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村上春樹も愛したMac

村上春樹とMacintosh

『ねじまき鳥クロニクル』からはMacに変わりました。以来、一貫してMacユーザーです。

https://audee.jp/news/show/111788より引用

村上春樹はダンス・ダンス・ダンスの執筆からワープロを使用して、その後ねじまき鳥クロニクルからはMacを使用している

僕はシナモンの小部屋に入り、机の前に座ってコンピューターの電源スイッチを入れた。モニターテレビに青いクールな光が浮かび上がった。文字が一列に並んだ。

ねじまき鳥クロニクルより引用

ねじまき鳥クロニクルではコンピューター(PCと表記しないあたりに時代を感じる)が後半の重要なアイテムになるのだが、村上春樹本人の作業環境の変化が小説に表れているのだろう。

1991年当時のMac

1991年以来ずっとマックです。 iPhone、 iPad、 iPod。まったくアップルにどれだけお金を使ったか。しかしジョブズのいないときのマックは暗黒時代だったですね。思い出すと心が暗くなります。村上春樹拝

村上さんのところより引用

村上春樹は1991年以降、一貫してMacを使って執筆している生粋のマカーだ。

ジョブズがApple Computer, Inc.(当時の名前)から追放されたのが1985年なので、村上春樹はジョブズ不在のMacから使い始めたことになる。

ジョブズがいない時代のMacは暗黒時代なんていわれているが、97年のiMacでApple Computer, Inc.に復帰した。

でもこの時代のレインボーロゴはカッコいい。

村上春樹とPower Book

村上朝日堂夢のサーフシティーにおいて、理想のトートバックは帆布素材でPower Bookがすっぽり入るサイズだと語っている。

Power Bookは現在のMacBookの前身にあたるノートPCだ。

見た目については、正直ありきたりで個性はない。

ジョブズ(というかデザイナーのジョナサン・アイブ)のデザインがいかに革新的だったかがわかる。

村上朝日堂夢のサーフシティーは98年著なので、当時のPower Bookはこんな感じだろう。

村上春樹とMac

2015年にweb上で読者の質問に答えるという企画を行い、それがのちに村上さんのところとして刊行された。

そのなかで村上春樹自身がデスク環境を公開したのだが、これが一部界隈でおしゃれすぎると話題になった。

https://www.cocomita.com/2015/03/murakamiharuki-desk/より引用

2015年当時のiMacは非常に洗練されていて、個人的にはこの時代のiMacが一番好きだ。

https://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0019/id=42567/より引用


コンピュータはもちろんアップルです。けっこう旧いものなので( OS X 10. 4. 11)、少しずつ不便も出てきていますが、小説を書いたり、メールをやりとりしたり、グーグルでものを調べたりするくらいのことにはまったく問題ありません。サブで MacBook Airを使っています。

村上さんのところより引用

サブ機としてMacBook Airも使用しているとのことで、やはり旅先などではMacBook Airで執筆していたのだろうか。

懐かしのりんごが光るMac

村上春樹とりんご

村上ラヂオにおいて、ボストンではりんご(マッキントッシュ)を齧りながらMacの電源を入れるという話をしている。

そして最後にアップル信者らしい発言も。

決してウィンドウズを憎んでいるわけではないが、今のところマックから乗り換えるつもりはない。だってウィンドウズにはりんごのマークがついてないんだもの。

村上ラヂオ(1〜3)合本版 より引用

村上春樹への憧れ

ということで、村上春樹とMacについてまとめてみた。

僕がMacを最初に買ったのは2017年のMacBook Proだった。

ちょうどTouch Barやらバタフライキーボードやらで、バッシングを受けているさなか、迷ってMac購入に踏み切った。

それまではWindosを使っていたのだが、僕の中でMacへの憧れがあったのだ。

その憧れの源泉には間違いなく村上春樹の存在があった。

村上春樹の文章が好きな方は、是非一度Macを使ってみて欲しい。

両者の根底に流れるシンプルで洗練された感性に、きっと心奪われるはずだ。

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