耳コピできないと作曲ってできないの?


 こんにちは、こんばんわ、はじめましてアイディアサイトというものです。ボカロPとして活動しています。



【この記事が参考になる方】
・耳コピに興味がある方
・耳コピのメリットを知りたい方
・耳コピのやり方を知りたい方


Q:耳コピできないと作曲ってできないの?

A:耳コピができると、作曲能力がパワーアップ


 さっそくですが、この記事で述べていく「耳コピのレベル」を聴いてもらいたいと思います。


Ⅰ  【耳コピとその習得について】


 耳コピとは「楽譜やMIDIデータを用いず、耳で音を聞き取る作業」のことです。

 耳コピができなくても作曲はできます。ただ、耳コピができるようになると、作曲レベルは飛躍的に上がります。

 しかし、楽器を行っていない作曲初心者にとって耳コピを習得するのは非常にレベルが高いです。何度もつまづいたり、やってられるかと投げ出してしまうことがあると思います。それでも根気よくやり続けることが耳コピできるようになる一番の近道です。

【理由】

作曲における音感がつくのに時間がいるた
耳コピの際に楽曲やパソコンを使うため

作曲における音感については「シュウの作曲・DTM講座」さんの動画が参考になるので気になる方はこちらを視聴してください。

 ここでいう作曲に慣れるとは主に下の①、②を意味します。
 ①パソコンでの作曲にある程度慣れる。
「慣れる」の基準
→自分でパソコンでの作曲に慣れたかなと思ったぐらいで大丈夫です。
【参考】
自分の場合は必要に迫らて始めたので、期間でいえば1年、楽曲数でいえば5、6曲前後ぐらいです。

 ②軽く楽器を扱えるようになってから始めるとよいです。MIDIキーボードや電子ピアノであれば、片手で軽く弾けるようになってから始めるとよいです。
【理由】
 MIDIキーボード等をつかって作曲するのが自然になる(作曲の中で一部に使用する)くらい慣れてからの方が耳コピができるようになることに集中できるからです。


Ⅱ 【作曲するときに耳コピって使うの?】


【楽曲提供の場合…】
・依頼されて曲をつくるときに、こんな感じでつくってくださいと参考曲として提示されるとき
・曲を依頼された時に、依頼者側と自分のイメージする曲の齟齬をできるだけ少なくするため

自作曲の場合であれば…
・頭のなかで思い付いた曲を実際に曲として落とし込むとき
・楽曲中に参考にしたいメロディーやモチーフがある時

etc…

個人的な場合…
 自分で歌わず、初音ミクに歌ってもらいます。その際に、MIDIデータであれば歌ってくれるのですが、オーディオデータ(音声波形にした状態)にしたものは読み込めません。また、最初からオーディオデータとしてある音源を使用する場合、MIDIに変換することができないものがあります。その際に耳コピを行い、メロディーをMIDIに変換しています。

 MIDIデータ、オーディオデータについては稲毛謙介さんの運営する「OTO×NOMA」の下の記事が非常にわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。


 上のように意外と様々な場面で使う場面がでてきます。
 とはいっても僕自身、耳コピがめちゃくちゃできる、即興でききながら変換するということができるわけではありません。最初に聴いてもらった動画でもわかるように、簡単なワンフレーズのメロディーを耳コピできるくらいです。
 

Ⅲ 【耳コピを行う上で大事な心構え】


完璧を求めないこと
→8、9割ぐらいできて大成功、6,7ぐらいで御の字です。

焦らないこと
→最初からできないのは当たり前ですし、時間がかかるのも当たり前です。焦らずに耳コピしていきましょう。

万全の体勢で行うこと
→しっかり睡眠をとり、食事をとり、体調のよい状態で行いましょう。そうでないと、

時間におわれていないときなど、落ち着いてできるタイミングに行う
→仕事や学校がない1日、もしくはそれらが終わった後など


Ⅳ 【耳コピの実践方法】


 【事前準備】
鼻歌で歌えるぐらい覚えたメロディーを用意します。
・そのメロディーに使われているスケールを把握します。
(理由)
 参考曲中のメロディーに使われている鍵盤の数を絞るためです。

【実践】
~~~~~~~ 大まかな流れ ~~~~~~~
・参考音源を聴く→自分でメロディーを弾く→参考音源を聴く→メロディーを弾く…の繰り返し

1:参考音源を聴く
          ↓
2:参考音源を聴きながら(たまに止めて)、実際にMIDIキーボード等を用いて、音を探っていく
          ↓
3:大体これかなというメロディーができたら、DAW(作曲ソフト)で録音する。
          ↓
4:実物と比べて大体8割あっていると思ったら次のパートへ進む。
※違うなと思ったら、参考音源を聴いて、弾いて探していく。
          ↓
          ・
          ・
          ・

      以下、1~4を繰り返す。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 以上をワンフレーズごと(3、4音ずつ)やっていきます。


【最後に】


 最初の方でも話しましたが、耳コピは楽譜やMIDIデータを見ずに、自分の耳だけを頼りに音を探り当てていくので、習得難易度は高いです。僕自身も投げ出してはやって、また投げ出してはやるを繰り返していました。
 ちなみに個人的に根気よくやる、気長にやるコツは細かく自分の成長に気づいてあげることと、できないときは挑戦する難易度を下げて取り組むことだと思います。

 近日中に、詳細な耳コピのやり方をあげるのでぜひそちらも見てください。



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