にタイが多く選ばれているという事が一目瞭然となっています。
タイに進出している日本企業の業種は製造業、卸、小売業、サービス業の順に多く、上位3業種で全体の80%を占めています。
タイに進出している日系企業の工場はどこにあるか?
2001年に就任したタクシン首相が「タイをアジアのデトロイトにする」と宣言してから積極的に海外の自動車メーカーを誘致し、現在はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、スズキ、いすゞ自動車、日野自動車、三菱自動車など多くの企業が進出しています。
各メーカーはタイ各地で工業団地を設け、一部は以下のように分布されています。
タイでは、工業用地開発(工業団地または奨励されている工業区への立地)が含まれている事業の場合、1~3年の法人所得税免除や減税が恩典として与えられる制度があり、それを活用し製造拠点としてタイに進出、工場を設立する企業も多くなっています。
その為タイに進出している日系企業はバンコクに拠点を置く企業が大半ですが、工業団地については各県に設立されています。
近年は自動車部品の他電子部品も製造が盛んで、特にHDDの生産量は最盛期で全世界のおよそ半数がタイで生産されていました。
タイが日系企業の進出先として人気の理由は
タイが日系企業の進出先として人気の理由の一つに、BOIによる投資恩典制度があります。
BOIは海外からの投資振興のためにタイ政府が設立した機関で、恩典の対象となる業種は製造業を中心にタイの産業発展に貢献する業種ですが、申請することで新しく追加されることもある為幅広い業種が対象となっています。
また、タイは積極的な外国企業の誘致を行った結果、他の東南アジアに比べて海外企業の進出数が多くなったのは冒頭に解説した通りですが、特に日本企業は近年までタイへの投資が一番多く、タイに投資される総額の3分の1が日本からだった期間もあります。
もっと詳しい内容はIDG JAPANのブログ記事よりご確認ください。
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