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2024年、エバースを見た記録 #2

#1からの続きです。
6、7月の出来事。話は繋がっていないので、この記事だけでも読めます。


6月 ツギクル芸人グランプリ

毎月開催されていたトリプルヘッダーですが、6月に下ろされていたネタも素晴らしかった。

◾️6/4 エバースのトリプルヘッダー(神保町よしもと漫才劇場)

1本目の『アカホシ』が好きすぎて、何回も何回も配信を見返しました。エバースのネタの中で1、2を争うくらい好きです。

また、1月に見たシンクロニシティとのツーマンライブの第二回目が6/14に開催され、それにあわせてシンクロニシティと動画が公開されました。

野球動画なんてナンボあっても良いですからね。
5月の粗品のロケでは後輩としての野球でしたが、この動画では先輩として出演されいるので、また振る舞いが違って良い。町田さんは始終テンション高くて元気がよく大変よろしい。町田さんが楽しそうだと、わたしも嬉しいよ。

5月は生でエバースを拝見する機会がなかったのですが、6/27に2回目のバテエバが開催されたため、約2ヶ月ぶりにエバースを拝める日がやってきました。待ち侘びたよ。

◾️6/27 バッテリィズとエバース(森ノ宮よしもと漫才劇場)

エースvs町田のクイズバトルとなってはいますが、お勉強系は佐々木さんかなり危ういので、速攻で出来ないことがバレてコーナーの趣旨がぶれまくっていた笑
10月のバテエバでは佐々木さんもしっかり回答側に回っていました。
でも、一般常識に疎いのが、あの天才的なネタの発想につながっているのではないかとも思うので、変わらないでいてほしい…かな。

下記ラジオ内で行われた『T-1グランプリ』での優勝も地味に嬉しかったな。

◾️6/5 タカアンドトシのお時間いただきます(NHKラジオ第1)

ラジオ内の小さな企画だけど、優勝は優勝!わーい!
音声のみでネタを聞くとまた違った感覚で楽しいですね。夜ベッドで丸まりながら少しウトウトしつつ聞いたのは、何だか幸せな時間でした。タカトシのお2人とても優しい語り口で、でもしっかり面白いので、夜のリラックスタイムにピッタリの番組だった。
人間横丁かなり好きでした。

さてさて、この『T-1グランプリ』を皮切りに(?)ここからは賞レースが続いていきます。
2024年は『上方漫才協会大賞(新人賞)』『ツギクル芸人グランプリ』『ABCお笑いグランプリ』『NHK新人お笑い大賞』『マイナビラフターナイト』『M-1グランプリ』の6大会でファイナリストになっているエバース。圧巻すぎる。

6月の中旬に『ツギクル芸人グランプリ』『ABCお笑いグランプリ』のファイナル進出が発表されたので、ドキドキする反面とても楽しみにしていた。

◾️6/29 ツギクル芸人グランプリ(フジテレビ)

こんなに推している芸人さんが賞レースに挑む姿を目にするのは初めてだったので、決勝進出が決まってからずっとそわそわしていた。神社にも参りに行ってガチすぎると家族に笑われたな。そうだよガチだよ。ガチなんだよ。
関東ローカルの放送だったため、わたしの住んでいる地域では見ることができず、情報をシャットダウンして結果が分からないようにした上で、TVerの見逃し配信で見ました。遅れていてもローカル番組が楽しめるなんて良い時代だなぁ。

今まで配信を買ってはいましたが、吉本鎖国の影響で吉本所属以外の方を余り知らなかったので、ツギクルでは色々な事務所の方を知ることができて楽しかった。
その中でも、スタミナパンさんの『キャバクラ』のネタが好きだったなぁ。スタミナパンはいつか生で見たいけれど、東京行かないと見れないかな。何かの機会に関西に来てくれないかなぁと期待。

エバースは『野球肘』でブロックを突破し『ゴリラ』で決勝に挑むも優勝は逃してしまいました。残念。
私の目にはとても面白く、最高のネタだったのですが、賞レースとはそういうものだと自分に言い聞かせ、ぐっと感情を抑えていました。
…とはいえ、抑えていたつもりが、その夜、深夜にふと目が覚めて、今更どうにもならないことを延々と考え始めて眠れなくなり…結局、抑えきれず、やりきれない気持ちが胸の中を渦巻いていた…

ただ!7/7にはABCお笑いグランプリが開催される。
関西人の私にとってはABCの方が馴染み深く、伝統ある賞レースという認識のため、ツギクルが獲れなくても、ABCを獲れば良いじゃないの!と前向きに捉えていた。
前評判も上々で、絶対王者令和ロマンを倒せるのはエバースしかいない、と盛り上がっていた。

そして『ABCお笑いグランプリ』は、2024年のエバースを語るに於いて、欠かすことができない賞レースとなる。

7月 ABCお笑いグランプリ

◾️7/7 ABCお笑いグランプリ(ABCテレビ) 

