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【look back】令和のダルマブランド 極東のブランドムービー制作秘話

IDENCE×concon株式会社





ふじも:今回はフミコーンこと髙橋史好さんに来ていただきました!
よろしくお願いします〜〜!!


プロフィール
concon株式会社
髙橋史好(たかはしふみこ):2000年生まれ。concon株式会社代表取締役。阪神タイガースファン。

株式会社IDENCE
板谷勇飛(板谷):2001年生まれ。株式会社IDENCE代表取締役。大のあんこ好き。
加藤陸(かとりく):2000年生まれ。3DCGデザイナー。ものづくりオタク。
駒井喜一(駒井):2002年生まれ。シネマトグラファー・ディレクター。好きなものはRGB印刷方式の有機ELモニター。
澤田大樹(澤田):2000年生まれ。作曲家。ピノは一箱を一気に食べ切らず、2粒ずつ食べる派。
藤井桃子(ふじも):2000年生まれ。マネージャー。チョコレート好き。




令和の全く新しいダルマブランド 極東 -THE FAR EAST-



ふじも:今回はIDENCEが制作した、フミコーンさんプロデュースのダルマブランド「極東 -THE FAR EAST-」のブランドムービーについて話していきたいと思います。
では早速、ダルマブランドの説明をざっくりお願いします!

フミコーン:元々ずっとインバウンド向けに事業をやってまして、concon株式会社を立ち上げる前も、インド向けに17万人くらいのメディアをやっていたりしていたんですよね。
なので、ずっと「日本のものを海外に」というテーマ自体はずらさずにやってきていて、今回ダルマに着目して、インバウンド向けのダルマブランドを新しく作ったという感じです!

ふじも: ありがとうございます!
フミコーンさんといえば、TOKYO LOLLIPOPの可愛いガラスリングのイメージが完成していたので「ダルマ」って聞いたときすぐにはイメージ湧かなかったんですけど、写真を見せていただいてフミコーンさんのプロデュース力にびっくりしました。笑



フミコーン:ありがとうございます!笑
元々ラフォーレ原宿さんでTOKYO LOLLIPOPっていうリングブランドの初売りをさせてもらった時に、空間埋めるのにめちゃくちゃ苦労して。
自己資金だけで会社回してるけど、イベント出店もしっかり黒字にしたかったので、空間設計まで全部自社でやってて。
イベントブースの7坪を小さい指輪で埋めるのとかすごい大変で、風船めちゃくちゃ膨らませたり色々工夫してる中で、ふと「ダルマ置いたらどうかな?」って思ったんです。
なんでダルマを思いついたかっていうと、私の生まれが日本一ダルマを作ってる群馬県高崎市の豊岡町っていう田舎町で、近所ダルマ屋さんだらけなんですよ。
あともちろん縁起がいいので初売りにぴったりじゃんってことで、早速近所のダルマ屋さんにオリジナルダルマを作ってもらって。
店舗にディスプレイとして置いたら、海外のお客様にそれはそれは大反響で。
「ダルマいける!!」ってことでブランドを作っちゃったっていうのがざっくりした背景です。


ガラスリングの初売りでディスプレイされていたオリジナルダルマ


ふじも:なるほど、そもそも最初は売ろうと思って作られたわけじゃなかったんですね……!
ダルマブランド立ち上げの背景は、フミコーンさんのnoteで詳しく書かれていますのでぜひチェックしてみてください。



なぜIDENCEがブランドムービー制作?


ふじも:そして今回、この大注目のダルマブランド「極東」のブランドムービーをIDENCEで作らせていただきました。
どんな経緯でIDENCEにお任せいただくことになったんでしょうか?

