昼顔(1967)
家柄がよく、夫はハンサムで、高級な服を着て、いい暮らしをしているのに、どこかその結婚生活に満足できない夫人が、夫に秘密で、娼館に足を踏み入れてしまう話。
身分の賎しい馬車の運転手に鞭で打たれる夢を見たり、タクシーで娼館の噂を聞く。
お菓子会社のチビデブの社長、鞭で打たれるのが好きな教授、巨漢の中国人ビジネスマンなどと関係をもつうちに、大きな満足を得て、夫との生活も順調になっていく。
中国人ビジネスマン、ゲイシャクラブの会員カードをもってるけど、実は日本人のつもりかな。左右の手に鈴をもって鳴らしたり、虫をとじこめてあるブーーーーンと羽音のする箱など、見たことのない文化だ。
わかりやすくいうと風俗嬢とその客。
「昼顔」とは彼女の仮の名前。夫のいない昼間だけ娼館にいるからだ。「夕顔」という猫を飼っている逆が出てきて、源氏物語を思い出した。本名じゃない名前を源氏名と言うからね。
殺しの前科をもつ粗暴な若者と出会い、頻繁に通いに来る彼の思いが募り、昼といわず、夜も彼女を束縛しようとして、夫の友人が娼館を訪れたことから、彼女は秘密の仕事をやめてしまう。
若者は彼女がやめるとたちまち、彼女の家を突き止めて彼女を脅迫する。
若者は夫の写真を見て、彼の顔を覚え、帰宅する彼を銃で襲い、車椅子に乗らざるをえない障害を負わせてしまう。夫が事件の前に、車椅子が気になってしまう、という暗示があった。
最後は夫人の夢で終わる。
夢とか、暗示とか、人間の無意識における、ふだんは抑圧されている死や性といったものを描いている。家に飾ってある絵画もどこかシュールなものだった。
DVD欲しいな。また観たい。
前の席ワイン飲んでる女の人がいたけど、おれも賛成。笑 帰りにスパークリングワイン買って帰った。