都市経営プロフェッショナル@開校式集中研修を終えて
皆さん、こんにちは。Dグループの出口(人吉市役所)です。今回初めてnoto投稿します。
9月7日(土)~8日(日)の二日間、北九州市小倉で、都市経営プロフェッショナルスクールの開校式集中研修会がありました。
この研修会にご参加させていただき、そこから学んだことをnoteへ投稿(記録)します。
■ フィールドワークから学んだこと
研修初日、私たちは北九州市小倉をフィールドワークし、まちづくりの1メッセージをつくる課題が与えられ、コーチ陣から以下のポイントを伝えられました。
● そのエリアの特徴から自分だったらどうするか、自分のエリアとの比較する
● 産業都市(歴史)から街の変化を見る
● 新しい街の動きから経営を見る
● アイデアが出ないということは移動していないということ
FWから小倉のまちづくりについて1メッセージを発表した結果、コーチ陣から厳しいご指摘を受け、都市経営の読み解きが全然できていないということでした。
● 人物像がまったく調べられていない
各グループに約15名いるが、皆一緒になって歩く考え方が間違っている。2人/1組に分かれて2人インタビューすれば全体で約30人の情報を集めることができるのに非効率的なことをやっている。
● その計画に対し自分はお金をいくら払えるのか
全てホワイト化された計画では面白い街はつくれない。自分がその街の社長になったら、どうやって稼いでいくのか、飯を食っていくのかを真剣に考えていくことが重要で、そのエリアの将来のイメージをつくらないといけない。非計画的なところがあってこそ都市との差別化ができ街が変わってくる。
● 周りの都市があってこそ都市の文脈がでる
周りに都市があるから差別化ができるもので、その街だけを見るのではなく周りの都市もしっかり見ないといけない。小倉では5年で投資回収ができる=すごいということではなく、なぜこの街では5年で回収できるのか違和感を持つことが大事で、歴史的背景等から他市を巻き込んだ形で比較していくことでその街の要素が決められ文脈ができる。
FWを振り返ってみて、まだまだ表面的な観察しかできていないということが分かりました。一方でコーチ陣から厳しいご指摘がありましたが、これはまちづくりを前に進めていくための知的財産であり、そのことを前提に、まずは自分の襟を正し、今後は表面的な動きだけではなくもっと街がつくられてきた背景や今の状況を踏まえ、根本的な理由を探しに「まちへダイブ」して見つけていきたいと思います。
■ 個別事業計画発表から学んだこと
事業計画を発表し、こちらもコーチ陣から厳しいご意見をいただきましたが、一番悔しかったのが「あなた自身も人吉全体と同じ他力本願になっている」と言われたことでした。みんなの意見からつくったものではなく、自分がやりたいことをやる!改めて考えてみるとこれまで行政の中でやってきたワークショップや協議会が背景にあるようなやり方で進めており、自分自身がやりたいことが入っていませんでした。
つまり、他人の意見から考えた事業は、その人たちとリスク共有ができ、失敗しても自分の責任を少しでも和らげたいという感情が入っているため必ず失敗する。他人任せではなく、自分がやりたいアイデアを持ち、何度も自問自答していくことがとても事業化していく上で重要であるというこということを学ぶことができました。
まずは、まちにダイブし、圧倒的に足りていないまちの街の情報や教えていただいた大分県佐伯市など他の街の取組を現地へ行って直接学んでいきたいと思います。