フミコーン:元々私と勇飛くんがSFCの同期生で、でも面識はなかったよね。

板谷:そうね。
めっちゃ共通の知り合いいたから存在はずっと知ってて、note読んだ記憶もあるな。

ふじも:そうなんだ。

板谷:まだ全然仕事がなかったタイミングの時にyoutubeをやってて結構登録者ついてきてる人が近くにいるんだなってぼんやり知ってた。
なんか営業チャンスでありそうだなってことで、インスタフォローしたりしてたかな。

フミコーン:なるほど。そういう気持ちもあったんだ。笑

板谷:そう、ちょっと気持ちとしてあった。笑
でもその時は声かけてなくて、存在だけは知ってる、インスタだけは知ってるっていう状態でした。
それからしばらく経って、TOKYO LOLLIPOPやりますっていうnoteを読ませてもらって「いや、すげえな」「何年か前のインド高校生、この数年間でここまで行ってんだ」って純粋に感心したんですよ。



フミコーン:嬉しいな、ありがとう。
それで連絡くれたんだよね。

板谷:そうそう。
もしなんかお会いできるようだったら話しましょうみたいなのを送って、ようやくSFCの鴨池ラウンジで初対面を果たしたんだよね。

フミコーン:あの時すごいたまたま居合わせたんだよね。
全くそのつもりなかったけど、急遽じゃあ会いましょうってなって。

板谷:そう。
懐かしいなー。

フミコーン:私からすると勇飛くんは有名人だったから、会えてすごい嬉しかった。
SFCに入ってsense.とIDENCEを知らない人はいないし。

ふじも:すごい、そんな感じなんだ。

フミコーン:これ好きすぎて何回言うのって感じなんですけど、twitterで「sense.に入っていない人はナンセンスだ」っていうツイートを見つけて、それがめっちゃ面白くて、それからずっと好き。笑

板谷:そんなところから……笑

フミコーン:そうなの。
学生クオリティじゃないものがすごい流れてきてたし、それこそよくバズってたから見てたし。
私はずっと知っててよく見てました。

ふじも:え〜ありがとうございます。

板谷:それでいろんな経緯を聞いて、人間としてめちゃめちゃ面白いなと思って、何か一緒にできたらいいねって話になった。
プラス、うちの状況としても会社としてファンをつけていく必要があるフェーズで、次に飛躍するための何らかがやりたいなって思ってたんですね。
そんな時、数字を持ってらっしゃって、やりたいことのために人を引っ張ってくる力があって、ちゃんと売るためにやってるフミコーンに出会ったので、がっつり関わらせてもらったほうが良さそうだなと。



フミコーンさんは「お風呂に入ってるやつ」がお好き


フミコーン:それで何かおもしろい映像作らない?って話をしてた時に、慶應ボート部のお風呂入ってるやつが大好き!って言ったんですよ。


フミコーンさんの好きなお風呂シーンは1:05あたり



板谷:そう、駒井喜一の作品ね。
じゃあ駒井喜一作品が好きなのかなって他の作品もご覧いただいて。
そうしたらいたく気に入られたんで、じゃあ駒井喜一に監督してもらう形で一緒にやろうっていうのが始まりですかね。

ふじも:あーそうだったんだ。
たしかにフミコーンさんは駒井ちゃんの作風好きそう。

フミコーン:めっちゃ好きですね。

駒井:ありがとうございます。

フミコーン:こちらこそ引き受けてくださってありがとうございます。
今はとにかくインバウンドのお客さんが来る場所に店を構えて、その場で買ってもらうっていうのが私たちのお商売スタイルだったんですけど、これからは海外で売っていくフェーズだなと思って。
なので、海外展開していくにあたって現地のECとかプラットフォームに差し込めるようなかっこいいクリエイティブはどうしても必要で。

板谷:そうだよね。

フミコーン:日本らしさと駒井喜一監督の世界観と、全部合わせたクリエイティブがいいなと。
ダルマのコンセプトがちゃんと伝わる、世界に向けて言葉がなくてもダルマの説明ができるものが必要だってことで、映像を作ってもらいました。
ダルマがあったら急にその場の景気が良くなるっていうストーリーをコミカルに描いてもらってて、やっぱり海外の方もモニターの前で立ち止まって見てくれてます。
評判良くてありがたいです〜!!