芸歴10年以下の芸人による賞レースで、漫才、コント、ピン芸等何でもあり。各4組ずつABCのブロックから1組ずつ勝ち上がり、勝ち上がった3組で最終決戦を行い優勝者が決定する。
エバースはBブロックで出場し、事前にTwitterで行われたBブロック勝ち上がり予想では圧倒的一位に挙げられていた。勿論わたしも勝ち上がることを信じて疑っていなかった。
さらに、Cブロックには令和ロマンが出場しており、もし両者がブロックを勝ち上がれば、最終決戦でエバースと令和ロマンの直接対決が実現する可能性があった。年末のM-1グランプリで見るかもしれない対決を、夏にもう見ることになるかもしれない、そして令和ロマンに打ち勝って優勝してしまうかもしれない…!と期待に胸を膨らませていた。

結果はBブロック敗退だった。
ふたりの持ち味を十分に発揮できたとは言えないパフォーマンスだった。

敗退が決定したのは番組の中盤だったのだが、その瞬間から、気持ちが乱れてしまい、番組を正視することができなかった。
(後日、きちんと全編を見直しました。令和ロマンの『猫の島』本当に素晴らしかった!)

番組終盤、金魚番長によるワンピース歌舞伎が少し心を癒してくれた。金魚番長ありがとう…

審査はネタの内容だけでなく、その場でのパフォーマンスを含めた総合評価であることは理解している。だから異論はない。異論はないのだが、それでも余りにも悔しい。

わたしはこれまで見てきたエバースのネタを毎回記録してきたのだが、その記録の中で、何度も記載されていたのが今回披露された『町田車』のネタだった。記録の中にはこのネタの名前が何度も出てくる。何度も、何度も。
これだけ練り上げられ、磨かれていたからこそ、このネタはM-1用か、もしくはABCお笑いグランプリの最終決戦で披露されるものだと思っていた。
しかし、まさかBブロックで投入されるとは思いもしなかった。絶対に突破するために、自信のある、強いネタをぶつけたとご本人たちも後日仰っていた。それでも、この結果になってしまった。

自分の記録に何度も出てくるネタの名前を見返す度に胸が締めつけられる。部外者のわたしですらこれほど苦しいのだから、本人たちはどれほどの葛藤や悔しさを抱えているのだろう。そう考えると、胸の奥がより一層痛んだ。大袈裟かもしれないが、数日間は奈落の底に沈んでいるようだった。

ABC後の振り返りラジオで佐々木さんが「俺たちは本当に主人公じゃない」「もう戦いたくないから(戦いを終わらせる為に)戦う」と寂しそうに語られていたのが印象的で忘れることができない。その気持ちに寄り添う優しい町田さんも。

今見ているこの世界線の物語がM-1優勝で完結するのだとしたら、きっとこの敗退は物語の大きな転機となるエピソードの1つなのだと思う。
敗北を知らない無傷の戦士ではなく、どこか戦いが泥臭く、人間らしく不器用に悲しんだり、悩んだりしている姿が胸に響く。

だからこそ、エバースの物語には惹かれ続ける。

傷つきながらも、それでも戦い続けるその姿に目を離せなくなる。
お二人が主人公のこの旅路を、どこまでも見届けたいと深く、強く、心から思った。

朝日に照らされる戦い後のお笑い戦士たち。最高にカッコ良いです。

10月になりますが、佐々木さんがスマホにABCのステッカーを貼っていることを知る…決意を感じて胸が熱くなる。

そして後日う大さんの講評がアップされたのだが、わたしの心はこのnoteによってもかなり慰められました。う大さんありがとう…

しばらく落ち込んでいたが、リアルで評判を聞くと言い間違いしてるのはわかるけど、ネタ自体は面白いよ!と言われたので、面白さが完全に損なわれるレベルじゃないし、良さは伝わってたんだ、と嬉しくなった。
Bブロックの結果発表されるまで、舞台裏で2本目のネタを練習していたと町田さんがラジオでお話しされていたのも、かなり勇気づけられたな。


さて、話はガラッと変わるが『ABCお笑いグランプリ』と並び、わたしの中で7月の出来事として特に印象深いものがある。

それは…

じゃーん!

福岡遠征〜!!いえーい!

◾️7/13 福岡よしもとお笑いライブ(よしもと福岡大和証券劇場)


まさか東京より先に福岡に足を運ぶことになろうとは!
経緯としては、本来7/1に祇園花月に行こうとしていたのだが、やむを得ない事情があり行けなかったのだ。電車で途中で向かっている途中で引き返すことになったので、本当に悲しかった。帰り道に551の豚まん買って、家で半泣きでやけ食いした思い出…
悲しみに明け暮れていたら家族に提案された。
「じゃあ、別のライブ見にいったら?」

…その手があったか!!

