IDENCEものづくり隊
かとりく×まつき
ふじも:magazine7回目。めでたい。
かとりく:そして新年明けましておめでとうございます。
ふじも:お、そうだね。明けましておめでとうございます。
かとりく:続いててすごいですねえ。これで7回目ってことは、もう半年以上経ってるってことだよね。
まつき:あれ、確かに。
ふじも:2023年7月に最初の記事出してるから、今回で半年。
かとりく:うわ、すげえ。いや、でもよく続けていただいておりまして、ありがたい限りです。
ふじも:大変ですが頑張っております。
かとりく:ずっと文句を言いながらも編集してるもんね。
ふじも:結構骨が折れるんですよ実は。
今回は初登場のまつき!と、何回目の登場かわからないかとりくのお二方に来てもらいました。
かとりく:はい、準レギュラーです。よろしくお願いします。
テーマ①ものづくりと、田中研の話
ふじも:じゃあ、例によってあみだくじでテーマ決まっておりますので、早速行きましょう!
ものづくりと、田中研の話。
かとりく:俺とまつきは、大学1年の時からの友達で、同じサークルで友達だった。で、まつきがIDENCEに入ったのは、そのあと3年後とか。
ふじも:めっちゃ気になるその話。
かとりく:元々、俺がまつきと仲良かったのもあって「あ、こいつめっちゃ絵かけるぞ」ってなって、一緒にやろうって誘った。
まつき:そうだったね。入学して、1年生の春にものづくりサークルで出会ったんだよね。
かとりく:うん。俺もまつきも、作るのがずっと好きな人だったんで、そういうサークル入りたいなって言ってて。
で、ものづくり好きな人たちは基本入るっしょ、みたいなサークルがSFCにあったんだよね。
まつき:うん。sense.ができる前の話なんだけど。ひたすら手動かしてものづくりするだけのサークルだった。
A&T
かとりく:俺はsense.もやりつつ結構時間割いてたサークルで、それが、
かとりく&まつき:Art & Technology、A&T。
ふじも:アートアンドテクノロジー、エーティー。
かとりく:A&Tはいいところなんですよ、めちゃめちゃ。
新歓の段階から、先輩たちがめちゃめちゃ作り込んだイベントを開催してくれてて、それに参加したらもう勝手に仲良くなるぜってレベルのがっつり具合でやるんだよね。
ふじも:で、2人も勝手に仲良くなったのか。
まつき:うん。
かとりく:新歓合宿みたいなのもあって、大変だけど参加すると得られるものはでかい。すごいきちんとプログラム組んであって楽しいんよ。
サークルって、結構新歓だけ行って、そのあとなあなあになるみたいなのすごいよくあるじゃん。
ふじも:ああ、あるね。
かとりく:とりあえず、なんとなくの気持ちで最初の新歓行っただけでめちゃめちゃ仲良くなれたのがすげえなと思った。
まつきとは新歓合宿のグループが一緒だった。
まつき:一緒だったね〜。
かとりく:4人ぐらいのチームになって作ったんだけど、先輩のメンターがアイデア出し方講座とかしてくれて丁寧だった。
それで結構、いいもの作ったんだよね。
まつき:そう。空間インスタレーションみたいな。
ふじも:楽しそうでいいな。
A&Tで出会って仲良くなって、かとりくがIDENCEに勧誘したの?
かとりく:そうそう。
まつき:で、あと私とかとりくの共通項は研究会かな。
SFCは1年生から研究室入れるから、1年生の秋くらいにA&Tの何人かのメンバーとものづくり系の研究室見に行って「うん、ここいいんじゃね」って一緒に入ったのが、田中浩也研究室。
ふじも:田中研には大変お世話になっております。
プロジェクトのコンセプトムービーを作らせてもらったよね。
慶應義塾大学/大成建設 VORTEX CITY - Vision Movie 2023
かとりく:田中研は3Dプリンターを専門的にやってるっていうので、大学入る前から存在感があったから、SFC行けたら入りたいなって思ってた。
まつきとゆうさくも一緒に行ったね。
ふじも:あ、ゆうさくも?