IDENCE一同:ありがとうございます!



ブランドコンセプトは「スーパーマリオの無敵モード」


ふじも:では早速、ブランドムービーの詳細について話していきたいと思います。
今回監督は駒井ちゃんにやってもらいました。
企画は駒井先生が好きに作って出して、それがそのまま通ったみたいなイメージがあります。笑

フミコーン:最初企画書とか絵コンテをもらって「すごい!初めて見た」と思って、嬉しくてめっちゃSNSに載せてました。

板谷:駒井喜一はそんなに体裁をきれいに整えるところに興味がないから、すごいラフな資料がめっちゃ載せられてて焦った。笑

フミコーン:えーすごいよかったのに。


ラフすぎる絵コンテの一部


ふじも:かなりのラフ絵コンテをそんなに褒めてくださってありがとうございます……!
絵コンテ出てくるまでに、みんなで何回か企画について話し合いしましたよね。

フミコーン:そうですね。
そんなに急ぎじゃなかったから、ゆっくり時間とって色々すり合わせられた気はしてます。

駒井:最初は高崎のダルマ工場がとんちきな世界観になる案もあったけど、現実味がなさすぎたので設定変更しましたね。

フミコーン:そうだったね。
私が最初に入れ込みたい要素をざっくりキーワードにまとめて共有させてもらって、それを受けて企画に落とし込んでもらいました。

ふじも:そうですね。
商売で景気を良くする、波に乗ってる、スーパーマリオの無敵モードとか、そういう雰囲気にしたいってことで説明していただきました。


当時のヒアリングメモ資料の一部


フミコーン:あとリファレンスも、やりたいものとあんまりやりたくないものに分類してそれぞれ共有したよね。

板谷:結構過激な感じの表現のリファレンス送られてきた記憶がある。

フミコーン:そうだよね、爆発させちゃってくださいみたいな。

駒井:お寺で大量の坊主が円になって歩いてるような、不気味な感じのリファレンスもありましたね。

フミコーン:ちょっと宗教色とか不気味さがあるようなのを最初は出していきたいって考えてたのかな。

板谷:そうそう、そういうのが送られてきて、目を通してまず「でもこれうちのブランドで出せないよ」みたいな話をして。笑
どんな塩梅に整えていこうかって相談させてもらった。

駒井:その辺のバランスをうまく調整して、ちょっとシュールで、面白い雰囲気だけど、ルック的には可愛げがあるというか。
そんな雰囲気のある感じにしたいっすねって感じでまとまって。

ふじも:そうね。
それで企画書送って、その後すぐGOってなった。

駒井:企画書段階では結構ラフで、概要みたいな感じで書いてあるだけでしたね。
ダルマが常に映ってるようにしたいっていうのと、ストーリー仕立ての映像にしたかったので、その2要素をベースに1回コンテを作ってて。
コンテの時はもっと長尺みたいな雰囲気があったけど、結局はコンパクトめに圧縮してますね。

ふじも:たしかに。
最初はもっとダルマ工房でいろんなカット撮りたいとか言ってましたね。
でもそんなに最初からめちゃくちゃズレてるところはなさそう。

フミコーン:うん、結構最初からイメージはそんなに変わってないですね。

ふじも:最終コンテ出した時に、フミコーンさんが「めっちゃ気に入りました!!」
ってお返事くださって。
企画はほぼまんまOKでしたよね。

フミコーン:「これがいいです!最高!!」って感じでした。笑

駒井:いやありがたい限りです。

フミコーン:こんなにビビっとくるものなのかなって自分でも思ったけど、ほんとにめっちゃ良かったです。
感性があったのかもしれないですね。

板谷:そうやって気に入ってもらって「ぜひこの監督に」とか「この会社に」って頼んでもらうのがいいよねって思いますね。

フミコーン:たしかにね。
あと、変にダルマの知識がないからこそ、私たちに思いつかなかった角度から提案があるのが面白かった。
ダルマの目が光って、ホワイトアウトで次のシーンに行って、みんながバブリーになってるっていうの、めっちゃいいなと思いました。

