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オガール合宿を終えて

 今回、都市経営プロフェッショナルスクールのオガール合宿に参加し、様々な学びを得ることができました。そのことについてレポートします。

チームビルディングで学んだこと

 今回、私が所属するDグループでは本渡港エリアを対象として、県が所有する港の利活用に関するケーススタディを行いました。チームには公務員の他に様々な職種の方々が集まっており、また、これまで都市経営課題を解決されてこられたプロフェッショナルのコーチ陣からのアドバイスをいただきながら課題研修を進めてきました。

 これまで毎週日曜日グループメンバーとオンラインゼミを行い、そこで私は公共施設整備に係る検討をさせていただきましたが、それ以外のマーケティングや収支計画等については全く意見が出せていなかったと思います。また、合宿時でも、メンバーが課題をクリアしていくための作業が早く、私は話を聞いているだけの状態が多かったと反省しています。

 ただ、このメンバーと一緒になって課題に取り組んだことで、様々な考え方を学ぶことができました。特に収支計画、借り入れ計画が入ることでより事業性が増し、店舗を入れれば良い事業になる、公民連携ができればしていると考えていた自分が恥ずかしくなり、採算性を取るということがどれだけ難しく、事業を継続していくためには、工夫や知恵、公民とのリスク分担、借入方法等様々なことを考えることがとても重要であると思いました。このケーススタディをメンバーと一緒に企画から収支までの一連を計画していけたことは本当に貴重な体験となり、現在関わっている復興事業にしっかりと反映させていきたいと思います。

Dグループ
深夜まで作業

個別プロジェクトの詰めの甘さ

 私はこの合宿で個別プロジェクトの発表はできませんでした。PJの内容としては、青井土地区画整理事業によってできる市有地を公民連携で賃貸住宅とテナント整備によって利活用していくとするものでした。プロスクを受講しているからにはこのPJをコーチ陣の前で発表し成果を持って帰りたいと思っておりましたが、それができずとても悔しい思いをしました。しかし、OBの堂本さん(大英産業㈱、プロスク8期生)にプレゼンを見ていただき、ビジョンが無いことや賃貸利回りが低いことのご指摘を受け、自分の詰めの甘さを知ることができ、抽象的過ぎる考えになっていることを理解しました。また、復興事業であっても確実性のある事業から滲み出して考えていくことが重要で、一気にやるのではなく段階的に実行していくこと、賃貸ではなく民泊なども検討していくべきというアドバイスをいただきました。

 その際、堂本さんの事業PJを見せていただいたのですが、公園用地の活用から商店街のリノベーションを検討なされ、そのマーケティングからペット需要にねらい目を付けられ、エリアと連想する都市公園と連携しペット専門店のリーシング等までの承諾をいただいておられるなど、構想から未来像までしっかりと描かれ、そのプロセス等も含め、何のために事業を行っているのかがとても分かりやすく、自分の個別PJと比べても雲泥の差がありました。

プレゼンは相手へのプレゼント

 「プレゼンは相手へのプレゼント」であり、プレゼンは相手が喜ぶものを発表するもので、そうした視点で考えられてないものは相手に伝わらず意味のない時間を与えてしまうことになるという木下コーチのお話しは説得力のあるものでした。このお話しを合宿最後にされましたが、上記のような私の個別PJはまさに自分が立たされている状況を説明しているに過ぎず、誰が聞いても相手に利益をもたらし参画したいと思うようなものにはまったくなっていなかったと改めて気づかされました。

 個別PJの発表はできませんでしたが、そもそもその基礎すらもできていなかったことに気づけることができてよかったと思います。ただ、今回の合宿で個別PJを発表している同期は先のステージを進んでいるため、3月の合宿までにしっかりとまとめていきたいと思います。

補助金は税金の先付として将来還元するもの

 私は、このスクールで都市経営課題解決に取り組まれてきた講師の方々のお話しを聞きいている中で、補助金が投入されることで、いざ補助がなくなった時には運営ができないことや賃料の上昇でサービスの質が低下するなど、悪循環が生まれる要因として補助金を活用しないで検討していくことが今後の課題だと感じておりました。しかしながら、私が庁内の中で補助金を使わない方向で考えましょうというのは、壁が高いものだと感じていました。

 そんな中で、今回の合宿において岡崎コーチから「税金先付として将来ちゃんと法人税や固定資産税で還元していくのであれば補助を使うのはいい。」というお話しをされ、海外においては補助金を申請する際には社会的貢献が分かる数値を示した資料を1枚つけることが当たり前であるということでした。このお話しを聞いて、補助金を前提として検討していくことは避けていきたい思いますが、補助を活用する上では補助金が還元される数値をしっかりと算出し、それを庁内に対して説明を行っていくことで補助金を使う考え方を少しづつ変えていきたいと思いました。

「幸せになる」というキーワード

 私は、グループ課題や個別PJを考えていく上で何を結果として考えていくのかがよく分かっておらず、いつも落としどころに悩んでいました。この悩みをスッキリさせていただいたのが、遠矢コーチの「私は幸せです。」というお言葉でした。まちづくりは常に変化するもので答えはない。幸せを見つけることを常に考え行動していくことが大切というお言葉によりこの悩みが晴れ、仕事やプライベートでのものごとに筋が通った気がしました。

 この「幸せになる」は、私にとって重要なキーワードとなり、今後のあらゆる主軸にしていきたいと思いました。

最後に

 つぎは3月に東京で最後の合宿があるため、オガール合宿で経験したことを活かし個別PJをブラッシュアップしていきたいと思います。
 また、毎週のeラーニング、課題図書、オンラインゼミも続くので、最後まで気を引き締めてやり遂げたいと思います!!

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