かとりく:うん、ゆうさくも実はA&Tで一緒だった。割とそこらへんはその頃から仲良かったメンバーだね。
まつき:今のA&Tどうなってるのか気になるな。
かとりく:これ読んでくれてるA&Tの人いたら連絡ください。
ふじも:じゃあ、もうちょっと田中研の思い出話聞かせて。
かとりく:すごい仲がいい研究室だったんだよね。
まつき:研究室にSwitchある。残留っていう大学に泊まれるシステムがあるんだけど、みんなで夜な夜なやるぐらい仲いい。
ふじも:いいなー。研究室でのお互いの印象はどんなんだった?
かとりく:まつきは、ずっと土まみれ。ずーっと土こねてたイメージ。
まつき:かとりくは電子系やってて、ヒーヒー言ってた記憶ある。
かとりく:あー、やってたね。
まつき:あと、ボクセル※1のやつやってたよね。
※1 立体空間で使われる立方体のこと 空間を立方体で切り分けた単位
かとりく:やってた。35センチぐらいの大きいサイズのブロックを3Dプリンターでプリントして街中においてみるプロジェクトをやってて。
パッと見はみんな似たような白いブロックだけど、その中身の形状をうまく変えることによって、ぷにぷにさせたりぼよんってなったりして面白いよねっていう。
かとりくが参加した田中研のプロジェクト
ふじも:それも面白そう。
じゃあいったん懐かしい話は終わりで、次のテーマ行きましょう。
テーマ②2人のCGの違い
ふじも:2つ目は2人のCGの違いについてなんだけど、まつきもかとりくもCG作ってるじゃないですか。
私の勝手なイメージも入ってるかもしれないけど、その過程を横で見てると結構違いがあるなって感じるんだよね。
かとりく:確かにふじものイメージから見るの面白そう。
ふじも:かとりくは「これ、こうなったらかっこいいっしょ!!」みたいなテンションで作ってる感じがする。
それに対してまつきは、なんかこう一個一個着実に積み上げて完成させてるというか。
勢い型のかとりくとコツコツ型のまつきみたいな感じに見えてるんだよね。
まつき:あ〜〜。
ふじも:まつきのCGの作り方見てると裁縫っぽく作ってる感じがして、かとりくは自転車組み立ててる感じ。笑
かとりく:俺はテンション上がり続けながら作るみたいなやり方しかできないっていうのがすごいあって。
まつき:うんうん。
かとりく:一回作ったものに対してどんどんブラッシュアップしていくワークフローが全然できないなって大学入ってから気づいた。
ふじも:あーそうなんだ。
かとりく:まつきはそれが結構できてて、えらいなあと思う。
まつき:そうね。
かとりく:勢い乗ってても1回踏み外すと、そこからの軌道修正が苦手で。
まつきと仕事してると、そういう時にうまく綺麗に調整してくれる。
まつき:バランスがいいよね。
ふじも:いや、そうだよね。結構逆のやり方だと思うけどバランスいい。
まつき:かとりくが軌道を引いて、間のものをちまちま私が作るっていうの。
かとりく:大学時代に比べて、まつきとの協働もそうだし自分の原動力をいかに仕事にフィットさせていくかみたいなのは割とうまくなってきたかなと思う。
まつき:うんうん。
2人のCGのこれから
ふじも:今後も2人でCGやっていく上で何かある?