駒井:そうですね。
ダルマの知識がそんなにないから自由な発想でやらせてもらいました。

フミコーン:そう、ダルマ業界の人じゃないからこその面白いアイデアだったなと思う。
あと、前提としてリファレンスを見せてもらって信頼があったから、どうせよくしてくれるんだろうなっていうのはあって、任せた方がいいなと思ったんですよね。
あとこっちが口出ししちゃうとせっかくのストーリーが崩れちゃう気もして。

ふじも:信頼して任せていただけるのすごくありがたいです。



バタバタ&ハプニングありの群馬撮影


ふじも:そんなこんなで企画は無事固まって、その次にかなりバタバタで撮影に進みました。
カメラマンは主にはせPと駒井ちゃんで撮ってもらったよね。

駒井:そうですね。

板谷:いろいろありましたね。
俺が全然違うロケ地に行っちゃったり。笑

ふじも:あったあった。
途中でナビを触っちゃったのか、全く予定してないエリアに行っちゃって、みんなでgoogleマップで狙ってる画角が取れそうな場所を必死に探しました。

フミコーン:そんなことが。笑

板谷:しかも無事撮影が終わって帰ろうってタイミングで、ガソリンがほぼなくなっちゃって大焦り。

ふじも:そうそう。
ガソリンスタンドなんてすぐ見つかるでしょと思ってたら、1番近くにあったところは夕方5時くらいにもう営業終了してて。

板谷:多少は走れるんだけどもう走行可能距離の表示は0で。
かなり危なかったけど2番めに近かったガソスタに無事辿り着けた。
しかもそこで絶景に出会ったんだよね。

駒井:ガソスタの近くの草むらですごい綺麗な空が見えたんですよね。


偶然遭遇したきれいな夕焼けバックのダルマリグ

板谷:あの日のことめっちゃ覚えてるわ。
色々あったからかな。

ふじも:いやー色々あった群馬ロケでしたね。
あと私の記憶が間違ってなければ、重要美術のダルマリグが撮影前日に出来上がってたと思う。

かとりく:まあかなりギリギリで完成しましたね。
でも制作にあたってすごく工夫を凝らしてて、僕と駒井ちゃんの努力の結晶なんですよ。

フミコーン:ダルマリグすごいです。
ダルマを一切傷つけないでダルマを固定できるんですよね?

駒井:そう、ダルマの素材的にもビス止めとかがしづらくて、これをカメラの前に目立たない感じで固定するのがすごい難しいんですよね。
あと前例がないのでオリジナルで試行錯誤するしかなくて、まあまあ苦労しました。


ダルマリグでの撮影中


フミコーン:いや〜本当にすごかった。

駒井:純粋に作るの楽しかったっすね。
フィジカルに面白いことやるってやっぱ大事だなと思いました。

かとりく:あとは、ダルマ工房のシーンで派手なVFXやろうっていうのは企画段階で決まってたので、ちゃんと撮影に同行して現地で検証したのも良かった。

板谷:撮影部とCG部が協働できるっていううちならではの利点が全然生きてないよねってことで、今回はCG部加藤と撮影部駒井のコンビでチャレンジできたので良かったと思うね。
あれから機運が向いてきたのか、最近はVFX案件が色々入ってきててありがたいです。


駒井&加藤のVFXコンビ


ふじも:そうだね、VFXのライティングとかうまくハマってたと思う。



ニート役・美女役・会社員役・ギャル


ふじも:じゃあ続いてハウススタジオロケについて振り返ります!
ハウススタジオロケは、シラフさんとリッディさんに出演していただいて撮影しました。
なんだかんだ結構大所帯での現場だったよね。

