外国人との共生について~ダイバーシティ&インクルージョンが身近に思える文章のご紹介|日経新聞2020.3.2夕刊|JR九州会長(テレビ東京系「カンブリア宮殿」2018.3.1放送でも話題沸騰)
こんにちは。人生100年時代しごと研究所 漆文化研究員の茅(かや)です。今日も新聞を読んでよかった!という気持ちをシェアさせていただきました。
「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包容)が大切!」と言われても、なんだかピンとこない・・・思われるかたも多いのではないでしょうか。
外資系企業や世界的に展開するグローバル企業では、「ダイバーシティ&インクルージョン」が重要視されています。
私も愛読させていただいている新聞、日本経済新聞の夕刊第1面「あすへの話題」(JR九州会長 唐池恒二 氏)からご紹介いたします。
ご参考まで・・・
JR九州会長 唐池恒二 氏とはどんな方なのか?
JR九州会長 唐池恒二氏は2009年6月、JR九州旅客鉄道(JR九州)の代表取締役社長に就任。大赤字であった本業の鉄道の改革に加え、多角的に収益基盤を拡大することで成長し、数々の新規事業を成功に導いてきた方です。世界的な注目を集めた、日本初のクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』は、企画立案から自ら陣頭指揮をとられました。
ところで・・・JR九州といえば、極上の旅を楽しめるクルーズトレイン「ななつぼし」を開発し、日本での豪華列車の旅ブームの火付け役となったお方です。日本の伝統工芸・美術品も数多く採用されており、当研究所が提唱する「漆文化で日本がもっと強く・優しく」という意味でも注目させていただいております。
『ななつ星in九州』では伝統工芸技術や意匠が採用されており、列車本体の外観塗装は「古代漆」色となります。
日本初のクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』とは?
『ななつ星in九州』は、2013年に運航を開始、1泊2日または3泊4日で九州内を周遊する。乗車料金は1人あたり最高55万円(2人1室の場合、2013年時点)と高額なツアーながら、最高競争率は316倍(テレビ東京系「カンブリア宮殿」2018年3月1日放送 より)となっています。
【『ななつ星in九州』の概要】
九州各地を巡り、自然・食・温泉・歴史等を楽しむことを目的とした観光寝台列車である。2013年10月15日に運行を開始した[2][3]。1人あたりの価格は1泊2日で15万円 - 40万円(車中泊)、3泊4日で38万円 - 95万円(車中2泊・旅館1泊)で、関東・関西など国内観光客やアジアの富裕層の利用を見込んでいる[4]。 (Wikipediaより)
運行開始して4年以上が経過するが今なお人気は高く、2017年春時点で申し込み倍率は約22倍、最多リピーターは5回 (Wikipediaより)
それでは、日経新聞の『あすへの話題』よりご紹介します。
日経新聞 夕刊『あすへの話題』「外国人との共生」(2020.3.2) より
ダイバーシティ&インクルージョンを考えるうえで、とても参考になった文章はこちらです。結論から紹介させていただくと
「ワンチーム」の多国籍化に尽力したミスターラグビーこと故平尾誠二氏の言葉が核心を衝(つ)く。「組織には、異質を取り入れる許容力が必要だ」
そうです。故平尾誠二氏の
「組織には、異質を取り入れる許容力が必要だ」
という言葉に、本当にそうだ、と思いました。
文章の始まりはこちらです。
昨年のラグビーワールドカップに日本中が沸いた。熱戦自体はもちろん、試合会場で海外からの観戦客と日本人が一体となって応援する光景にもぐっと来た。外国人との共生を考える契機になった。
そうそう、2019年のワールドカップ、本当に盛り上がりましたよね。もしかすると、市民の肌感覚では、2020オリンピック以上の盛り上がりがあるのかもしれません。
そして、このように続きます。
当社で働く外国人社員たちに、彼らが直面する難儀について聞いてみた。
唐池会長「外国人社員たちに、彼らが直面する難儀について聞いてみた」!!!とあります。さすが、トップ自ら、社員の方に社会課題を聴かれています。
子供の教育に困っている。病院で外国語のわかる人がいない。行政関連の手続きが滞る。家族の介護が心配だ。同僚の日本人社員との相互理解が進まない。
営業部門で活躍しているニュージーランド人がめずらしく不満を口にした。「管理職試験が日本語の筆記試験だから私にはむつかしい」。ふだん流暢(りゅうちょう)な日本語で仕事をこなしている彼にしても筆記試験となると相当なハンディになる。すぐに人事部の担当者に制度を見直すよう指示をした。
「すぐに制度を見直すよう指示をした」そうです!なんとすばらしい。
異文化が企業の中で融合すると、イノベーションが起こる。外国人とともに働くことは、企業にとって大きな力になる。現実には、外国人とうまく共生できない企業が多いのではないか。当社もその一つだ。
「異文化が企業の中で融合するとイノベーションが起こる。外国人とともに働くことは、企業にとって大きな力になる」
そうなのです。外資系企業や日本のグローバル企業も、この「企業にとって大きな力」をつくるために、「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進しています。
いいお手本がある。ラグビーの日本代表チームだ。外国出身のリーチ・マイケルさんや外国人が約半数を占める中、「ワンチーム」となるまでの"死闘"に頭が下がる。文化や習慣の違いを認め合ったうえで、個々の長所を最大限に引き出し、高い目標に向かって邁進(まいしん)する。企業も見習わねば。
「ワンチーム」の多国籍化に尽力したミスターラグビーこと故平尾誠二氏の言葉が核心を衝(つ)く。
「組織には、異質を取り入れる許容力が必要だ」
そうです。
ありがたいお言葉、文章をありがとうございました。
今日も新聞を読んでよかった!という気持ちをシェアさせていただきました。
ミスターラグビーの故平尾誠二氏のご冥福をお祈りしつつ。。。
『理不尽に勝つ 』(日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2012/4/16
今の日本の緊急事態もどうか収束に向かいますように。。。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もよい一日となりますように。
漆文化研究員 茅(かや)がお届けしました。