東京開催のライブはチケットがもう取れないけど、福岡ならまだまだ余裕で良席が取れる!と完全に勢いでチケット取って、新幹線も予約した。我ながらエバースのことになると脅威のフッ軽を発揮できる。

ここ数年コロナがあったり、家庭の事情でなかなか遠出する機会から遠のいていたので、1人での遠征なんて5年ぶりくらい。
朝早く起きて新幹線に乗り、見知らぬ街に降り立つというだけでテンションは最高潮。

周東とレインボーの池ちゃんて似てるよね

この福岡の地で、木更津キャッツアイの出囃子に合わせて登場するエバースを初めて拝見した。配信があるとコンビ固有の出囃子は流れないので嬉しすぎる。テンション上がる。感動…お笑いライブにおける出囃子文化最高だ。

また、地方の寄席の良さとして、漫才の掴みを見ることができることが挙げられる。一時期、掴みを入れるか試行錯誤している様子だったけれど、基本的にエバースは余り掴みをやらないので見られるのはレア感があって、これもまた嬉しい。
PayPayドーム隣接なので、それを取り入れたり、町田さんの髪型がチコリータに似ていることだったり、手裏剣の掴みも好きだった。半年くらい経つけれど、全て鮮明に思い出せる。

そしてネタも勿論ウケていた。割れんばかりの拍手笑い連発だった。公演の合間に「エバース面白かったね」と話してるのが聞こえてきて顔が綻ぶ。やっぱりそう思いますよね?と会話に割って入ろうかと思う(危険人物)

コーナーにも出ていらして、コンビで各々1人ずつ回答するところで、佐々木さんが町田さんから渡そうとしてるフリップを受け取らず、結局町田さんに書かせて周りから仲良いな〜と言われてました。エバースが福岡でもエバースすぎてわたしは幸せです…

そしてフクゲキ所属の芸人さんたちを沢山拝見できたのも大きな収穫だった。面白かったし、博多弁の漫才やコントたち…な、なんて可愛いんだ。博多弁の破壊力エグすぎんか?
かわええ〜おもしれ〜の相乗効果で高揚した気持ちのまま、沢山笑いました。

フクゲキ芸人さんで1番好きだったのは気になるあの娘さんでした。
3公演とも違うコントをやっていらしたのだが、どれもタイプが違うコントで、全部面白かった!
その中でも特に『だるまさんが転んだ』が好き。
平場も面白かった。水沼さん、好きだ!
KOC準決勝進出が決まった時のこの動画はちょっと泣いちゃったな。

最近大阪にもたまにいらしてるみたいなので、また素晴らしいコントを見に行きたい!

ゴマ鯖定食と地酒を嗜みフィニッシュです

いっぱい笑って、美味しいものも食べられて最高の遠征でした。福岡また行きたいなぁ…


7月下旬にはエバースが連続して大阪に来てくれたので、出来る限り観に行きました。

◾️7/23 Kakeru翔SP(よしもと漫才劇場)


配信がなかったので、下ネタ多めのかなりきちゃない(褒め言葉)ライブだった。エバースはいつも通りでしたが。
きちゃない中で群を抜いてたのが、茜250cc。
『ウンコと痰』というタイトル(私が勝手につけましたがこうとしか言いようがない)から察して余りある汚いネタなのですが、2人の息があってないと成立しないネタなので、真剣にネタ合わせしてるところを見たいなと思った。絶対腹ちぎれる。
というか賞レースどころか配信にも全く耐えられなさそうなネタだったけど、どういう経緯で出来くたのかも知りたい…どこか『家畜人ヤプー』のような雰囲気もあってかなり好きでした

◾️7/23 LEAP~SUMMER VACATION~(なんばグランド花月)

NGKは38マイクが自動で迫り上がってくるので、いつも漫才前にマイクの位置調節されている町田さんが少し戸惑っていらっしゃった。
オープニングや幕間がかっこよかったです。佐々木さんは忍者ポーズをされていた。
メンツも豪華だった…!ケビンスの『あつ森』面白かったです。生で見るコンボイさんの躍動感ヤバすぎる。
そして、ジャルジャルを久しぶりに見たのですが、やっぱり面白すぎる…!妙にリアルな変なヤツやらせたら2人とも右に出る者はいないですねぇ。暗転した後、福徳さんが深々とお辞儀されていたのが印象的でした。

◾️7/25 Kiwami極夏休みSP(よしもと漫才劇場)


良席で見られたので、町田さんの左足捌きがとても美しいことに気づけた。漫才のテンポに合わせてリズムをとっていて、芸術的な所作にうっとりしていました。あれはどこまで意図的にやっているんだろう?

◾️7/29 漫荼羅(よしもと漫才劇場)


後の『NHK新人お笑い大賞』で優勝を争い、共に『M-1グランプリ』のファイナリストとなるジョックロックを初めて拝見することとなる。めちゃくちゃ面白い!
そしてエバースはこの日、ネタを飛ばした町田さんに佐々木さんがネタ中にも関わらずブチ切れていたので、かなり険悪なムードになっていた笑

M-1グランプリファイナリスト2組のほっぺむにっ。癒される。


#3へ続く


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