板谷:うん、年一ぐらいはこういうのやりたいね。

フミコーン:お祭り感あった。

ふじも:なんかもう、フミコーンさんのキャスティングがばっちりすぎて「なんでみなさんこんなに演じるの上手なんだ…?!」ってびっくりでした。

フミコーン:みなさんすっごくよくハマっててよかったですよね。
ほんとにプロみたいだった。


ハウススタジオロケのビハインド写真


駒井:いや本当に。
かなり撮影もスムーズに進行できてありがたかったですね。

フミコーン:ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました……!
今回の映像では、ダルマからは絶対想定できないものの組み合わせをしたいと思ってたんですね。
なのでストリートカルチャー・ラッパー、インドの爆美女・ギャル、サラリーマンとか、一見ダルマとはかけ離れているような要素を押し出したくて。
私、人をびっくりさせるものを作るのがすごい好きで。
今回は見てくれる人を驚かせるっていう観点で人を集めました。
シラフくんは今年のラップスタアでバズっていて注目度がすごく高い方で、なおかつ、ヒップホップすぎない、ヒップホップ界で一番柔らかいんじゃないかっていうような音楽をやられていて、唯一無二感がめっちゃいい!!と思って声かけさせていただきました。

駒井:なるほど、ちょうどマッチする感じ。

ふじも:めっちゃよかったです。

フミコーン:リッディちゃんはYouTube時代からずっと関わりがあって、私の個人的な友達なんですけど、あんなグラマラスで綺麗な友達はいないのでもう即決。

駒井:たしかに。

フミコーン:しかも、このダルマのモチーフになった人ってインド人なんですよ。
だからインド要素があるのは割と伏線回収的な意味合いもあるんです。

かとりく:へ〜そうなんだ知らなかった。

板谷:これだけ幅広く人を連れてこれるのが本当にすごい。
やってくださいって言われてできる人間、そうそういないと思うよ。

フミコーン:嬉しい。
しかも自主制作みたいな感じだったので基本ボランティアでお声かけさせてもらってるので。

板谷:まじで人脈がいい意味でおかしい。
特にギャルは入ってもらったおかげでめっちゃ華やかになってよかったね。

フミコーン:会議室ロケにギャルが入ってきて、一瞬で空気変わったよね。
人をポジティブにさせる力がある。

ふじも:うんうん、たしかに。

フミコーン:監督が「もうちょっと左寄りでお願いします」とか「すみません、もう1回撮り直します」って言ったら「おけまる」って返事してくれて。笑
ちょっと焦ってた空気でも「おけまる」って言ってもらえて楽しく進みましたよね。


会議室ロケで楽しく撮影中のギャルのみなさん


ふじも:スケジュールの進みがちょっとずつズレていて、カメラマンと監督に「時間が!あと10分で次のカットに行かないと時間が!」って叫んでたんですけど、撮影自体はずっと楽しかった。
ギャルの皆さんもそうだし、会社員役のみなさんも和やかな雰囲気で本当にありがたかったです〜。

フミコーン:会議室のシーンでは、私の知り合いの中でスーツが似合う方々にきていただいて。
ギャルたちは渋谷拠点に活動している、CGOドットコムさんから参加していただきました。
日本の大企業も導入してる、ギャルと一緒に頭を柔らかくしてブレストしようっていうギャル式ブレストをやられてて、すごく好評みたいです!


進まない会議シーンの撮影裏


ふじも:会社員役のみなさんもギャルのみなさんも、すごく楽しく撮影させていただけて、スムーズに進んでよかったです!
ありがとうございました。
撮影については大体語り尽くせたかな?

板谷:あ、あとふじもが今回PM初挑戦したよね。
うちとしては色んなことに挑戦して、全部はめ込ませてもらおうっていう狙いだったので。

フミコーン:初挑戦の仕事のクオリティとは思えなかった、すごいですね!

