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「個展」
自分は、フォトグラファー生活約40年で4回個展を開催してきたので、
ちょうど10年に1度の頻度になる。
それらの個展に来場されて自分の作品を観ていただいた方は、もしかしたら、SNSで一週間の間に御覧頂いた方の人数より少ないかもしれない。
しかし、
自分のテーマを時間をかけて撮影して、
ひとつのまとまった形としてプリントして、空間に飾るという行為、
これは、やってみないと、その大変さと充実感は分からない。
自分の中の「一区切り」がそこにはあり、
そこから再出発なり、さらなる発展がある。
やはり、個展を開催するというのは「決意」だし、その決意に惹かれて、多くの方、特に、目利きや、業界の人々も訪れる。
そこでチャンスに恵まれるのかそうでないのかを別にしても、なにか大きなものがずっしりと自分の中に残る感覚がある。
最初の個展はNYCの財団の審査から始まり、
準備に1年かけた。その間にグループ展にも参加した。
当時の自分にとってはプレッシャーだったが、
これがなかったら、その後の自分があったのか怪しいと思っている。
どんな形であれ、写真が好きで撮り続けている方は、個展をぜひやって欲しいと思う。