かとりく:これからちょっとずつ会社の人数も増えてくと思うんだけど、その上でまつきだからこそ作れるものがめちゃめちゃいっぱいあって。
ふじも:改めてみなさんにお知らせしておくと、まつきのメイン担当はイラストです。
まつき:そういう話でいくと、かとりくはまちづくりとかロボット系、機械系が好きなんだよね。まあ総じて無機物か。
多分、私は有機物が好きで、人間とか動物とかのアニメーションの方が得意だから、まあ、上手い感じでジャンル分けして進めていけたらいいよね、CGを。
かとりく:うん。最初IDENCEにまつきを誘った時も、えぐいクオリティの有機物の絵をいっぱい書いてるのを見て、すげえと思ったから。
俺にはできないなって。なんかめっちゃリアルな鳥とか描いてたよね。
まつきによる絵
ふじも:うんうん。まつき担当の「#今日のIDENCE」もかなり反響いただいててすごい。
最近忙しくてちょっと更新滞っちゃってるんですがまだまだ続きますのでお楽しみに……!
私自身も2人のこれからの作品楽しみにしてる。
IDENCEの日常を切り取る企画 #今日のIDENCE
テーマ③飯に興味がなくなる
ふじも:じゃあ、これで最後のテーマなんですが結構これ不穏で怖い。
かとりく:いや、怖くないから大丈夫。笑
これは俺が書いたテーマだけど、まつきと俺の共通項として、人生に対する制作のウェイトがすごい高くなる時があって。
そこに関しては俺らはIDENCEの中だとかなり似てる側だなと思って、議題としてあげてみた。
まつき:あーまああるかも。
ふじも:いや、確かに2人ともそういうところあるよね。
かとりく:作業中の昼飯とかは無頓着になっちゃったり。
まつき:わかる。作業乗ってる時はほんとになんか片手で食べれるものがいいってなる。
かとりく:まつきがそうなってんの見て、めっちゃ分かるぜって共感してる。
ふじも:確かに。たまたまデスク隣同士だけど、2人とも作業に集中してると、滅多に席立たないみたいな感じだな。
ご飯とかもうどうでもいいって感じになるの?
かとりく:普通に作る方が楽しい。飯を上回っちゃう。
ふじも:なるほどね。
かとりく:だから脳内のウェイトをかなり制作が占めてて、俺もまつきも趣味みたいに勝手にやり続けるんだよね。
多分生きててこれ作ったら楽しそうだなとか思ってる時間も結構長いと思う。
まつき:うんうん。
でも長期的に見たときに、ワークライフバランスを考えた方がいいと思う時が結構あって。
年齢を重ねることによる体力的な話もあるし、1回寝かせてフレッシュな気持ちで見た方が「ここなんかおかしくないか」とか気付けたり。
あとみんなよく言うけど、お風呂入ってる時とか、寝る前のぼーっとしてる時間に「これ、ああしたらいいな」っていうのも、ふっと入ってくる時はあるから。
楽しいのはわかるけど一旦手を止めてみるのも悪くないとも思う。
かとりく:間違いないと思います。
かとりく:会社としての制作はある程度体裁の整った進行をしていきたいね。
一方で、自主制ではエゴの塊みたいな感じの作り方をしたい。
会社やりながらそういう進め方実現するためには、2〜3時間で終わるものに絞って作り続けるのがいいと思ってる。
なので今年は自主的に、朝ちょっと早く起きて始業までに1つ作りきる生活をやってみてます。
ふじも:あ、会社単位でも新しい試みで「月曜の朝1時間はみんな自主制作に充てる」っていうのが今月から始まるよね。
かとりく:そう、1年後くらいに結果として見れるようにしたい。
まだちょっとね、体制としてはガチガチに組めてないところなんで、意思表示としてこのmagazineを締めさせていただけたらと、
まつき:思います。うん。
ふじも:はい、案件と自主制作では、また別のやり方を試していけるといいね。
自主制作のときはご飯のこと忘れていいけど、お仕事案件はちゃんと休憩とってやってください。笑
かとりく:ワークライフバランス気をつけましょう。
それができたら、10年後も同じ体制続けられるんじゃないかなって作り方ができると思うんでね。
ふじも:息の長い働き方をしたいですね。
かとりく:大人になっていきます。
ふじも:うん、成長していきましょう。じゃあ今回もありがとうございました。