ふじも:いやいや、身に余るお言葉です……。
もうぐちゃぐちゃだった気がするんですけど、なんとか無事完パケまで走り切れたので良かったです。
みなさん本当にありがとうございました。

板谷:普段、ふじもには総務とか経理とか事務周りをやってもらってるんだけど、俺的には撮影現場を回すっていうスキルを持っておいてもらうと、色々応用利かせやすいかなとか。
シンプルにどういう人間が関わってて、どういう風に動いてるっていうのを何らかのタイミングで知っといてもらった方がいいだろうなと思って。

フミコーン:いい挑戦の機会にしていただけたなら良かった。

板谷:めっちゃ頑張ってた。

ふじも:うん、とりあえず頑張ってた。

フミコーン:打ち合わせの日程調整もリンクもすごいスピードで来るから、仕事が早くてすごい助かってました!

ふじも:ありがとうございます。
貯めたら忘れちゃうと思ってすぐやってましたね。笑



出演だけの予定だったラッパー シラフさんとの共作


ふじも:じゃあ続いては音楽の裏話!
音楽は澤田にお願いしました。
最初はシラフさんには演じていただくだけの想定だったけど、最終的にはオリジナルでラップをしていただくことになったんだよね。

澤田:どんな音楽にするか悩んでて、ラッパーの人がニート役で出演してくださるらしいってことで調べてたら「ラップスタアで見たことあるシラフさんか!」ってなって。
せっかくならラップしていただくのがいいんじゃないかってことで相談したら即OKしてくださって。


シラフさんのラップスタア応募映像


フミコーン:秒でOKもらえましたよね。

澤田:そう。
OKもらった2日後ぐらいに、すごいクオリティの高いラップが返ってきて。

フミコーン:すごかったよね。
音楽めっちゃよかった。

ふじも:ほんと、めっちゃよかったです。
シラフさんにはすごく柔軟に対応していただいて本当に感謝しかないですね。

フミコーン:歌詞もダルマをいい塩梅で取り込んでくれてて、特に「向けられた白い目黒く塗り替えたい」とか、すごすぎました。

駒井:わかる。
めっちゃ感動した。

ふじも:クオリティ高いのにスピード感がすごすぎてびっくりしました。
撮影も1日がかりで、長時間協力していただいて本当にありがとうございます。
しかも、撮影の後、また別日に本収録でご足労いただいたとか。

澤田:そう、仮音源しかなかったので、わざわざシラフさんに来てもらって、全部録りなおしました。

ふじも:本当にたくさんご協力いただいてありがとうございました。



CGならではの表現とは?


ふじも:じゃあ続いてCGパートの話をお願いします。
CGはかとりくが中心になって頑張ってくれてたね!

かとりく:CGでどんな演出にするかっていうのはずっと考えているんですけど、今回はシュールな絵を作ってみたらどうかなって話になって。
現実にありそうなものとなさそうなものが同居してる感じとか、そういう使い方ができると面白いかなって。
あと個人的には、実写じゃできない、CGならではの表現をしたほうがいいなとおもっているので、ありえない物量感とかスケール感を表現できたら、実写との相互作用でいい動画になるだろうなって思って作りました。
特に今回は、最初のダルマ突撃シーンで関心を一気にもっていけるように、インパクト出すのを頑張りましたね。
SNSにあげた時にちゃんと絵になるような1枚を作ろうって意識しながら、物量とか配色感を構成してて、よくみるとちっちゃいダルマがいっぱいいたりします。


よく見ると飛び出すダルマの周りにミニダルマが!


フミコーン:え、そうですよね。
それ最初見たとき細かくてびっくりした。

かとりく:ミニダルマをガチャガチャで買えるガチャダルマをやってるの見て、これ登場させたら面白そうと思って。



フミコーン:わ〜〜良すぎる。

駒井:このインパクトは本当いいっすよね。
ホームページにも使った方がいい。

フミコーン:使いたいな。

かとりく:あと、最後の宇宙カットはスケール感をひたすらでかくしてみました。

フミコーン:あれもめっちゃ良くて好きですーー。

駒井:あのシーン、フミコーンさんがダルマの目光らせた方がいいってフィードバックくれたおかげでめっちゃ良くなりました。
ありがとうございます。

かとりく:ね、めっちゃ良くなった。
CG制作中は撮影でお借りしてたダルマをずっと机に置きながら作業してて、ダルマずっと眺めながら演出考えてたら、ダルマって地球みたいだな、そのままの形を使うのが面白いなって気づいて、最終的にあのシーンになりました。
地球全体を幸せにしてるダルマ、地球を見守るダルマみたいな感じで、ハッピーエンドってことで終われるといいかなと。

フミコーン:素晴らしかったです。
はじまりも終わりも、CGの演出がすごくかっこよくて大好き。

かとりく:わかりやすくダルマの動画って伝わるCGが作れたんじゃないかなと思います!



みんなのお気に入りシーンとまとめ


ふじも:では最後まとめに向けて、みんながそれぞれ気に入っているところがあったら聞かせてください。

フミコーン:色々あるんですけど、特に好きなところが最後のラップが入ってくるところで。
「向けられた白い目黒く塗り替えたい」って歌ってる時の目の動きがあるんですけど、カットの入れ方が良すぎて……!
カット割が気持ちよくてめっちゃ繰り返し見ました。

ふじも:たしかに、そこのカットすごくバチっとハマってて気持ちいいですよね!
ありがとうございます〜〜。
駒井ちゃんはどうですか?

駒井:うーん悩ましいけど、パラパラの振り付けをちょっと音に合わせてるっていうのが一つポイントとしてありますね。
まずパラパラがむずかったんですよ。
最初はなかった曲に合わせてパラパラをカットするのが難しすぎて、これは使えないんじゃないかって思ってたけど、最終的にはうまくハメられてよかったです。

フミコーン:パラパラ可愛かったのですごくいい感じに入れてもらえて嬉しいです。


現場でも大盛り上がりだったパラパラ


駒井:撮影も基本賑やかな感じでしたね。
映像としても、そういう賑やかでいろんな要素が詰まってて、初見の人が1回じゃ理解しきれないぐらいになったらいいなと思ってたのでいい感じだと思います。

板谷:ここからどれだけの人に届いて、どう解釈してもらって楽しんでもらえるか、この映像が果たしてどういう広がり方をしていくのかっていうのがめっちゃ楽しみです。

かとりく:やっぱり普段は自分達の作ったクリエイティブが、どういう人に届くかわかりにくいことが多くてちょっと寂しいんです。
規模の大きい映像は作るけど、結局それを見てる人の顔を見ないまま終わっちゃうことがほとんどの中、今回は見てくれた人の声がいっぱい届きそうだなっていう実感を持ちながら作ったから、作る側としてもすごいモチベーション高く、楽しく作れたのがよかった。

板谷:あと、やっぱりお互いまだ若い会社で、根本自体がどうなっていくかもまだわからないっていう中で、ますます今後の展望おもしろいな、楽しみだなって感じますね。

フミコーン:私たちみたいにまだ成長過程の若い会社で、同年代で、スタートアップキラキラじゃなくて自己資金で淡々とやってるっていう共通項のある会社は他にいないから、10年後大きくなって、将来また繋がりが生まれたらエモくなるよね。

板谷:ね。
本当にお互いまだまだこれから成長していくフェーズだと思うから、今後が楽しみだよね。

フミコーン:これからも引き続き仲良くさせてもらえたら嬉しいです。
あと、ダルマのプロダクトが注目されて、メディア取材していただける機会が多くなってきたんだけど、どのメディアさんでも今回のムービーを引用してもらえてて。
海外ポップアップのサイネージに流せるのも嬉しいし、やっぱり営業で映像あるだけですごく食いついてくれる方が多くてありがたいです。
どんどんコスト回して大きくなれるようにがんばっていきますので、よろしくお願いしますーー!!

ふじも:こちらこそ、引き続きよろしくお願いします!
改めて、今回は株式会社conconの髙橋史好さんにきていただきました。
ここまでお読みいただいてありがとうございました!